パソコンでの会議や備忘録的にスマホ等で音声レコーダーを使っている方、「これ文字にしてくれたら良いのに」と思う事は多々あるでしょう。録音は良いけどいちいちそれを聞き直すのも時間掛かりますしね。
現在Makuakeでクラウドファンディング中の「viaim RecDot&viaim NoteKit」は、録音/文字起こし/同時翻訳までこなすAIボイスレコーダー。
viaim RecDotはイヤホン型で、Viaim NoteKitはPCに挿すUSB型で、機能的には似ています。
RecDotはイヤホン型の為、録音するだけでなく、48dBのノイズキャンセリングイヤホンでもあり、ハイレゾ対応など、一般的な高性能イヤホンとしても機能します。またイヤホンを装着せずケースからもワンタッチ録音が可能で、会議室の真ん中などに置いて録音することも可能。
NoteKitは、USB Type-C/USB Type-A両対応のPC装着型のAIレコーダー。
Web会議等の文字起こし/翻訳が可能。またRecDotイヤホンはNoteKitを経由してBluetooth接続すればOKです。
しかもこの2製品は、文字起こししつつ同時翻訳も可能で、この翻訳結果を他者にシェアしてリアルタイムで共にチェックできるという優れもの。
文字起こし・翻訳(16言語対応) ※うち、1言語は文字起こしのみ・翻訳非対応 : 日本語、英語(共通・アメリカ英語・イギリス英語)、 中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、スペイン語、フランス語、 ドイツ語、イタリア語、ロシア語、アラビア語、タイ語、
マレー語、 ベトナム後、ポーランド語、オランダ語、広東語(※ 広東語は文字起こしのみ対応、翻訳非対応)
RecDotとNoteKitは、共に同じアカウントを使用すれば、クラウドでデータ共有が可能です。
viaimでは、音声/テキストデータを全て暗号化し、日本のAmazon AWSサーバーにて運用します。(2025年5月下旬予定)
そのため、セキュリティ上も安心です。
*Viaim 様よりお借りしてのレビューです
使用感
viaim RecDot
同梱物は、RecDot本体、USB Type-Cケーブル、マニュアル、カナル型イヤホンなのでイヤーピースXS/S/Lが付いています。
ケースはスライド式に開けられます。赤いマークは録音ボタンで、イヤホンを収納したままで録音が可能。
見た目は普通のカナル型イヤホン。
ですが、RecDot自体、48dBのノイズキャンセリングイヤホンでもあり、イコライザー調整などもできるハイエンド系イヤホンでもあります。ノイキャンもとても高いレベルでノイズ抑制ができており、駅で使用した際はさすがに電車の音は消せないものの、その他雑音はかなりカットしていて音楽に集中できるイヤホンです。
RecDotでの録音/翻訳等の機能
RecDot自体は連動したスマホから録音指示や、RecDotケースでのボタンで録音が可能。
イヤホンには左右それぞれ最大139分の通話録音データを保存可能。
アプリ側からの指示であれば、スマホ本体音声データ取り込み、リアルタイムで文字起こしが可能。ケースボタンで押す場合は、イヤホン内のストレージに音声データを保存し、後ほどスマホアプリに取り込んで文字起こしが可能です。
また、取り込んだ後は、話し手毎に分離する話者区別や翻訳が可能です。話者区別は完璧ではないものの、文字起こしという観点からすればとても有り難い機能です。全体を100とするなら80-90は全自動でやってくれているわけでからね。
そして凄いのが、リアルタイム翻訳。リアルタイムとは言えセンテンス毎に区切ってるのが判明次第の翻訳の為、多少ずれますが、それでも”英語”等の原文と、日本語訳が表示されていくので、とても分かりやすい。
これなら英会話をしつつとか、海外の実況とかを聞きながらでも、日本語化が可能な為、概ね言っている意味が分かります。
Viaim NoteKit
