超巨漢タフネススマホ「DOOGEE S80」のレビュー後編です。今回はプリインストールアプリケーションの確認、ベンチマークのスコアはといった基本的な点、そして外に持ち出してカメラを試してみました。
前回のレビューはこちらから。
無線機として
特徴のところにも書きましたが、S80はアナログとデジタル400-480MHzの帯域の無線レシーバーとして使うことが出来ます。デジタルはDRM(Digital Mobile Redio)と呼ばれる技術をサポートし最大10km範囲で無線通信が可能。つまり通信相手となるDRM無線機がもう一台あって初めてS80は真価を発揮できるわけです。
ただこの帯域をサポートする無線機を私は持っておらず残念ながらテストができません。(電波法的にもクリアじゃないし)
無線自体は「Talkie」アプリを使って細かく設定できるので、対応する機器を持っているのであれば恐らくは使いやすいのだと思います。
日本語化
日本語はAdd a languageで追加可能。その後はメニュー等含めてほぼ綺麗な日本語になります。
プリインストールアプリケーション
以下プリインストールアプリケーションの一覧です。Playストア、ChromeといったGoogleアプリと、DOOGEEが入れているTalkie(無線機)アプリ、SIM Toolkit等がインストールされています。
ベンチマーク
AnTuTuベンチマークを試してみました。DOOGEE S80はMediaTek P23を搭載していますが、MT6737Tで2.5GHzの高クロック版です。
結果は92,458ポイントで10万点弱という結果。2.0GHz版のP23が6.7万というスコアなので、約1.5倍と断然の差があります。10万点弱というスコアなので当然動作自体も軽快。
以下、過去のベンチマーク結果との比較。
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTu Ver7スコア |
---|---|---|
vivo NEX S | Snapdragon845 | 289691 |
XPERIA XZ2 Compact | Snapdragon845 | 265800 |
HUAWEI P20 Pro | Kirin 970 | 210380 |
XPERIA XZ1 Compact | Snapdragon835 | 205788 |
HUAWEI honor 9 | Kirin960 | 165134 |
Elephone U Pro | Snapdragon660 | 140784 |
ZenFone5 ZE620KL | Snapdragon636 | 139085 |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 137253 |
Xiaomi Redmi Note 5 | Snapdragon636 | 115626 |
HUAWEI honor8 | Kirin 950 | 97517 |
DOOGEE S80 | Mediatek Helio P23 MT6763T | 92458 |
XPERIA XA2 Ultra | Snapdragon630 | 90087 |
HUAWEI nova lite 2 | Kirin 659 | 89273 |
Vernee Active | Mediatek Helio P25 | 79228 |
KOOLNEE K1 Trio | Mediatek Helio P23 | 67080 |
UMIDIGI A1 Pro | Mediatek MT6739 | 45258 |
Blackview A20 Pro | Mediatek MT6739 | 39034 |
カメラ
DOOGEE S80を外に持ち出してカメラをテストしてみました。
街中。背面カメラは12MP+5MPのダブルカメラで、中華スマホと言う事であまり期待していなかったのですが、意外と綺麗に撮れています。充分実用域。小雨が降る暗い日でしたが色合いもナチュラルに明るめで悪くない。※写真クリックで元写真が確認できます
ダブルレンズカメラなのでボケ感あるポートレイトモード(SLRモード)で撮影してみました。こちらは上の写真に比べてフォーカス位置の周りが不自然にボケていて、今ひとつ。この写真に行き着く前に何度も撮り直しているのですが、これが一番マシでした。
まぁこの巨漢スマホで「ボケ感ある綺麗な写真を撮りたい」という欲求は少ない気がしますが、このあたりはまだまだ詰めの甘さを感じます。とは言っても風景写真とかはまずまず綺麗に撮れていますので、アウトドアを楽しんでいる際の美しい風景を切り出すぐらいは全然OKです。
レビューまとめ
DOOGEE S80は普通のスマートフォンとして見ると、日本のプラチナバンド(B19/B8)に対応しているし、Helio P23 MTK6763Tは高速ですし、性能面での使い勝手はいい。スマホとしての欠点はダブルレンズカメラのポートレイトモードぐらい。
そしてタフネススマホとしては約400gという重量、2cm以上の厚みは中途半端に「買ってみよう」と思わせない力があります。ある程度「よし。これを買って使いこなすぞ」という踏ん切りが無いと後悔してしまうと思う。
これを欲しいと思う人は、とにかく頑丈でタフで、防水防塵が付いて、ある程度落としても平気。10080mAhの大容量バッテリーと無線機としても使えるという所に魅力を感じる方でしょう。「重さも太さも関係ない。だってそれ以上の魅力がある」と言いきれる人向けでしょう。明らかにニッチな製品ですが、それだけに「これが欲しかった」というストライクゾーンの真ん中に当たれば、オンリーワンとなれる魅力もあります。
DOOGEE S80の価格
価格はGeekbuyingで399.99ドル(44,753円)です。
関連リンク
・GeekBuyingの紹介 :GeekBuyingでガジェット輸入してみる? 中国のガジェット通販サイトGeekBuyingの紹介
・GeekBuyingの買い方ガイド : GeekBuyingの買い方ガイド~ユーザー登録から決済手続きまでやってみた