中国の新興ブランド KOOLNEEのスマートフォン『KOOLNEE K1 Trio』のレビュー後編です。今回は日本語やプリインストールアプリケーションの確認、ストレージ容量の空きは?といった基本的な点と、ベンチマーク、そしていつものようにカメラ等の使い勝手を試してみました。
前回のレビューはこちらから。
日本語化
日本語に関しては、設定から変更できるようになっています。
設定メニューもかなりの部分が日本語化されています。
プリインストールアプリケーション
以下はプリインストールされているアプリケーションの一覧です。Googleの基本アプリ「Google Play(Playストア)」や「Gmail」等は最初からインストールされています。余計なアプリはほぼインストールされていませんね。
メモリ/ストレージ容量
ストレージとメモリの初期残容量を確認してみました。ストレージは6.61GB使っていますが、もともと128GBの容量があるので余裕です。メモリも6GBに対して、起動直後で1.4GB使用とこちらも余裕です。
ベンチマーク結果
今回レビューしているKOOLNEE K1 Trioですが、SoCはMediaTek Helio P23搭載です。
その実力をAnTuTuベンチマークで試してみました。
結果としては、「67080」でミドルレベルですが、AnTuTuのver7は2割増しの結果なので、以前のverだと5.3-5.4万点程度の結果。つまりP23=MTK6763のバージョンのうち、MTK6763Vという事でしょうね。6763にはTとVがあり、Tはハイスペック、Vはローとなっています。
実際の使用感ですが、Chromeでネット見たり、Kindleで漫画/小説を読んだりという程度ならサクサクです。カメラが多少もっさり気味な程度。もちろんHelio P23程度なので重めのゲームは厳しいのですが、スーパマリオラン程度なら問題無く快適にプレイできました。
※Ver7/Ver6の参考結果
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTu Ver7 | AnTuTu Ver6 |
---|---|---|---|
XPERIA XZ1 Compact | Snapdragon835 | 205788 | 154076 |
HUAWEI honor 9 | Kirin960 | 165134 | – |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 137253 | 112224 |
HUAWEI honor8 | Kirin 950 | 97517 | – |
Vernee Active | Mediatek Helio P25 | 79228 | – |
KOOLNEE K1 Trio | Mediatek Helio P23 | 67080 | – |
カメラの使用感
KOOLNEE K1 Trioは16MP+2MPのダブルレンズカメラです。そのカメラをテストしてみました。
まずは風景から。こちらはXPERIA XZ1 Compactと比較です。*スライダーバーを左右に動かすと比較できます。
[twenty20 img1=”35730″ img2=”35731″ offset=”0.5″]設定は全て初期のままで撮っています。K1 Trioは比較的綺麗に撮れています。XZ1 Compactは濃淡強めで撮る傾向があるので、暗めに撮れています。何度か取り直したのですが設定を変えれば綺麗に撮れたので、シーン別に多少いじる必要がありそう。K1 Trioは可も無く不可も無く、良い意味で普通に撮れてます。
次にダブルレンズカメラの実力も試してみました。背景ボケ気味で良い感じの写真が撮りたかったのですが、不自然な感じになりますね。フォーカスの当たっているところ以外を円形でボケさせているだけなので、木の上下でぼけ感が変わるのは頂けない感じ。これでもかなり調整して撮っています。
ちなみにGalaxy Note8で撮るとこんな感じで背景が綺麗にぼけます。
まとめ
●Good
- 6.01インチ の液晶は発色もよく鮮明で綺麗
- ホームボタン+指紋認証リーダーありで使いやすい
- 全体的にデザインのバランスが良い
- 270ドル程度とコスパはいい
●Bad
- ダブルレンズカメラはいまいち
- microUSB
- LTE B1/B3/B7/B20と対応周波数が少ない
外観面では好意的、実際使ってみるとカメラとかmicroUSBとかで多少うーんとなります。18:9でフルHD+のディスプレイは綺麗だし、背面も光沢感が良くデザインも安っぽさはありません。ホームボタン+指紋認証リーダーも使い勝手はとてもいいし、このあたりデザインやハード面では不満はありません。
ただカメラは普通に撮る分にはまずまず良い写真が撮れます。ダブルレンズカメラのほうは期待外れと言っても良いぐらいで、やはり新興メーカーにはソフトウェアの改善は厳しいのかなという感じがしました。
あとはここまで最新トレンドを追ったデザインでありながらmicroUSBというのは時代錯誤な感じがします。また対応周波数帯で日本ではB1/B3しか対応していない。B8まで対応してくれたら、SoftBank/Y!mobile系のプラチナバンドも使えるのにと思います。ただmicroUSBにしても、周波数帯にしても、もともとこの仕様で売っているのですから、ここに文句を言うのはわかりきっている事に毒づいてるだけなので「わかってて買う」という方には無用な意見ですね。
セール次第では270-230ドル程度で売られるので、200ドルちょいぐらいならかなりお買い得だと思います。
KOOLNEE K1 Trio の価格
記事作成時点の価格ですが、GearBest では270.14ドルで販売中です。
・GearBest.com販売ページ : KOOLNEE K1 Trio
送料は基本無料ですが、届くまで1ヶ月程度覚悟する必要があるので、早く欲しい方はオプション配送のExpedited Shipping(DHL)をお勧めします。わずか12.02ドルです。こちらは3-8営業日で届きます。
セール/クーポン情報はこちらに追記していくので、こちらも併せてチェックしてみてください。
GearBestでの購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.comの買い方ガイド :「中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで」