5.5インチ3面狭額縁ディスプレイのスマートフォン『DOOGEE MIX』のレビュー後編です。今回はストレージ容量の空きは?といった基本的な点と、ベンチマーク、そして外に持ち出してカメラの実力を試してみました。
前回のレビューはこちら。
日本語ロケールは最初から入っている
日本語ロケールは初期セットアップ時から選択可能。以後は日本語でセットアップでき、設定メニュー等ほぼ全てが日本語化されます。
プリインストールアプリケーション
プリインストールアプリケーションはご覧の通り。アプリ一覧は縦スクロールタイプなので画像中多少重複してますが、メーカーオリジナルのアプリはほぼ無く、基本的なものとGoogle純正アプリがメインです。
メモリ /ストレージ使用量
4GB RAM + 64GB ROMという構成のDOOGEE MIX。実際のメモリ使用量は4GB中1.2GBでした。ストレージ空き容量は50GBほどで、microSDも使えますし容量としては余裕ですね。
AnTuTuベンチマーク結果
MediaTek Helio P25 Octa-Core 2.5GHzの実力をAnTuTuベンチマークで計測してみました。
AnTuTuベンチマーク結果は62139点とミドルレンジレベル。Xiaomi Mi MAX2のSnapdragon625とほぼ同スコア。
ミドルレンジなので当然ながらOS上の操作、ネット、Google系基本アプリの動作などでもたつきを感じる事はない。重い音ゲー関係をやらなければ、基本的にはゲームもサクサクといった感じ。私のやるツムツムやダビマスでは遅さ・もっさり感は感じませんでした。
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTuスコア |
---|---|---|
XPERIA XZ Premium | Snapdragon835 | 164422 |
OnePlus 3T | Snapdragon821 | 163834 |
XPERIA XZ | Snapdragon820 | 137776 |
HUAWEI P10 Plus | Kirin960 | 136173 |
Galaxy S7 | Exynos 8890 | 129310 |
Xiaomi Mi5 | Snapdragon820 | 115337 |
Ulefone Gemini Pro | MediaTek Helio X27 | 102112 |
Elephone S7 | MediaTek Helio X25 | 100104 |
HUAWEI P9 | Kirin 955 | 89387 |
XPERIA X Compact | Snapdragon650 | 77226 |
Xiaomi Mi MAX | Snapdragon650 | 73643 |
XPERIA XA1 Ultra | Mediatek Helio P20 | 62428 |
DOOGEE MIX | Mediatek Helio P25 | 62139 |
Xiaomi Mi MAX2 | Snapdragon625 | 61284 |
HUAWEI honor 6x | Kirin655 | 56936 |
XPERIA XA Ultra | Mediatek Helio P10 | 49112 |
Elephone P8 mini | MediaTek MTK6750T | 43422 |
OUKITEL U20 Plus | MediaTek MTK6737T | 40570 |
Ulefone ARMOR | MediaTek MTK6753 | 37435 |
京セラTORQUE G02 | Snapdragon 400 | 25586 |
SHARP AQUOS SH-RM02 | Snapdragon 400 | 23516 |
カメラ
DOOGEE MIXは背面に16MP+8MPのレンズを搭載しているいわゆるデュアルレンズカメラスマホです。
持ち味の一つとなっていますので、早速撮影してみました。※HDRだけOnにしています。その他は全てデフォルト設定です。
まずは風景写真。芝の鮮やかさ、空の青さはまずまず綺麗に撮れています。ただ青はより青くといった感じではなく、なんとも普通。緑も明暗がはっきりくっきりとは言いがたい。
次に近接での写真。デュアルカメラなのでぼけ感のある写真が撮れますが、デフォルトでは撮れません。カメラのメニューから「Bur」を選択する事でぼけ感のある写真が撮れます。あとはスライダーバーで背景をどの程度ぼけさせるかを調整しつつ撮るだけ。
するとこんな感じで、背景をぼかした写真が撮れます。
花の周りは若干不自然な感じもしますが、このあたりはぼけ感とフォーカス位置の調整をしていけばなんとかなります。ただ「撮った後から修正」ができないので、撮影時に微調整しつつ撮ることになる点はちょっとマイナスです。
HD(1280×720)のディスプレイは意外と綺麗
DOOGEE MIXはAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載しているので、輝度・発色ともに抜群です。輝度は80%以上にすると眩しいぐらい。
ただ気になるのは「解像度」で、このDOOGEE MIXは1280×720ピクセルのHD解像度なのです。その為「5.5インチだし粗が目立つかな」と思っていましたが、このイメージは使ってみて一転。むしろHD解像度であることを意識する事が難しいぐらいです。
Yahoo!を見てもHD解像度だとは分からない。
ゲームなどで解像度を認識して画質を変えるようなものが無い限り、画質の粗さを判別するのは難しいのではないかなと思います。
これがAMOLEDの効果なのかは分かりませんが、輝度や発色は明らかに効果的で、その色合いの良さもあり解像度の低さは問題無いように感じられます。
総括 : DOOGEEのイメージが変わるスマホ
最初に、「DOOGEE侮ってた。申し訳ない。」と謝りたい。3面狭額縁ディスプレイスマホはMi MIXを皮切りに、どんどん中国で発売されてきましたが、DOOGEEは廉価なスマホがメインのメーカーなので、HD解像度という点も鑑み「どうせチープなんだろう」と侮っていました。
しかし実際は、メタル筐体でがっしりしっかりしていて、またデザインもよく、前面及び背面のミラー仕様は美しい。
Helio P25は充分速く、使用上ゲーム以外では遅さを感じる事は無いでしょう。デュアルカメラもXPERIAなどのハイエンド端末ほど綺麗に撮れるわけではありませんが、200ドル程度のスマホとしては明るく、そしてぼけ感のある写真も撮れます。欲を言えば、撮った後もリフォーカスできるうよな仕様だと完璧です。
メーカーが謳うベゼルレスというほどではありませんが、狭額縁としてデザインを損なわないレベルです。
全体として質感も高く、AMOLEDディスプレイは明るく綺麗。中華スマホはチープという概念が変わる1台でした。
DOOGEE MIXの価格
記事作成時点の価格ですが、Banggood にて6GB RAM版が約2.1万円で販売中です。4GB RAM版との価格差は1000円ほどなので、ハイスペック版のほうがお買い得です。以下のように1台買うとUSBケーブル、2台買うと20ドルOFFのキャンペーン中です。
DOOGEEキャンペーン会場
Banggoodの送料は基本無料ですが、届くまで1ヶ月(7-20営業日)以上覚悟する必要があるので、オススメしません。オプションのEMSであれば7-15営業日で届き、トラッキングナンバーも付与されます。料金は1239円でと少し値が張りますが、海外から輸入していることを考えれば妥当な金額かと思います(安心料としても)。
Banggoodでの購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・Banggoodでの買い物の仕方 : Banggoodで買って輸入してみよう~買った商品が届くまで