Xiaomi POCOブランドから発売されているスマートフォン「POCO M4 Pro 5G」をいまさらですが買ってみました。
170ドルほど(約2.2万円)~と超低価格な割に、ミドル機性能、6.6インチ 90Hzディスプレイと比較的高スペックなスマホの実力はどうでしょうか?
POCO M4 Proの特徴
Dimensity810搭載でAnTuTu v9のスコアは38万点越えながらもセールなら100ドル台と爆安スマートフォンです。
ディスプレイは6.6インチ、解像度はフルHD+(2400×1080)。先代M3 Proが6.5インチでしたので、0.1インチですがサイズアップ。
リフレッシュレートは90Hzと一般的なスマートフォンの1.5倍で、タッチサンプリングレートも240Hzとタッチ反応速度が良くなっています。もちろんこれはゲーミングでも強みになります。
SoC(CPU)はMediaTek Dimensity810 オクタコア max 2.4GHz。AnTuTu v9ベンチマークスコアは38万点越えと言われており、充分な性能のミッドレンジです。
メモリ+ストレージ構成は、4GB+ 64GB、6GB+128GBの2つ。ストレージはUFS2.2と高速です。
microSDもサポートされ、1TBまで使えます。
カメラは50MPと8MPのデュアルレンズ。
8MPのウルトラワイドレンズは画角が119度です。
フロントカメラはPOCO M3 Proの8MPから16MPへと画素は倍増しています。
バッテリーは5000mAhと比較的大容量。
急速充電は33Wで0→100%まで59分と爆速です。POCO M3 Proは18Wでしたので、急速充電速度はかなり上がったと言えるでしょう。
対応周波数帯は以下のように、4G LTE はSoftBank B8のみがプラチナバンド対応。但しdocomo B1/B3とサポートされているので、首都圏/都市部では使えそうですね。
5Gはn77/78がサポートされているので、docomo/au/SoftBankに加え楽天もサポートしています。
5G: n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/66/77/78
4G: FDD-LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/28/32/66
TDD-LTE Band 38/40/41
3G: WCDMA Band 1/2/4/5/8
主要スペック
Xiaomi POCO M4 Pro 5G | |
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ディスプレイ | 6.6インチ フルHD+ (2340×1080) リフレッシュレート 90Hz タッチサンプリングレート240Hz |
SoC(CPU) | MediaTek Dimensity810 オクタコア2.4GHz |
メモリ+ストレージ | 4GB/6GB |
64GB/128GB UFS2.2 | |
OS | MIUI12.5 (Android 11 ) |
カメラ | ・バック 50MP(f/1.8) 8MP (119度超広角 f/2.2) ・フロント 16MP(f/2.45) |
バッテリー/充電 | 5000mAh (33W 急速充電) |
WiFi/Bluetooth | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 5.1/NFC |
SIMスロット | nano SIM x2 デュアルスタンバイ |
microSD | 有り (最大1TB) *nano SIMx1と排他利用 |
対応周波数帯 | 5G: n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/ 66/77/78 4G: FDD-LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/ 12/17/20/28/32/66 TDD-LTE Band 38/40/41 3G: WCDMA Band 1/2/4/5/8 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz |
サイズ | 163.56 x 75.78 x 8.75 |
重さ | 195g |
カラー | POCOイエロー/クールブルー/パワーブラック |
その他 | ・USB Type-C ・側面指紋認証 ・イヤホンジャック/赤外線あり ・スピーカー:ステレオ |
同梱物
開梱して中身を見ていきましょう。
同梱物は、POCOシール、USB Type-Cケーブル、USB充電器、イヤホン、TPUカバーとマニュアルです。
