【レビュー】1.5インチ液晶画面付 2.5インチ SSD/HDDケース「DOCKCASE DHWC1P-B」買ってみた-SMART情報表示やコンデンサ搭載で電源断にも5-10秒耐えてSSD/HDDを守る安心感

DOCKCASE から発売されているIPS液晶ディスプレイ付きのSSD/HDDケース「DOCKCASE DHWC1P-B」を買ってみました。

仕事上そこそこ容量の大きいデータの受け渡しがあり、またサブノートPCのバックアップ用としてUSB SSDやUSBメモリを活用していましたが、USBメモリは低速だし、外付けSSDもデータ容量が少なかったので、どうせならとケースごと買い換えてみました。

このDOCKCASEの製品はいわゆるエンクロージャーと呼ばれるものですが、ただのケースではなく、ディスプレイでHDD/SSDの状況把握、ケーブルが抜かれた際のデータロストを防いだりと高機能ケースとなっています。

主な特徴

「DOCKCASE DHWC1P-B」 SSD/HDDケースは、2.5インチのSATA HDD/SSSをUSB接続できるケース。

ただのケースではなく、1.54インチのIPSディスプレイがついており、ストレージのSMART情報を読み取って表示させてくれます。これによりストレージのヘルス状況、容量、接続速度等を視認できます。

更に高機能で、USBケーブルが抜かれた際の電源断に対して、その際にデータ書き込みをしていた場合は5秒のデータ書き込み保護時間が与えられ瞬断によるデータロストを防げます。

これはPLPと呼ばれる仕込みで、ケース内にコンデンサがあり電荷を溜めていわゆる少量のバッテリーのような形で保護機能として動作するようになっています。これ、非常に良い仕組みで特にHDDの場合は電源瞬断は寿命にも影響しやすいので長く使うと有り難いはずです。

最大8TBまでのSATA SSD/2TBのHDDに対応し、アルミニウム筐体で放熱性にも優れています。

開梱と外観

さっそく開梱していきます。

同梱物は、USB Type-A変換が付いたUSB Type-C to Type-Cケーブル、マニュアル、あとは精密ドライバとなっています。また内部に少しパーツがありますがそれは後ほど。

マニュアルは日本語で、スペックからケースにSSD/HDDを取り付ける方法、ディスプレイの使い方までしっかりと書かれています。

外観はアルミニウム筐体なので剛性感は凄く高いですね。全面は□と<>のタッチボタンとその上に1.5インチディスプレイがあります。(以下は実際にSSDを取り付けてPCにケーブル接続した際のもの)

接続端子は2つあるのですが、データ用は左のUSB Type-C端子のみ。右は電源供給したい場合にのみ接続します。
データ用のポートはUSB 3.2 Gen2で最大転送速度は6Gbps。ただ中身の端子がSATAなので、あくまでSATA準拠となりますね。

反対側にはボタンがあり、こちらはディスプレイ表示を切り替えたり、ダブルクリックで表示方向を変更できます。

SSDを取り付ける

早速取り付けてみました。付属でドライバも付いているので、そちらを使って蓋のネジを取ります、

中には緩衝材が入っているので取り出します。

緩衝材(本体の左)とケースの中身。2.5インチの7.5mm-9mm厚までのHDD/SSDが搭載可能。

SSDを取り付けた所。SSDは差し込んだだけなので、緩衝ブロックとインナーパッドを取り付けて、ずれないようにします。

あとは蓋を閉めて出来上がり。

使ってみた

あとはPCに接続して使ってみるだけですね。付属のUSB Type-C to Type-CケーブルでLG gram17と接続してみました。

ディスプレイはこのように様々な情報を表示してくれます。例えばPLPで瞬断に耐えられる秒数が10秒とか、下段左のように、HDD/SSDからのSMART情報を表示させたり、電圧や本体温度をグラフ化(右下)したりできる。

もちろんこれらの情報は外付けSSD/HDDとして「ないと困る」わけではないが、あればあったで見てしまうのが人間というもの。

デフォルトは縦方向の画面ですが、サイドのボタンをダブルクリックすると90度ずつ回転して表示方向を変えてくれます。これはとても便利。ケーブルの向き的に横置きがしっくりくる。

速度も体感上はかなり早いのですが、正確を期して実際の速度をCrystalDiskmark 8.0で試してみました。

USB 3.2 Gen2は理論上はもっと速度ですが、やはりSATA SSDの性能のためかシーケンシャルリードは550.38MB/sという結果。SATA SSDではまずまず速いほうです。

実際10GBぐらいのデータを転送してみましたが、356MB/sぐらいでています。USB外付けSSDですから、本体内蔵ドライブのようにちょこちょこアクセスするわけではないし、充分な速度と言えますね。

筐体事態は多少暖かくなる程度で熱問題は無さそうに感じます。放熱性も良さそうな外観ですし、安定した動作をしています。

価格と総括

価格はAmazonにて定価7999円となっています。

但しAmazonでは特選タイムセールで6799円です。

Amazon販売ページ

SSDケース/エンクロージャーとしてはやや高めの価格帯。それでも安定した動作が期待出来る点、大容量データバックアップ時の不意電源断時のデータ保護(PLP機能)の観点、SMARTの情報を表示できるので、万が一「壊れかけ」の状態であれば気づける点など、安全安心設計なのがいいですね。私はちゃんと動作しているのかアクセスLEDとかないと多少不安になる人なのですが、このDOCKCASEの製品であれば常にステータスを見れるというのは安心感があるのです。

価格はやや高めですが、データ転送速度もSATAですが体感上は充分高速ですし満足です。

Amazon販売ページ

最新情報をチェックしよう!

周辺機器の最新記事8件