10.36インチ 2000×1200の高解像度ディスプレイ/比較的パワフルなMT8183を搭載した「N-one NPad Plus」Androidタブレットを使ってみました。
NPad Plus の主な特徴
ディスプレイは10.36インチで、解像度は2000×1200でフルHDやWUXGA以上の高精細。
SoC(CPU)はMediaTek MT8183でクロックは最大 2.0GHz 。MT8183はAmazon Fire HD10(2021版)と同様なので、直接的なライバルとなります。
但しメモリは6GBもあり、ストレージは128GBですが、UMCPというSamsungの技術を使いUFS2.2よりも高速なストレージです。
microSDにも対応。*最大1TB
バッテリーは6,200mAhで標準的。急速充電には非対応で5V-2A=10W充電となります。
WiFiは11acまで対応しますが、SIMカードには非対応。
本体は7mm厚で薄型となっていて、重量は478gと10.36インチとしては標準的です。
*N-ONE様からお借りしてのレビューです。
主要スペック
製品名 | N-One NPad Plus |
ディスプレイ | 10.36インチ 2000×1200 IPS |
CPU | MediaTek MT8183 8コア 2.0 GHz |
メモリ | 6GB |
ストレージ容量 | 128GB UMPC |
OS | Android 12 |
カメラ | フロント: 5MP バック : 13MP |
ネットワーク | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth V5.0 |
インターフェース | USB Type-C microSD*1TB 3.5mmイヤホンジャック |
バッテリー/急速充電 | 6200mAh / 10W |
重量 | 478g |
サイズ | 247 x 157 x 7mm |
同梱品
同梱物はマニュアルとUSB Type-Cケーブルと充電器のみ。
USB充電器は日本のコンセント形状と同じなのでそのまま使えます。
充電器は5V-2Aで10W出力のもので、一般的なUSB充電器です。本体側も急速充電には非対応。
マニュアルは使い方等日本語で書かれています。ただAndroidタブレットを既に使った事がある方なら、マニュアル無しでも困る事も少ないと思います。
ディスプレイは発色よく綺麗
ディスプレイは10.36インチ 2000×1200と高解像度の為、ぱっと見でも美麗です。
一般的なIPSディスプレイで、AMOLEDディスプレイのような特別な発色の良さとまでは行かないものの、2万円程度の価格を考えれば、普通に綺麗と言えるレベル。
電子書籍リーダーとして
10.36インチというサイズは電子書籍リーダーとしてももちろん使いやすい。見やすいしこれ以下のサイズだとやや見づらいが、文字サイズも丁度良く、読むのが捗る。
Kindle等の電子書籍リーダーとの相性は良く、横持ちで漫画見開き2ページはやはり読みやすい。
電子書籍リーダーは快適さが重要です。薄くて478gというそこそこの軽さはごろ寝をしながら、だらっと適当に雑誌や漫画を読む私にとって快適と言えるレベルにあります。
その他外観
横持ちにした際の右部側面には電源/ボリュームボタンとUSB Type-C端子があります。
電源とボリュームボタンは少し離れていますが、結構近い為、手探りで押そうとすると押し間違える事があります。
これは以前レビューしたNPad Airと同様ですが、できれば電源だけは長いボタンにするとか手触りを変えるとかしてほしかったですね。もう一つ弊害としては電源ボタン+ボリューム下の同時押しをするスクショを撮るのに苦労します。
3.5mmイヤホンジャックはその電源/ボリュームボタンの上の角にあります。また上部側面にあたる面にmicroSDカードトレイがあります。容量不足を感じたら1TBまで追加できる。ただSIMカードには対応していない。
背面は13MPのカメラがあります。スペック上はシングルのように書かれているので、2眼あるレンズの一つはサブカメラなのでしょう。技適とPSEマークもあります。
アプリとメニュー
メニューは一般的なAndroidで、アプリも以下だけです。基本Google謹製アプリのみとシンプルです。
ベンチマーク結果と実際の使い心地
MediaTek MT8183 8コア 2.0 GHz プロセッサを搭載しているNPad Plusの実力ベンチマークで試してみました。
以下AnTuTu Ver9のスコアです。
21.8万点ほどと約22万点で、MT8183の実力としてはかなり上になっています。同プロセッサのFireHD10は18万点あたりです。
恐らくRAMが6GBである点とストレージが高速タイプな点がかなりプラスに働いているのではないかと予測しますが、普通に使っていても快適です。サクサクとは言いがたいFireHD10も使った事があったので、かなり身構えていましたが、NPad Plusは別物というぐらい気持ちよく動きます。
動画/ネット閲覧は違和感なく使えますし、電子書籍リーダーとしても普通に快適。
但しゲームはウマ娘プリティーダービーを使ってみましたが、ややギクシャク&もっさりとした感じはあります。それでもプレイは普通にできますね。
動画はHD画質に対応しているか?
タブレットと言えばNetflixやアマゾンプライムビデオ等の動画視聴も主な利用シーン。
しかしタブレットによっては、NetflixやAmazon Prime VideoもSD以上の高画質が選べないなんてこともありますので、NPad Plusでも確認してみました。NetflixでみるとWidevineがL3でSD画質です。
10.36インチで見ている限り私は粗さが目立つような動画には見えませんが、やはり高画質で見たいという欲求が叶わないのは少しマイナスです。
まとめ
N-Oneには、以前レビューしたNPad Airがあり、そちらはUNISOC T310プロセッサ搭載で1万円半ばとリーズナブルでしたが、その分やはりゲームが厳しい印象でした。
しかしNPad Plusは意外にMT8183プロセッサ(と6GB RAM+高速タイプストレージ)が良く、OS操作をしていても体感で差が分かるぐらいとても快適。動画/ネット視聴、電子書籍リーダー等、軽めのアプリは当然ですが、ウマ娘レベルの多少重めゲームもそこそこ動きます。もっと軽いゲームならストレスなくできるでしょうし、ワンランク上が体感できるタブレットです。
ただネトフリ等でSD画質と言う点はマイナスです。最近はこうした中華系タブレットでもWidevine L1対応が増えてきていますので、是非今後は対応して頂きたいところです。
価格
Amazonでは、定価26,900円で発売中。
関連リンク
・公式サイト : N-One NPad Plus