TCL RayNeoが2024年8月15日から発売するメガネ型ディスプレイのARスマートグラス「RayNeo Air 2S」を事前に使わせていただくチャンスを頂きましたので、使ってみました。
RayNeo Air 2S
TCL Electronics社は主に家電やモバイル機器を発売しているメーカーで、日本ではTVメーカーとして有名です。
このARグラス”RayNeo Air 2S”は、目の前に201インチ相当の映像が楽しめるメガネ型ディスプレイ。
RayNeo Air 2Sは0.55インチのSONY製MicroOLEDディスプレイを搭載しており、5000nitsと高輝度で、10段階の明るさ調節ができ、画面細部まで鮮明な映像を堪能できると謳っています。5000nitsの明るさであれば室内だけでなく屋外でも充分使える明るさです。
更にメガネ型ディスプレイとしては異例の4スピーカーを搭載。そのため迫力ある映像に負けない音質があり、動画視聴に集中できるようになっています。
重量は78gと軽量で、寝っ転がって視聴しても苦にならないようになっています。
*TCL RayNeo様からお借りしてのレビューです
同梱物と外観
同梱物は以下の通りで、RayNeo Air 2S本体、専用ケース、ノーズパッド、USB Type-Cケーブル、レンズフレーム、メガネ拭きクロス、マニュアルです。
マニュアルには使い方が詳しく載っています。
RayNeo Air 2Sの装着面はこのようになっていて、レンズ部以外は半透過します。これにより画面以外全く見えないという事はなく、下側でスマホ画面を見たりすることができる。これは意外にも使い心地が良いです。
サイドの下部にはボリュームやメニュー、輝度ボタンがあります。使い勝手も良く「触れば分かる」ので、迷うことはないです。
上部側には操作系はなくスピーカーがあります。(下部にもスピーカーはあり、トータル4つとなっています)
RayNeo Air 2Sのテンプル(つる)の部分は角度調整が3段階で可能です。
使い方は超簡単
映像を見るのは超簡単。右側のテンプル後端にUSB Type-C端子があり、こちらにケーブルを接続。
そして、例えばスマートフォンに接続すればOK。繋げるデバイスのUSB Type-C端子が、Display Alt(DisplayPort Alternate Mode)に対応していれば見れます。要はスマートフォンからディスプレイ出力ができれば良いわけですがUSB3.1に対応していれば基本的にはALTモードにも対応しています。
私の場合はGalaxy Z Fold4を接続していますが、Galaxyのハイエンドは間違いなく対応しています。
映画館に居るかのようなディスプレイとサウンド
正直、使ってみるまでは「ちょっと大きな画面で見れるぐらいで、未来っぽい体感があるだけかもなぁ」というのが先入観としてありました。
が・・・・
使うと「すげぇぇぇ」と体感できます。その感じを見せる事ができないのが残念ですが、このようにRayNeo Air 2Sのディスプレイが非常に鮮明で輝度も高い事が分かると思います。
RayNeo Air 2Sは6m先に200インチという謳い文句がありますが、個人的には小さめの映画館の中段後ろのほうで映画を見ているような感覚になりました。映画館の前の方で画面に圧倒されるというより、画面両端まで見渡せて、暗い空間の中でしっとり映像を楽しむ。そんな感じ。ホームシアターとかに近い感じですね。
うちの娘はめちゃくちゃ気に入り、オリンピックのバレーボールやサッカー、体操などの試合をTVerで見て「これはすげぇ。すごっすごっ」と楽しんで見ていました。
リフレッシュレートも120Hzに対応しているので、ゲームなどにも良いでしょうね。
また4スピーカーのサウンドも素晴らしく、耳元あたりで音が聞こえる為、映画を見ても大迫力サウンドが楽しめます。
映画館の中とまではいきませんが、それでも充分と言える迫力は体感できる。
オープンなスピーカーの為、音漏れはあるので、隣で奥さんが寝てますみたいな場面ではBluetoothイヤホンなどを活用することにはなります。
Poclet TV
RayNeo Poclet TVという製品も同梱されていたので使ってみました。
接続するデバイスが、スマホとかPCだと、RayNeo Air 2Sを着けながらだと操作が面倒な所もあるし、スマホの場合はバッテリーも消費するので、こうしたデバイスを使うのはかなり便利になります。
Google TV内蔵の為、使いやすいUIになりますし、十字キー/音声入力もできるし、更に 9 軸 IMU センサーを内蔵したエア マウスにもなるので、ブラウザなんかをみるのにも使え、とにかく使いやすい。
ちなみに6500mAhのバッテリーを搭載しているのでスマホよりもバッテリーに余裕があります。また普通にモバイルバッテリーとしても使えます。
軽いから寝っ転がってみても快適
76gと超軽量な為、寝っ転がって顔を天井に向けて寝ながら見ても苦にならない。
これ結構重要なんじゃないかと思いました。普通に座って見ているほうが、1時間とか見ていると少し重さを感じるので、仰向けスタイルのほうがむしろ合ってる感じ。
メガネ使用は多少難あり
基本的にはメガネ使用はそのままでは非対応。
公式では、「レンズを別途作ってもらう必要あり」となっています。サンプルとなるレンズフレームがある為、それにあわせて作ってもらうことでストレスなく見れます。ただそれはこのデバイスにあったメガネを別途作るわけで、結構資金的にも手間も難易度高い。
無理矢理メガネ使ってみようかなと試した所、私の場合はそこそこ上手くいきました。単にメガネの上にかぶせて装着するだけ。私の場合は細めのフレームというのもあってノーズパッドの前後調整、テンプルの角度調整を絶妙にすれば、”そこそこ”大丈夫です。娘は比較的丸いメガネのため、メガネとの併用はかなり無理でした。
そこそこというのは、ぴったりフィットはしない為少し頭を振ればずれるから。それでもレンズを新たに作る手間と予算を考えれば、「これでもいいかな」とは思えます。私や娘の場合はワンデイのコンタクトレンズがあるので、そちらで対応も可能でした。
PCマルチディスプレイとしても使える
PCにも繋げるようなので、試してみました。
ちゃんとセカンドディスプレイとして認識して使えます。
これでPCゲームなんかにも使えそうですね。
まとめ
初めてこのようなARグラスを使ってみたのですが、思いの外凄くて目から鱗でした。
思いの外ポイント
- ド迫力特大画面というほどではないものの、映画館真ん中後ろから見ているような見え方は意外と良い
- クアッドスピーカーで音が意外にも迫力ある
- 操作性が良く使い勝手良い
- 思ったよりも軽く見ていて疲れづらい
とにかく映画/動画を寝ながら見たりするのに心地よい。見たいデバイスにケーブル一本で接続するだけという簡単なスタイルも軽快です。
難点はメガネだけかな。末永く付き合っていくにはレンズを作る必要があるので、ちょっとそこは敷居が高いです。
このRayNeo Air 2Sの為に新しくメガネレンズ作るかと言われるとやや微妙ですよね。
それでも私は「この環境がより快適になるなら、作ってもいいかも」と思えるぐらい、良い意味でショッキングなデバイスでした。
お試し1回ぐらいだと良さが分かりづらいので、1週間ぐらい使うのが良いと思います。
使えば使うほど「あーこれええな」と思えてくるから不思議です。
価格
Amazonでの販売価格は、64,299円。
発売記念で3000円の割引(クーポン)があります。