Selpic社のポータブルプリンター「Selpic S1+」をメーカーのSelpic 様からご提供頂きましたのでレビューしていきます。
主な特徴
Selpic S1/S1+はどこにでも印刷ができる携帯プリンター。
S1+は日本語の縦書きにも対応しています。
紙、金属、織物、プラスチック、木材、革製品など紙媒体に縛られないプリンターです。
印刷できるものはテキスト、写真、ロゴ、バーコード、QRコードなどで、印刷(というか印字かな)したい場所/媒体の上をなぞる事で印刷ができる仕組みです。印刷データの指示はスマホ(iOS/Android)やWindows10アプリから指定します。
バッテリー約6時間ほど使えるのでたまに使うだけなら軽く1ヶ月程度は持ちそう。
インクはわずか3秒で乾く速乾性なので、手軽に使うことができます。
SELPIC公式サイト: SELPIC S1+ / S1
開梱と外観
同梱物はマニュアル、ウエットティッシュ、microUSBケーブル、インクとなっています。
マニュアルは英語ですが、図解もありセットアップは困らないでしょう。QRコードでスマホと連携するアプリをダウンロードできます。
本体前面は電源ボタンとバッテリー残LED、充電用のmicroUSB端子があります。ここはSELPIC P1のようにUSB Type-Cが好ましかったのですね。ただずっと使うものではないし、バッテリー自体はA4 600枚分ぐらい使えるそうなので、使用頻度が少ないでしょう。その場合は充電する回数も少ないのであまりmicroUSBの向きでイラっとする事も少ないでしょう。
充電するとこのようにLEDが点灯します。
横にはプリント開始用のボタンがあります。スマホからデータを転送した後、このボタンを押して「印刷開始」をします。
下部にはローラーが付いていて、印刷する際にずれにくくなっています。穴の部分には後ほど組み込むプリンタヘッドが顔を出すようになります。
プリンターインクは付属のもの(今回はブラック)を上蓋を開けて押し込むだけでOK。
使ってみた
アプリはSelpic Handy PrintをGoogle Play/App Storeから探しインストールします。(マニュアルのカードにあるQRを読ませてもOK)
インストール後は画面の指示に従い、電源を入れたS1とスマホがあれば、アプリでWiFi接続後に勝手にペアリングされます。
あとはアプリに印刷したい文字を入力したり、画像を指定して印刷する様になります。
文字はいくつかのフォントも選べ、ボールド(太字)、斜体なども指定可能です。
印字したい文字列を入力したら、アプリから転送ボタンを押すと、S1本体の電源ボタンがグリーンに点滅してデータ受信。そしてプリントボタンを押して、紙なり対象物に印字するという流れです。
多少でこぼこがあっても余裕で、我が家のウェットティッシュ箱にも印刷できました。
テスト的にコンビニデザートにも印刷してみました。印刷対象が湿って濡れていたので”ママ”の部分が若干かすれていますが、ちゃんと乾いた状態で印刷すれば結構早く乾いてくれるので、ペットボトルなんかにも印刷は可能です。
また熊などのスタンプのようなものもプリインストールされているので、それを指定したり、写真等を指定することもできます。
例えばマグカップの猫をスキャンしてみて・・・
アプリ側ではこんな感じで表示されるので、それを印刷することも可能です。
今回は段ボールに印刷してみました。サイズはプリンタヘッドが小さいのでどうしても小さくなってしまうのですが、ワンポイントで好きな絵柄を簡単に印刷できるのは便利ですね。
総括
最初に難点を言うと、これは以前レビューしたSelpic P1と同じですが、「1行印刷の最大値が分からない」点。例えば文字サイズを大きくしすぎると、文字列の下側が欠け、2段目として印刷が必要となってきますが、スタート位置の下に寸分も間違いない場所にS1プリンタを位置決めしないと当然文字が離れてしまい、正確に印字出来ません。なので、できれば1行で印刷したいわけです。ここは何度か自分で試して「あーこれぐらいがベストだな」と掴む必要が出てきます。そんなわけで、印刷は1行が基本となるでしょう。複数行はできなくはないですが、難易度が高いです。
ただP1との比較で言うと、S1のほうが圧倒的に使いやすいですね。ローラーが4つ付いているので、紙の上とかでとても安定して印刷できます。ペン型のP1だと若干不安定で、使う側が意識してまっすぐ印刷させようという努力が必要でした。しかしS1は印刷ボタン押して、あとはすーっと横にずらせばOKなので、楽ちん。
総括としては、やはりどんなものにでも印刷ができるので、手書きが面倒だなという場面であったり、画像や手書きの絵をスマホカバーやノートPCの背面に印刷できるのはワクワクしますね。アイデアがいろいろと湧いてきます。私はインフレータブルのSUPに空気圧目当てを印刷してみようかなと思ってます。10万円ぐらいするボードなんで油性マジックで手書きはさすがにかっこ悪いですし。なんども練習しないと綺麗に印刷できなかったりという面もありますが、いままで出来なかった事が出来るようになるというのは、そうした不満点を上回り、これは面白いなーとついつい楽しんでしまいます。ただインクカートリッジが当然ながらSelpic S1専用なので、どんどん使えるわけではなくランニングコストには気を配る必要があります。(6色セットで9500円ぐらい)
価格
この”Selpic S1“はSelpic公式サイトから購入することができます。
S1+やS1はAmazonでも入手可能ですが、公式サイトは20%-30%の値引きキャンペーンも多く、輸入になるとは言え送料無料ですし、なにより安いです。
SELPIC公式サイト: SELPIC S1+ / S1
またSelpicでは、P1というペン型のモバイルプリンタをIndiegogoにてクラウドファンディング中です。
但し9月6日までがクラファン終了日となりますので、欲しい方はお早めに。
詳しくは以下記事もご覧ください。