Zepp Healthから発売されたスマートウォッチ「Amazfit Active2」を使う機会を頂きましたので、レビューしていきます。
スマートウオッチに求めるものは何でしょう? 機能、GPSの精度、画面の見やすさ、操作性、価格など、人によって様々な観点があると思います。
このAmazfit Active2は、そうしたGPSの精度、画面の見やすさ、操作性などのスマートウォッチの核となる部分をしっかりと抑えて、且つ価格も1万円台からと非常にリーズナブルなスマートウォッチとなっています。
1.32インチのAMOLEDディスプレイは、466×466と高解像度で、しかも最大輝度2000nitsと以前のAmazfit GTR miniの2倍です。
なおAmazfit Active2には、スタンダードとプレミアムバージョンの2モデルあり、スタンダードは強化ガラス+シリコンバンド、プレミアムはサファイガラス+レザーストラップとなっています。
最大10日間のバッテリーライフがあり、GPS連続使用で21時間と余裕があります。GPSはお得意の円偏波GPSアンテナ/5衛星測位で正確で、この価格帯としては異例のオフラインマップもサポートしています。
Amazfit Active2 | |
ディスプレイ | 1.32インチ 466×466 AMOLEDディスプレイ 最大輝度 : 2000nits サファイガラス |
バッテリー容量 | 270mAh |
バッテリーライフ | 通常使用 : 10日間 AOD(常時表示) :可能 GPSモード連続使用 :21時間 |
GPS | 円偏波GPSアンテナ 5衛星測位(GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS) |
防水 | 5気圧防水(5ATM) |
機能 | ・トラック: 気圧、高度、SpO2(血中酸素),心拍,歩数,座りすぎ,睡眠など ・通信:Bluetooth5.2LE ・音声AIコントロール: Zepp Flow ・Bluetooth通話 ・オフラインマップ: 搭載 |
その他 | ・ZeppCoach AIトレーニングガイド ・バンド幅 : 20mm |
*Zepp Health様よりお借りいたしました。
同梱物チェック
付属品は本体と、マニュアル、充電台となっています。
充電器は従来はケーブル一体形でしたが、USB Type-C端子搭載の充電台で、ケーブルは非同梱。
昨今スマホの充電で充電器は誰もが持っている環境ですし、無くても問題無いでしょう。
太陽光下でも見やすい2000nitsディスプレイ
ディスプレイは1.32インチで、スペックだけだと昨今のスマートウォッチでは小さめに感じますが、個人的にはビジネスシーンなどの普段使いなら大きすぎず小さすぎずでこのぐらいがベストだと思います。
1.32インチで 解像度は466×466と高解像度のAMOLEDディスプレイで、ずば抜けて美しいディスプレイ。
以下釣りに行った時のものですが、最大輝度2000nitsはさすがに効果は凄く、完全に太陽光にあてた環境でも、視認性は抜群に良い。スマートウォッチによっては輝度が足りず、太陽光下ではほぼ見えなくて手で影を作らないと見えないというものもありますが、Amazfit Active2ではそんなイライラは無い。
この2000nitsの高輝度ディスプレイは、ワークアウトでも当然便利で、走ったりウォーキングといったワークアウトの際に、現状把握するのに「ちらっ」と見るだけで把握できる。ほんの些細な事だけど、スマートウォッチの利便性において、このちょっと時間見たいだけとか、さっとワークアウト状態見たいというのがイライラせずに解決できるのはとても重要な事で、特にAmazfitのスマートウォッチではそうした利便性に重点が置かれている為、ブランドの安心感にも繋がっているのだと思う。
AOD(常時表示)が見やすい
Amazfit Active2では、AOD:Always On Display=常時表示が可能です。
バッテリーの消費は高くなってしまいますが、常に時計を表示しておいてくれるので、時間確認がとても楽。
AOD画面もクールで見やすいです。
そもそもの輝度が高いので、AODモード以外と同様に太陽光下でも視認性が高いのも大きなメリット。
デメリットは最初に書いたようにバッテリー消費が高くなる点。
しかし細かい調整が可能で、時間でAODモードオンオフ設定をすれば、かなり消費を抑えられます。
例えばAODモードにするのは朝8時~夜22時として、夜間/早朝時間はAODをオフで問題無いという設定にしておく事も可能。
Amazfit Active2は通常使用で10日ですが、私の場合はAODを9時~18時に設定したら、5日間は使えました。
つまり平日は充電要らずで使える感じ。
またAODの画面スタイルは5つから選択可能です。
音声AI操作”Zepp Flow”に対応
Amazfit Active2には、GPT-4oを搭載した音声AIコントロール「Zepp Flow」に対応しています。
右上のボタン長押しで、音声入力が可能となり、「ウオーキング開始」とか「地図を表示」「明るさ上げて」といった指示をすると、いちいちメニュー開いて設定探してという手間が減ります。
