Amazfitの最高峰スマートウオッチ「Amazfit GTR4」を使ってみましたのでレビューしていきます。
Amazfit GTR4の特徴
GTR4は円形ディスプレイのスマートウォッチで、画面サイズは最大級の1.43インチ。
466×466の高解像度AMOLEDディスプレイを搭載。常時表示であるAlways On Displayに対応。
Amazfit GTR4では大きく目立つ竜頭(Apple Watchで言うデジタルクラウン)を採用。これはGTR3でも採用されていましたが、非常に使いやすく、これがあるだけでかなり使い勝手が向上します。
バッテリーライフは通常使用で14日、ヘビーユースで7日。GPS連続使用は詳細な測位モードで25時間、通常のバランスモードであれば44時間と長時間。
24時間の心拍測定は当然として、24時間のSpO2測定もあり、各々危険に場合は警告が発されるなど、ただのヘルストラックとしてだけでなく危険告知もしてくれます。
またスピーカーとマイクを搭載しており、音声AIアシスタントのAlexaにも対応。SIM対応はないのですが、スマホに掛かってきた電話を受け、GTR4だけで電話通話が可能です。
バンドとカラーは3タイプ用意され、アクティブタイプからレザー調のシックな印象のものまで揃っています。
*Amazfit様からお借りしました。
開封してペアリング
同梱物はマニュアル、USB充電ケーブルのみですね。充電ケーブルはマグネットタイプで、吸い付くように固定されます。
充電頻度は通常使用なら14日となっているので、2週に一回程度となるため、出番は毎日使っても月2回程度と非常に持ちが良い。
マニュアルは読みやすくしっかりと図解入りで書かれていますので迷うことは少ないはずです。
1.43インチAMOLEDディスプレイはさすがに美しいです。外でも見やすいかについては後ほど。
操作系は右側面に2つのボタンがあります。
上部はナビゲーションクラウンと呼ばれる竜頭があれ、にダイアル式で回転し、また押し込むことも可能。下段のボタンはデフォルトではスポーツモードとなっています。但し動作に関しては共にアプリでカスタマイズが可能です。
背面は充電端子とセンサーがあるだけですね。
ペアリングして使える様にする
まずはGTR4とスマートフォンをペアリングし連動させて使える様にしていきます。
Google Play/App Storeで”Zepp“で検索するとアプリが出てくるので、そちらをインストールすればOK。
Zeppアプリを起動するとログインもしくはアカウント作成が必要となります。アカウントはGoogle、LINE等のメジャーなアカウントと連動も可能なので、面倒ならこちらを使うと良いでしょう。
Zeppアプリが起動したら、プロフィールから「デバイスを追加」していきます。
あとは近くのGTR4を自動で検出してくるので、ペアリングの要求画面がでたら「ペアリング」をタッチすればOK。
ウオッチフェイスは多数から選択可能
スマートウオッチの良いところはウォッチフェイスを好きなデザインに変更できるところ。
GTR4も当然変更が可能です。
プリセットは3種類ですが、アプリからオンラインで数十種類から選択可能です。
とにかくサクサク動く
Amazfit GTR4は先代のGTR3シリーズと同じく、使っていて非常に快適です。ナビゲーションクラウンのダイヤルで、サクサク/キビキビとした動作ができ。目的の動作/設定に気持ちよくたどり着くことができます。
スマートウォッチは多々ありますが、Amazfit GTR4が他に勝る点としては、このナビゲーションクラウンの快適操作です。これ使うと、タッチでメニュースクロールして選択して・・・という動作が煩わしく感じてしまいます。
LINEなどのスマホ通知も可能
スマホからの通知設定はアプリ側で「通知」からLINEやSNSをOnにしておけば、受け取る事が出来ます。
通知できるアプリはLINEだけではなく、好きなアプリの通知を受け取る事もできます。
上はLINEで受け取ったもので、文字は読みやすい大きさです。更に長い文面もスクロールして読む事ができます。また上の画像にあるように「返信」が可能です。
プリセットされた文面が5つありりますが編集することで、自分なりの文面を作っておき、それを返信として使う事もできます。
フィットネストラッカーとして
フィットネストラッカーとしては一般的な心拍/血圧/歩数計/睡眠といった基本的なヘルスデータの収集が可能です。
