AppleのmacbookでUSB TYPE-Cが採用されて以降、スマホもnexus6P/5XをあたりからUSB TYPE-C対応が出てきました。
おそらく今年2016年はかなりのデバイスがType-C対応になっていくと思われます。
ただそうなってくると、周辺機器の対応も気になりますよね。そこで、USB TYPE-C対応のモバイルバッテリーをレビューします。今回はCHOETECH様から「CHOETECH 10400mAh B616Q」のサンプルをご提供頂いてのレビューです。
この「B616Q」は、容量が10400mAhもあり、USB TYPE-C入力、QuickCharge2.0出力に対応したかなりの意欲作。
サンプルを頂いたとは言っても、いつものようにいろいろと言いたい事は言っていくつもりでレビューします。
開梱の儀
箱を開けた同梱物を取り出しました。
バッテリー本体と、USB Type-Cケーブル、マニュアルですね。
ケーブルはType-Cが最初から付いているは有り難い所。Type-CケーブルはGoogleが規格遵守をしていない雑なケーブルが多いとして警告しているぐらい、まだ初期の混乱期なのでメーカー純正ケーブルが添付されるのは有り難いです。microUSBケーブルは100均でも買えますしね。
取説は英語のみ。まぁ充電器はUSBケーブルを繋げだけだから特に問題はないと思う。
バッテリー本体まわり
ここからはバッテリー自体を見ていくことにします。
材質はアルミ筐体でひんやりと冷たい。しかしそれだけにがっちりとした剛性感もあり、モバイルバッテリーとしては高級感がバリバリあります。
手に持った所。10400mAhもある割にはとてもコンパクト。本体重量は260gで10,000mAh越えという容量を考えると軽量タイプ。実際「これぐらいだったら通勤カバンにいれても 全く違和感無いわー」と思えるぐらい。
ただ難点はアルミ素材の為、逆に言えばひっかき傷等の塗装剥げは少し心配。布のケースに入れて持ち歩きたいがそういうものは添付していない。まぁこういうのこそ100均で探せばいいのですけどね。
本体にはボタンが一つだけ。充電残量確認/充電開始の兼用ボタン。押せば残量が確認できるし、充電デバイスを接続して充電を開始したければボタンを押すだけと簡単。
入出力端子。左二つのフルサイズUSB端子が出力。右二つが入力。「IN 1」がUSB TYPE-C、「IN 2」がmicroUSBだ。
出力に関しては、USB 1(ブルーの端子)だけがQuickCharge2.0(以下QC2.0)で出力される。
入力端子はUSB TYPE-CとmicroUSBの2系統あり、どちらでも使用できるのは有り難い。ただ少し疑問なのは現時点ではUSB TYPE-C同士で接続する事はあまりないので、「USB TYPE-Cケーブル経由でモバイルバッテリーを充電する」という事があまりないかなと思う点。将来性を考えるとアリかなとも思うが、それであれば出力端子もUSB TYPE-C端子が欲しい所という気もする。今後USB TYPE-Cが発展していけば、自ずとフルサイズUSB端子やmicroUSB端子が減って、Type-Cが入出力端子として搭載されていくのでしょうけどね。
充電してみた
このCHOETECHのモバイルバッテリーは、QuickCharge2.0対応が一つのウリです。
QC2.0はUSBの定格電圧の5Vを超えて、9Vでの充電を可能にする規格。QC2.0対応デバイスであれば、通常よりも高速に充電が可能。だいたい普通のスマホなら1時間で0→60%~70%まで充電すると言われています。残念ながらQC2.0対応デバイスを持っていないので、実力のほどを試す事は出来なかったが、通常に充電しても充分速い。2500mAhのスマホを0%→100%まで充電して、だいたい2時間ちょっと。QC2.0ではない5V充電でもかなり速いほうです。
また出力端子が2つあるので、タブレットとスマホと言ったような同時充電も可能な所も便利です。
まとめ:Type-Cは今後の為だがバッテリー性能と質感は高い
結論から言うと、前述のように「Type-C入力端子搭載」は今すぐ便利だというよりも、今後Type-Cデバイスが増えていった際に便利だという事になるでしょう。入力は「5V 2.4A/9V 1.7A」とどちらも入力端子もQC2.0に対応した充電ができるので、Type-C端子は出力端子も兼ねたら良かったのにとか思ってしまう。このようにちょっとType-C端子の使い道としては現時点では「??」が湧くが、そもそも普通にフルサイズUSB端子、microUSB端子があるので、困ることもない。つまりは将来を見据えての端子という所が現在の使い道かと思う。
しかし、それはあくまでこのバッテリーの魅力をスポイルするものではないと感じた。
アルミ素材の本体はコンパクトな上に高級感があるし、ひんやりと冷たい筐体は放熱効果も期待できる。なにより10400mAhもある割には手のひらに収まるサイズで、カバンやポケットに入れても邪魔にならないサイズは使い勝手がとてもいい。
それにQC2.0対応の急速充電は、QualcommのCPUを搭載した対応スマホ/タブレットであれば、だいたい2倍速近くで充電が完了する。(特に70%ぐらいまでは超高速充電が可能) バッテリー容量も10400mAhもあるので、モバイルバッテリー自体は毎日充電しなくても充分1週間は持つ。それもスマホを3回分まるまる充電するまでは充電せずに持っているだけで使えるので、この安心感は気分的にも楽だ。実際私は3000mAhのAnkerバッテリーを持ち歩いていたが、やはり一度使うと持ち帰って充電しておく必要があり、それをうっかり忘れると次に使いたいときに「まじかー!」と泣くことが最近多くなってきた。
まぁ「忘れるなや」という声は痛いほど分かるのですが、それが「2-3回忘れても大丈夫」となればプレッシャーも小さい。2台同時充電も可能だし、今後はこの10400mAhのバッテリーを持ち歩くことにしました。
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