GPT-4o対応の為、曖昧な音声指示でもAIでうまーく処理してくれます。LINEの返信なども可能なので活用すると手放せなくなります。
なおZepp Flowについては、細かくこちらで紹介しています。
Zepp Health社のAmazfitブランドのスマートウォッチで、OpenAI社の最新ChatGPTである「GPT-4o」を公式に統合した音声操作サービス「Zepp Flow」を開始しています。 簡単に言うとスマートウォッチを音声[…]
LINEなどのスマホ通知は音声AIで返信可能
もはや現行のスマートウォッチでは当たり前ですが、スマホからのLINE/SNS/SMS等の通知を受け取る事ができます。
設定はアプリ側で「通知とリマインダー」からLINEやSNSをOnにしておけば、受け取る事が出来ます。
通知できるアプリはLINEだけではなく、好きなアプリやSMSの通知を受け取る事もできます。
また簡易な返信も可能で、デフォルトの返信だけでなく、事前にZeppアプリで設定しておけば、【スマート返信】というもので好きなメッセージも可能です。
更により効率的なのが音声AI対応のZepp Flowを使う事で、キー入力要らずで話すだけで返信ができます。
これがとても便利。運転中や手が離せないような状況でも、LINEの返信が音声だけで完結する。1人で運転中に家族からLINEが来て「返信したい」場面はよくあると思います。「何時に帰ってくる?」とか「いまどのへん?」とかね。そんなとき「ごめん、いま渋滞にはまった」とか一言返したい時、これがあるともの凄く助かるのです。
GPSは高精細、オフラインマップも搭載
下はちょっとしたウオーキングした際のデータですが、GPSで細かく軌跡が取れているのが分かります。
データも非常に細かく、序盤少し走っていたので心拍やスライドが大きくでているのが分かります。
また、Amazfit Active2では、オフラインマップ機能があり、事前にダウンロードしておけば、マップの確認もできます。オフラインマップは同社のT-Rex3など3万円ぐらいのモデルに搭載されていた機能です。
ワークアウト中に地図を表示させておくことも可能なので、見知らぬ土地でもいまどのあたりか分かるのは便利。
普通の地図だけでなく、スキー場で使えるスキーマップ、登山等で使える等高線があるコンターマップにも対応している為、日常だけでなく道路が無いようなアウトドアでもしっかりと使えます。
電池の持ちが凄い
公式スペックでは通常使用で10日使用可能です。
私のテストでは、常に輝度MAX、LINEは10-20通/日、24時間心拍測定して日に数回SpO2測定しての結果です。この状態で1日で10%強程度減ります。この使い方なら8-9日でしょう。それでも充分。
なお、AOD(Always On Display=常時画面表示)オンでは、上記使い方プラス、9時~18時だけのAODモードにしてだいたい5日間使えました。実用レベルの状態で平日5日間はAOD=常時表示が可能というのはかなり大きな強みになります。
個人的には、このバッテリーライフは一度使うと戻れない魅力があります。
総括
Amazfit Active2を2-3週間使わせて頂きました。
まとめると以下がオススメポイントです。
・1.32インチAMOLEDディスプレイは美麗且つ超高輝度で太陽光下でも見やすい。
・GPS測位精度も高く、正確なトラッキングが可能。
・通常10日、AODでも5日間も使えるバッテリーライフ
・1万円台とは思えないボディの美しさはビジネスユースでも充分使える
・この価格帯でオフラインマップ利用可能
・Zepp Flowで音声AIコントロールが便利
上記は特に素晴らしいと感じる点ですが、Amazfit Active2を使っていて総じて思うのは「とにかく気持ちよく使える」という点。
画面は綺麗というのはどのスマートウォッチにもあるのですが、最大輝度2000nitsで太陽光下でもしっかりと見えるという利便性の良さは気持ちが良い。常時表示=AODで5日間使えたり、LINE返信を音声でできるZepp Flowや、オフラインマップも使え、道路が無い場所でも地図を見ながら歩ける。
こうした“使い勝手”の良さは、他のスマートウォッチではなかなか見られないものです。
これは長くスマートウォッチブランドとしてのAmazfitがこだわっている職人気質なのではないかと感じます。
こんな、質感、機能、使い勝手が統合されたAmazfit Active2が1万円台で買えてしまう。
これこそハイコスパという言葉がふさわしく、スマートウォッチでなに買えば良いか分からないなら”とりあえずこれ買っとけ”が一番似合うスマートウォッチです。
価格
Amazfit Active2の価格は、2つのバージョンで異なっており、以下となっています。
プレミアムバージョン:¥21,890(税込)
スタンダードバージョン:¥18,900(税込)
スタンダードバージョンは1万8900円ですが、10%ポイント還元だと実質1万7,010円です。
関連リンク
公式サイト : Amazfit Active2