24時間の心拍測定やSpO2(血中酸素濃度)の計測も可能。
ランニングやウォーキング、歩数データといったスポーツデータのトラックも可能。
データはこのようにグラフ化され、GPSとも連動して地図上のどこを走ったかも分かるようになっています。
GPSはデュアルバンドなので正確で、更にデュアルバンド円形波に対応しています。その為GPS電波が受けづらい森林の中や都市のビル群の中などでも正確に測位が可能です。
自分なりに好きなカスタマイズが可能
Amazfit GTR4は、非常に細かい設定変更が可能です。これはこれまでのAmazfit製品も可能でしたが、Amazfit製品を選ぶ大きな利点だと私は思っています。
これまでにも書きましたが、どんなアラートを通知するかとか、通知の返信を自分なりに書き替えられるとか、2つあるボタンも各々で設定を変えられるといった事だけでも凄い事ですが、それ以外にもメニューの並びを変えたり、要らないものは消して、好きものを追加するなど、良い意味でアホみたいにカスタマイズしていじれます。
デフォルトでも充分使いやすいのですが、使い込むほど「自分なりに染めたい」と誰しも思うもの。
よく使うものだけを表示させておくことで、使い勝手は格段に上がりますし、満足感も高まります。
電池の持ちは抜群
Amazfit GTR4は通常使用で14日使用可能ですが、実際でもほぼ12日程度でした。公式数値に偽りなしですね。
私のテストでは通常使用とは言え、輝度MAX、LINEは10-20通/日、24時間心拍測定して日に数回SpO2測定しての結果です。
たまにGPS使ってランニングしたりすれば少し悪くはなりますが、それでも減りは少なく余裕で10日は超えるイメージ。
スマートウォッチとしては大画面だしリッチコンテンツもあるし、印象的にはガツンとどうせ減るんでしょ?と思っていましたが、1日に数パーセント程度しか減りません。使わければより減りが遅い。
実は1週間ほど出張していたのですが、その間充電は当然要らなかったですし、自宅に戻ってきても46%もの残量がありました。
Always On Display:常時表示は便利だが
GTR4はAlways On Display=常時表示が可能です。これで普通の腕時計ライクに使えます。
常時表示の際は、簡素な時計表示。
ボタンを押したりして通常モードに切り替えると自分が設定したウオッチフェイスに切り替わります。
この常時表示はとても便利。やはりスマートウォッチの最大の難点は「ぱっと時刻確認したいときに点かないとイライラする」という事に尽きると思うのです。腕をひねったりボタンを押したりと工夫はありますが、常時表示であればそういう「画面を表示させる意識」をしなくていいわけで、ストレスフリーで使えます。
が、最大の難点はバッテリーライフ。
GTR4は前述のように普通に使えば14日使えます。常時表示モードではどうかというと、私の使っている状況だと、概ね1日で30%前後減ります。つまり3日でライフがゼロになるイメージ。
どちらを取るか悩ましい所ですが、Zeppアプリで簡単に切り替えられるので、ビジネスユースで時刻確認が多めならAlways Onの常時表示、プライベートなら通常モードで使うなど、状況に合わせて使い分けると良いと思います。
総括
GTR4を一言で言うと「スマートウォッチのあらゆるストレスを取り払った最高峰スマートウォッチ」でしょう。
アプリによるカスタマイズ性の高さ、常時表示によるストレスフリー、GPSの正確さ、美しいディスプレイ、2週間というロングライフ等々、全てが高いレベルでパッケージされていて、誰が使っても高い満足感は得られる製品です。
特に1万円未満や1万円そこそこのスマートウォッチを使って、「悪くないんだけどもスマートウォッチって使い勝手悪いよね」と思っている方には是非使って頂きたい。ナビゲーションクラウンと呼ばれる竜頭の軽快な操作性は安い価格帯ではまだ得られないものだし、Bluetooth通話もできるし、いろいろと使いこなしてやろうという気持ちにさせてくれます。
反対にGTR4が向いていない方は、数千円のスマートウォッチの基本機能で満足していて、これ以上の快適性能やカスタマイズ性も要らないと感じている方。そういう方には割り切って使えているのですから向いていません。
価格は31,900円が定価です。スマートウォッチとしては高めな印象ですが、既存のスマートウォッチに満足していない、もっと使いこなしたい方にはオススメしたい製品です。