5050mAhもの大容量バッテリーを搭載した5.5インチスマートフォン『DOOGEE BL5000』のレビュー後編です。
今回はストレージ容量の空きは?といった基本的な点と、バッテリー、ベンチマーク、そして外に持ち出してデュアルカメラの実力を試してみました。
前回のレビューはこちら。
日本語化はちょっと面倒
日本語ロケールは最初から入っています。言語追加をすることで、ほぼすべてが日本語になります。
メモリとストレージ使用量
今回レビューしているBL5000は4GB RAMと64GBストレージを搭載しています。起動直後でのメモリ使用量は1.3GB程度で、空きが2.4GBとかなり余裕です。また実際のストレージ空き容量は64GB中593MBとガラガラ。microSDも使えますし容量としては余裕ですね。
AnTuTuベンチマーク結果
MediaTek MT6750T 1.5GHz オクタコアの実力をAnTuTuベンチマークで計測してみました。
AnTuTuベンチマーク結果は44122点とローエンドレベル。まぁ1万円台後半で買えるスマホだしこのスペック/結果は致し方ないでしょう。
ただ使用感はとしてはカメラやメール/LINE程度ならもたつくことはありませんし、ネット、Google系基本アプリの動作などでも「遅い」と感じる事はありません。そもそもこのスペックではリッチなゲームに期待する人はいないと思います。ゲームはライトなもの以外しないという方であれば、それほどストレスを感じる場面も少ないと思いますよ。
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTuスコア |
---|---|---|
XPERIA XZ Premium | Snapdragon835 | 164422 |
OnePlus 3T | Snapdragon821 | 163834 |
XPERIA XZ | Snapdragon820 | 137776 |
HUAWEI P10 Plus | Kirin960 | 136173 |
Ulefone Gemini Pro | MediaTek Helio X27 | 102112 |
HUAWEI P9 | Kirin 955 | 89387 |
XPERIA X Compact | Snapdragon650 | 77226 |
Xiaomi Mi MAX | Snapdragon650 | 73643 |
XPERIA XA1 Ultra | Mediatek Helio P20 | 62428 |
HUAWEI honor 6x | Kirin655 | 56936 |
NOMU S30 | Mediatek Helio P10 | 53722 |
XPERIA XA Ultra | Mediatek Helio P10 | 49112 |
DOOGEE BL5000 | MediaTek MTK6750T | 44122 |
OUKITEL K6000 Plus | MediaTek MTK6750T | 44121 |
Elephone P8 mini | MediaTek MTK6750T | 43422 |
OUKITEL U20 Plus | MediaTek MTK6737T | 40570 |
OUKITEL U15 Pro | MediaTek MTK6737T | 40219 |
Ulefone Gemini | MediaTek MTK6737T | 40190 |
Ulefone ARMOR | MediaTek MTK6753 | 37435 |
京セラTORQUE G02 | Snapdragon 400 | 25586 |
バッテリー
5050mAhという大容量バッテリーを搭載するBL5000。そのバッテリーのテストをするために、連続動画再生をしてみました。結果、満タンからゼロまで約10時間強という結果でした。上記のように、画面On、WiFi/BluetoothもOnで10時間ですから、普通に使えば余裕で1日は使えますし、2日間でも私の使用環境(朝・昼・晩に各々1時間程度、寝る前に1時間程度)なら使い切ることはありませんでした。
デュアルカメラ
13MP(1300万画素)x2 のデュアルレンズを搭載しているBL5000。せっかくのデュアルカメラですから外に持ち出してテストしてみました。
まずは風景写真。ちょっと雨の日に撮影したので暗めの写真ですがご容赦ください。たわいもない駐車場からの写真ですが、Galaxy Note Fan Edition(以下FE)と比較してみました。ハイエンドスマホと、スペック的にはローエンドに近いスマホを比較するのは酷ではありますが、価格差/性能差を鑑みてご覧ください。
[twenty20 img1=”29310″ img2=”29311″ offset=”0.5″] ※真ん中野スライダーバーを動かして比較できます。こうして見比べてしまうとFEのほうがさすがに良く、BL5000は淡く見えがちですが、色合いの違いを除けばまずまず悪くない。広角レンズの恩恵もありワイドに撮れてますし。右端のマンションの濃淡がFEのほうがはっきりしていたり、全体的にもくっきり感はGalaxyに軍配があがるのは間違いなく、そのあたりの差は出てしまっています。
次にデュアルカメラによる近接のぼけ気味の写真。
このように奥行き感のある写真ならデュアルカメラが活きます。
ボケモードを使用しなくても、これぐらいの写真は撮れます。
最初の雨中の風景写真のように暗めの場面では少しハイエンドスマホと差が出てしまいますが、明るい場面ではそこそこ綺麗に撮れますし、デュアルカメラを活かした奥行き感のある写真を撮れます。価格差があることを考えれば十分な性能です。
ただし、ちょっと気になるのは写真を撮った後のリフォーカス(ぼけ具合の再調整)ができない点と、撮影時のフォーカス音がでかい点。特に後者は「ピーピピ!」と雑な音で鳴るので、もう少しセンスある音と音量だと恥ずかしくないと思う。このあたりソフトウェア面でもう一歩なところも見られます。
総括 : 大容量バッテリー搭載スマホの進化を感じる
いままでの大容量バッテリー搭載スマホのイメージ「無骨」「しょぼいカメラ」といった点はだいぶ進化していると言えます。
2万円以下で買えて、デュアルレンズカメラで、そこそこの写真が撮れて、連続動画再生で10時間以上使える大容量バッテリー搭載。5.5インチフルHDディスプレイは綺麗ですし、SoCがやや非力という面を除けば、概ね満足がいくスマホと言って良いでしょう。かといって動作が遅いわけでもないので、ゲームなどの重いアプリ以外は軽快です。
ただカメラにXPERIAやGalaxyレベルを求めたり、ゲームメインで考えているなら本機以外を求めた方がいいのは間違いなく、「バッテリー重視」で「デザイン」も欲張れるスマホが欲しいというの方にはお勧めできるスマホです。今回レビューしたカラーはブラックなので、そのデザインの良さがなかなか写真から伝わりにくかったのですが、DOOGEE MIX等で出ているブルーカラーは本当に綺麗なので、BL5000もブルーは期待してもいいのかなと思います。
DOOGEE BL5000の価格
記事作成時点の価格ですが、GearBest にて約1.8万円で販売中です。
送料は基本無料ですが、5-12営業日で届くPriority Line(国内では佐川/ヤマト等が配送)も無料です。是非こちらのオプションを指定しましょう。私の経験では概ね1週間程度で届いています。中国からの輸入品が1週間程度で届いて、更に送料が無料というのはかなり凄いサービスですよ。
GearBestでの購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.comの買い方ガイド :「中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで」