ドコモから2017夏モデルが発表されました。スマートフォン8機種+タブレット1機種の計9製品がラインナップ。
画面占有率83-84%台のベゼルレス Galaxy S8/S8+の2機種と、XPERIAの4KディスプレイXZ Premium、XZのマイナーバージョンアップXZsが順当にラインナップ。更にSnapdragon835を搭載した5.3インチ2K解像度ディスプレイ AQUOS Rも発売。
面白いのはarrows BeとGalaxy Feelの2機種で、こちらはロースペックながら毎月1500円 OFF(利用料から割り引き)となる「docomo with」という料金プランが適用されます。このあたりのオトク度もまとめてみました。
発売機種と発売日
製品名 | 型番 | 画面サイズ | 発売予定 |
---|---|---|---|
XPERIA XZ Premium | SO-04J | 5.5インチ | 2017年6月 |
XPERIA XZs | SO-03J | 5.2インチ | 2017年5月26日 |
Galaxy S8 | SC-02J | 5.8インチ | 2017年6月上旬 |
Galaxy S8+ | SC-03J | 6.2インチ | 2017年6月上旬 |
AQUOS R | SH-03J | 5.3インチ | 2017年7月 |
Disney Mobile on docomo | DM-01J | 5.0インチ | 2017年7月 |
arrows Be | F-05J | 5.0インチ | 2017年6月1日 |
Galaxy Feel | SC-04J | 4.7インチ | 2017年6月中旬 |
dtab Compact | d-01J | 8.4インチ(タブレット) | 2017年5月25日 |
この中から気になる製品をピックアップしてみました。
XPERIA XZ Premium
3840×2160ピクセルという5.5インチには過度と言ってもいい解像度を持つXZ Premium。更にHDRにも対応して明暗をはっきり表示させることができる。ただ基本的にはフルHD表示させてバッテリーライフを伸ばしているようなので、4K画質を味わうのは4K表示を必要とするアプリだけのよう。
デザイン面ではXZを5.2インチから5.5インチにそのまま大きくした印象ですが、重量が191gと肥大化しています。個人的には使ってみたいと思っていますが、この重さが非常にネック。6.2インチディスプレイを搭載したGalaxy S8+が173gなのでもう15gは頑張ってダイエットして欲しかった所です。
Galaxy S8+
Galaxy S8/S8+と画面サイズ違いの2機種が発売されますが、既に使っている私からすると「使うなら是非S8+」をオススメします。横幅は5.5インチレベルですが、縦長の為の6.2インチ有機ELディスプレイは美麗で、ネットなど縦長のコンテンツでは非常に使い勝手がいい。スマホに興味が無い人からも「なにそれ?」と興味を持ってもらえるデザインと未来感があります。
カメラはデュアルカメラではないものの、明るく綺麗な写真が撮れる極上のレベル。前機種のGalaxy S7 edgeからはホームボタンがなくなった為、操作性を多少犠牲にしている点では好き嫌いはある程度分かれそうです。
AQUOS R
AQUOS Rはスペック的には素晴らしい。5.3インチにHDR対応2K解像度ディスプレイで定評のあるハイスピードIGZO、SoCはSnapdragon835でRAM 4GB/ストレージは64GBとハイエンド。カメラも背面は2260万画素、インカメラも1630万画素でセルフィー向きです。デザイン面でもホームボタンがあり、利便性は高そう。但しこの丸みを帯びたデザインはちょっとインパクトが弱い。女性を意識したものでしょうか。(セルフィー強化もその一環でしょうが) 写真を見る限り画面に黒縁もあり、時代はベゼルレスというのにハイエンド機にも関わらずこれでは積極的に選びたい感じがしない。
dtab Compact
HUAWEI MediaPad M3から若干スペックを削ったものがdtab compact d-01J。RAM 4GB→3GB、ストレージ32GB→16GBと減っていますが、実用上はそれほど困らないレベルかと思います。MediaPad M3では8.4インチの2K解像度(1600×2560)ディスプレイは美しいし、ハーマンカードンのデュアルスピーカーは迫力充分でした。定価は45,360円とバカ高い(MediaPad M3はLTE版が3.3万円ほどで買える)ですが、ドコモの割引等を活用すればMediaPad M3よりは遙かに安く買えそうです。ドコモのdtab compactは中古市場(新品として)出てくるのも早いので、1万円台後半~2万円前半なら買っても損は無さそう。
「docomo with」はオトクか?
arrows BeとGalaxy Feelの2機種は「docomo with」という新しい施策に対応。arrows BeはSnapdragon410,Galaxy FeelはExynos 7870 Octa 1.6GHz オクタコアで、性能的にはローエンド。端末としてもディスプレイは共にHD(1280×720)で正直「欲しい」と思うレベルではありません。
そのような端末スペックはさておいて、面白いのがこの2機種の「docomo with」という施策。この機種を使い続ける限り永遠に1500円割引が続きます。24ヶ月などの期間限定ではない点が面白い。ただ、端末を使い続けるというのはちょっとという方は、契約時だけdocomo withシリーズの端末を買い、即売って、SIM差し替えて使えばOKだと思います。支払いイメージも個人で使っても2GB契約なら3,400円/月とリーズナブルです。端末分割購入の場合、これに端末代がプラスされるし、月々サポートはつかないものの、24ヶ月限定の月々サポートよりも永年1500円割引のほうが大きい。あまりスマホを使わない人が毎月6000円払うのは馬鹿らしいとMVNOに出て行く人が多いための対策だと思いますが、家族全員がdocomo withシリーズの端末を使う限り、全員1500円割引は結構大きいです。特に2回線保持するならシェア子回線は最安280円とデータ2GBの音声回線としては激安です。
docomoの料金イメージと似ていますが、我が家の場合で考えてみました。3人で使い、現実的なラインとして10GBを分け合うと仮定しました。
自分 | 妻 | 息子 | |
---|---|---|---|
カケホーダイライト | ¥1,700 | – | – |
シンプルプラン | – | ¥980 | ¥980 |
SPモード | ¥300 | ¥300 | ¥300 |
シェアパック10 (10GB) | ¥9,500 | ¥500 | ¥500 |
docomo with割引 | ¥-1,500 | ¥-1,500 | ¥-1,500 |
一人あたり合計 | ¥10,000 | ¥280 | ¥280 |
3人分合計で10560円。一人あたりは3520円となります。我が家は全員MVNOですので、3520円/一人は若干割高ですが、昼時にも繋がる快適な通信速度が全員手に入ると思えば安いかなという感じですね。MVNO対抗というより、UQモバイルやY!mobile対抗といったイメージのプランになっていると思います。
docomo with対象の製品を買わないといけないのが難点ですが、購入→即売りしてしまえば端末代の初期投資額は多少抑えられるので、1500円永久割引回線として契約してもいいかもと考えています。
関連サイト
・docomo報道発表: 月々のご利用料金からずっと1,500円割引く料金プラン「docomo with」を提供
・docomo Collection 2017