2025年4月17日、大阪万博中国パビリオにて、2画面搭載端末でリアルタイム翻訳が可能という「iFLYTEK デュアルスクリーン翻訳機2.0」の発表会が開催されました。
以前iFLYTEKのレビューをさせて頂いた縁で、この発表会にご招待頂いたので、行ってきました。
「デュアルスクリーン翻訳機2.0」はオフラインでOK
「デュアルスクリーン翻訳機2.0」は、世界初のiFLYTEK独自開発大規模言語モデル「iFLYTEK Spark LLM」を搭載しています。
今までの翻訳機はネット接続が必須で、ネット経由で別のサーバーに音声や文字データを投げ、そしてAI等で処理して戻すという流れがあり、ネット回線必須という条件下でしかと使えない、タイムラグとデータを社外に一旦置くというセキュリティの関係から、仕事で使うのは厳しい面がありました。
しかしこの「デュアルスクリーン翻訳機2.0」は、内部に大規模言語モデル”iFLYTEK Spark LLM”を搭載している為、オフラインでの使用が可能。データを外部に出さない為、セキュリティ面でも安心。
また翻訳も85言語を3.5秒で翻訳と、ほぼ通訳に近いスピードを実現しています。
2画面で互いに話した内容と翻訳が見える
ハード的には、このようなフリップ型の2画面にもなる翻訳機です。
対話形式の場合は、自分が話した内容をフリップした画面側に翻訳して表示する事ができる為、いちいち翻訳機を相手に渡して話してもらう手間が要りません。
またマイクも話し手だけを聞き分けるようになっていて、多人数がいてガヤガヤしている環境でもクリアに話してだけの音声を聞き取り翻訳してくれます。
PCのオンライン会議を翻訳可能
オンライン会議は、基本的にPCを使用する事が多いと思います。
私もそうですが、PCにBluetoothヘッドセット等を接続して会議内容を聞いたり発言したりするわけです。しかしこの場合既存の翻訳機は”マイクで入った音を翻訳する”という機能が主の為、オンライン会議を翻訳するのが難しいというのが現状でした。
しかしこの「デュアルスクリーン翻訳機2.0」は、PCとデュアルスクリーン翻訳機2.0をBluetoothで接続、そしてデュアルスクリーン翻訳機2.0とイヤホンをBluetoothで接続する事で、会議の内容を翻訳(文字化)可能。
例えば私の場合、英語力が弱いため、会議で集中力を切らすと話しについていけないのですが、デュアルスクリーン翻訳機2.0で会議内容が全て日本語で文字化されているなら、多少意識が寝落ちしたとしても今までの内容をすぐに理解できます。
ほぼ同時通訳
実際この発表会では、司会、来賓、ゲスト、iFLYTEKの方などが中国語でプレゼンや会話しているのですが、全てこの「デュアルスクリーン翻訳機2.0」を使って同時通訳され、配布されたBluetoothイヤホンには数秒遅れで翻訳された日本語が耳に届く為、中国語が全く分からない私でも2時間ほどの発表会の内容をほぼ全て把握できました。
価格と日本発売時期
今回の発表では、中国人民元で5999RMBと公開されました。
日本円では概ね12万円。
日本での発売は、2025年8月からの予定です。