viaim NoteKitは、見た目は殆どUSBメモリーキーのような形状です。
左側にマルチファンクションボタンとLEDライトがあります。
NoteKitはBluetoothでviaim RecDotと接続が可能です。そうしたステータスが確認できるようになっており、ライトがグリーンだと接続済み、赤だとマイクオフなどが目視できます。
一番端のカバーを外すとUSB Type-A、真ん中側を外すとUSB Type-C端子が現れ、使いたい端子で接続が可能です。最近はUSB Type-Aが無いPCもありますので、この仕様はとても有り難い。
NoteKitでの録音/翻訳等の機能
NoteKitはPCとの接続なので、Windows用のアプリをインストールして使います。(MacOSは2025/07対応予定)
インストールして、ログインすると以下左画面のようになります。使い方はRecDotとほぼ同じ。
またタブを変えるとアカウントに紐付いたデータ(RecDotでの録音など)の確認、再生も可能です。
NoteKitでもリアルタイム翻訳が可能です。これは英語の会議とかをしている方(特に英語初心者)からすると、非常に有り難い機能。私もそうなんですが、言ってる事はなんとなく分かる。けどガンガン話しが進むと、理解度と想像力が追いつかなくなり、次第についていけなくなる。その点、こうしたリアルタイム翻訳があれば、話しを聞きながらでも「ああそういうことか」と内容を理解するレベルにはついていける。
またツボを心得ているなと思うのが、このリアルタイム翻訳を他の人にシェアできる点。
日本人数名+海外の人で英語会議とかあると、公用語が英語。日本人も何人かは私と同レベルかそれ以下なんて事がよくあります。そんなとき、NoteKitが1台あれば、そんなに日本の方に翻訳シェアができるので、英語初心者にはとても助かるのです。
いやーこれを開発した人達は、英語(外国語)会議で困っていたんでしょうね。とても親近感の沸く機能。
プラン
viaim RecDot/NoteKitは1アカウントで、文字起こしが600分/月分が無料です。
Proプラン(1,500円/月 または 12,000円/年)、Ultraプラン(3,000円/月 または 22,000円/年)となっています。
1時間の会議だと10回は無料、Proなら30時間だから30回、Ultraは無制限です。
個人的に、プライベートとかたまに文字起こしするだけなら無料のBasicプランで良いと思います。
しかし仕事で毎日英語の会議があってリアルタイム翻訳を使うというなUltraプランでも充分ペイできると思います。
月3000円で、毎回自動翻訳してくれるわけで、私なら払いますね。
総括
viaim AIイヤホン&レコーダーであるviaim RecDotとNoteKitを2週間程度使ってみました。
とにかくAIで便利になったなぁと感じるデバイス。
録音さえしておけば自動文字起こししてくれて、話者区別してくれるから、議事録とかも楽々。
更にそれを翻訳してくれて、Web会議をリアルタイム翻訳もできて会議参加者に同時にシェアすらできちゃう。
文字起こしは精度は完璧とは言えないものの80-90%は問題無いイメージ。
翻訳もリアルタイム翻訳と書いてますが、センテンス毎に翻訳していくので、実際は数秒から10秒ぐらいは遅れてきます。それでも自分の英語力が無い場合、圧倒的に便利。他社の同様の翻訳機能を使ってきていますが、他社製品よりはかなり速く断然使えます。NoteKitのような製品は、会議の内容を理解してついていくことができるだけでも助かる人は多いと思う。
RecDotは現場向きで、あちこち持ち出して録音+文字起こししたい方向き。更にノイキャンイヤホンとしても秀逸で、普段使いでは高性能イヤホン、仕事では録音と文字起こしや翻訳などと4in1の機能を使いこなす多機能デバイスとして動作するので、あれこれ別々に買っている方には1つに集約できて便利です。
価格
ただプラン毎に毎月(年毎)に料金が掛かるので、使用頻度と合わせて検討すると良いでしょう。