USB充電器は見て分かるように日本では使えないコネクタタイプです。但し私が購入したBanggoodでは変換アダプタが付属してきますので、そちらを利用する事も可能です。ただUSB充電器自体も大きい上に更に変換アダプタを付けるのはあまり現実的ではありませんね。とはいっても33W急速充電はちょっともったいないので、USB PDで33W以上のものを買って代用しても良いと思います。
外観
それでは本体も見ていきましょう。
6.6インチのフルHD+(2400×1080)解像度ディスプレイ。昨今、ミドルレンジでもAMOLEDディスプレイが採用されるようになりましたが、M4 Pro 5GはIPSと一般的。ただリフレッシュレートは90Hzで普通のスマートフォンの1.5倍なので、ブラウザスクロール表示は滑らかです。
下部は、イヤホンジャック、USB Type-C端子。
左側面はSIMトレイ。
SIMはDual SIMで、1つはmicroSDカードと共用できます。
右側面は電源ボタン、ボリュームボタンと一般的。
上部にはXiaomiではあたり前になっているIRブラスター(赤外線)があります。これによりリモコン代わりになり、家電コントロールがアプリから可能です。
背面。POCO M3 Pro譲りなツートンカラー。このカラーは控えめですが、カメラ部にでかでかとPOCOロゴもあり、イエローxブラックとかだとかなりのアクセントになります。
カメラはかなりの数ありそうなデザインですが、50MP+8MPのデュアルレンズで、その他はフラッシュとかの別もの。そういう見せかけているフェイク的なのは安っぽくなっちゃうから個人的にはあまり好きでは無いけど、安いなりに工夫はしているという事でしょう。カメラの性能に関しては後ほど。
ベンチマークと使用感
POCO M4 Pro 5GはSoC(CPU)にMediaTek Dimensity810 オクタコア2.4GHzを搭載しています。
このM4 Pro 5Gをベンチマークでテストしてみました。
AnTuTu v9.2.9ベンチマークでは、約35万点という好結果。
いまや20万点以下がローエンド、30万点以上がミドルロー、50万点がミドルというイメージですが、M4 Pro 5Gは価格が2万円台と低価格の割りに充分な性能を持っていることが分かります。
動作も普通に軽快で、基本的にもたつく場面はありませんね。
重いゲームでもしない限りサクサク動作です。カメラ、ブラウザなど高級機と遜色なく動きます。
試しにウマ娘をプレイしましたが、問題無く動いています。
カメラ
50MP+8MPのダブルレンズカメラを使って撮影してみました。
以下は作例です。(クリックすると大きく見ることができます。容量が大きいのでモバイルの方はご注意を。)
撮影モードはAIカメラをオンにしています。
上段は風景写真。北海道に行った際の写真ですが、見た目よりももっと綺麗にとまでは行かないものの、充分に風景を綺麗に切り出していると思います。
中段左は飯、右側は成田空港地下駅での撮影。比較的明るさが不足気味の場所ではありますが、こちらも充分な明るさとはっきりとした色合いがでて、綺麗です。ただ飯写真だけは強くツヤがですぎて、すこしだけ違和感がありますね。
下段は左は木々、右側は流氷を撮りましたが、こちらも低価格帯とは思えないほど綺麗です。
2万円ほどのスマホの明暗はスペックだけでなくカメラも大きく差が出る所ですが、Xiaomiの場合はこのPOCO M4 Pro 5Gを見る限り、POCOでも手抜かり無しの高性能だと言えるでしょうね。
レビューまとめ
端的に言うと、価格よし、性能よし、カメラ良しの3拍子揃ったスマホです。
最安の4GB+64GB版なら2.2万円~購入できる低価格さ、その割にAnTuTu 35万点のミドル機性能、カメラは低価格帯としては充分おつりがくる綺麗さと非の打ち所がない。
33Wですが、この価格帯としては充分高速充電できるし、5Gにも対応しています。
日本で使うなら4G B19のドコモ、B18のauのプラチナバンド非対応は痛いですが、ソフトバンク回線の選択肢もいまは多々あるし、最悪LINEMO等に乗り換えて使うのもありだと思います。
予算が限られている中で1つ選ぶスマホとしてはM4 Pro 5Gはかなりオススメできる部類で、デザインが気に入ってくれれば、私が買ったブラックは両親とかが使っても全く問題無いレベルにあると思います。
逆にに言えばこの少し尖ったデザインが気に入らなければアウトなので、そのあたりで人は選ぶと思います。
ただ個人的には、最近攻めたデザインのスマホが少ないので、こうしたポップカラーも含んだ挑戦的なデザインというのは「もっとやれ」と思っています。イエローでも良かったかなと少し後悔。
価格
Banggoodで輸入しましたが、4GB+64GB版が2.2万円~となっています。
Banggood : POCO M4 Pro 5G
関連ページ
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