LG gram 17のバッテリー交換方法 – たった5000円でバッテリー新品でまだまだ使えるノートパソコンを再生

私がメインで使っているLG gram 17は、”最大27時間駆動”が売りの、1.35kgの超軽量17インチノートPC。

しかし、ここ1年ぐらいでがつんとバッテリーライフが減り、いままでは実用10時間ぐらいは使えていたのですが、8時間持たなくなり、いまは6時間ぐらいしか持たない為、一日中仕事していると途中で充電が必要です。

というわけでバッテリー交換してみました。

バッテリーレポートで状態をチェック

本来のバッテリー容量に対して、実際にはどの程度に容量になっているのかを簡単にチェックできます。

バッテリーレポートはWindows11で標準で持っている機能の為、フリーソフト等の導入は不要で、簡単にチェック出来る上にしっかりと現在の状況が確認できる為、オススメです。

(1) Win+Rを押して「ファイル名を指定して実行」で「powercfg /batteryreport」と打って「OK」をクリック。

(2)ユーザーフォルダ下に”battery-report.html”ファイルが作成されているので、ダブルクリックしてブラウザで開きます。

(3) 以下のように、バッテリー関連の情報が表示されます。その中に
「DESIGN CAPACITY(本来の容量)」
と、
「FULL CHARGE CAPACITY(現在フル充電したときの容量)
があります。

上で分かるのは、本来80,000mWhに対して、現在は満充電でも60,740mWhだと言う事。80000に対して60000ですから、約25%もバッテリー容量が減っている事になります。

交換用バッテリー

LG gram 17のバッテリーは、「LBV7227E」という型番です。
Amazonや楽天、AliExpress等で互換バッテリーが探せます。

AliExpressだと3000円台ですが、Amazonでも5000円ぐらいで買えますのでそちらのほうが良いかも。(私はAliExpressで別のものと一緒に買いました)

容量は同じ80Wh(10336mAh)。

バッテリー交換方法

作業はそれほど難しくありません。

ノートPCのバックパネルを外せれば、バッテリーがすぐ見えるので、コネクタ抜いて取り外して新しいバッテリーを装着するだけでOKです。

*作業は簡単なほうですが、分解の為メーカーサポート外ですし、あくまで自己責任です。

バックパネルを取り外す

道具は精密ドライバー#2、あとはよくあるのが▲の形をしたケースオープナー。ケースオープナーは無ければ、プラスチックの会員証とかクレジットカード、病院の診察券などで代用可能です。

そしてまず最初に作業前に静電気が大敵の為、金属に触れて体の電気を逃がしておきましょう。(絶対必要)

そして作業開始です。

まずは、LG gram 17を裏返して、ネジがある部分を全て外します。ゴム足とネジカバーがある部分もあるので、マイナスの精密ドライバーなどを使って慎重に剥がして行きます。

ネジを外したら、バックパネルを外していきます。ディスプレイ側のヒンジあたりが外しやすいので、そこの隙間を見つけてカード等を差し込み、カバーを少し引っ張り気味にして、ぐるっと一周回すと外れます。
パネルは爪で引っかかって固定されているので、それをカードで広げる事で「パキパキ」って外れていきます。

そうするとこのようにバックパネルが外れます。ノートパソコンによってはバックパネルとマザーボードがケーブルで繋がってる事もあり慎重に開ける必要がありますが、ThinkBook14 Gen3は特にないので、ぱこっと外してOKです。

バックパネルを外すとこのように80Whとでっかく書かれたバッテリー、その上のマザーボード、CPUファン、SSDがあるのが分かります。SSDは空きスロットが1つあり、増設が可能という事が分かります。

またメモリスロットはなくオンボードですね。

バッテリーを外す

このLG gram17に限らず、ノートパソコンの分解時はまず最初にバッテリーケーブルを抜いてから作業します。
今回はバッテリー交換をするわけですが、バッテリー固定ネジを取る前に、必ずケーブルをぬきます。
バッテリーが繋がっていると、電源を切っていてもマザーボードに通電している箇所もある為、不意にショートしてPCを壊す原因になります。

そこでバッテリーから出ているケーブルを追ってコネクタを特定します。

ケーブルを外します。(爪やマイナスドライバーで慎重に)

続いて下の赤丸のネジを6つ外します。

これでバッテリーは取れます。

新しいバッテリーと交換し、再度ネジ止めしてコネクタ接続すればOK。

バックカバーを取り付けてネジ止めして完成です。

動作確認

全て元に戻し、USB PD充電器を接続するとWindows11上でも充電ステータスに。一安心です。

65W充電器を繋げてワット数みてみましたが、58WとしっかりUSB PDで充電出来ています。

Battery Reportを改めて試してみましたが、しっかり80,000mAh弱と、新品になりました。

まとめ

ノートパソコンのバッテリー交換は、素人には難しいという先入観があるとは思います。
しかし今回やってきたように、ドライバー1本とプラスチックカード1枚で作業は完結します。

しかもコストは5000円未満です。

バッテリーがへたってきたというと買い換えが頭によぎりますが、たったこれだけの作業と投資で済むなら、トライしてみる価値はあると思います。

今回は5000程度のバッテリー購入費用だけで、バッテリーは新品購入時と同じぐらいまで復活しますので、自己責任で出来る方にはとてもオススメです。

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