12.2インチの2in1タブレット『TECLAST Tbook 12 Pro』レビュー後編です。
前回のレビュー :12.2インチの大画面2in1タブレット『Teclast Tbook 12 Pro』はかなりいいぞ!開梱~外観チェック編
前編では外観まわりを重点的に見てきましたが、今回はもう少し基本性能のチェックをして使用感など確認してみました。
タブレット時/ドッキング時の重さ
12.2インチというデカいタブレットです。メーカー公称値でもタブレット単体で908.1gあり、けっこう重い。
実測では897g。オプションのキーボードとドッキングさせると、1701gです。
2in1タブレットの場合、画面側となるタブレットが重いので、キーボードも重くしないとディスプレイ側が不安定になるための処置で、必然的にだいたいタブレットと同じ重さになってしまいます。
12.2インチノートPCとしてみると結構重めですが、基本的には持ち歩き「も」できるノートPCと考えた方が良いと思います。
空き容量
ストレージ容量が64GBのTbook12 ProはAndroid5.1とWindows10のデュアルOSです。
つまりストレージをこの2つのOSで分け合う形になります。
Windows10側のCドライブは36.9GBの割り当てで空き容量は19.2GB。 これだと大きなアプリケーションをインストールするとかなり不足がちになります。
Androidは16.22GB。そのうち15GB程度は空き容量です。
こちらも潤沢とは言えませんが、1アプリの容量が小さいAndroidでは不足するほどのことは無いと思います。
microSDも使用可能な為、Windows10ではDドライブに割り当てて、できる限りデータ容量の大きなものはこちらに保存して使うほうがいいでしょう。
日本語化は簡単
Windows10はマルチランゲージ対応なので日本語化も簡単です。「設定」→「Time & Laguage」から日本語を追加するだけです。Android側も同様に設定から日本語が追加可能です。
OGSディスプレイ綺麗さ
1920×1200のWUXGA解像度のTbook12 Pro。OGSディスプレイはさすがに綺麗です。私はAmazonプライムビデオをよく見ますが、高解像度の動画がさくさく動き、そして12.2インチの大画面の恩恵が充分受けられます。
OGS=One Glass Solutionも素晴らしく、ガラスとディスプレイに段差というか奥行きが無いので自然に見えます。また発色もよくこれが中華タブレットであることを言わなければ分からないレベル。
ただグレア(光沢)液晶の為、反射は結構あります。
室内照明が結構反射してくるので気になる人はイラつくかも。このぐらいの角度でキーボードも映り込みます。
この点は気になるなら保護フィルム等で対策が必要です。
視野角もIPS液晶なので、ある程度斜めから見ても色が白んだり飛びしたりしません。
スピーカー位置の不思議
Tbook12 Proは、キーボードとドッキングすると、下面側にスピーカーが来るような配置となっています。
これはキーボード下からの写真。結果としてドッキングしてPC状態で音楽や前述のAmazonプライムビデオなどを見ると、若干音がこもる。動画再生中にキーボードを持ち上げると迫力がある音が聴けるだけにちょっとこの点は残念。
ただ、映画を観ていて思ったのですが、上の写真だとスピーカーの左側にフットレストがあるのですが、そのおかげか音が左右に抜けるので、広がりがある音にも聞こえます。これは結果論なのかTECLASTが狙ってやっているのか分かりませんが、「多少音がこもるな」と思ったら、少し音量を上げると映画などでは迫力ある音が広がるようになりました。不思議。
ベンチマーク
性能チェックもしてみました。まずはストレージの速度をCrystal Disk Markで計測して見ました。ストレージは64GB eMMCの為、Crystal Disk Markの結果はこのように速くはありません。ただeMMCとしては一般的で、シーケンシャルリードは気になる遅さではありません。ランダムが遅いのは仕方ありませんが、それでもHDDより速いのでロースペックのノートPCよりは体感的にも速いです。
ドラゴンクエストXのベンチマークも実施しました。
一般的なAtom機と同様、重いゲームは苦しいですね。
AndroidOSでもベンチマークしてみました。
AnTuTuの結果は50,000点台と、ミドルスペックレベルの性能があります。
良い点/いまいちな点まとめ
●Good
- 12.2インチOGSディスプレイは発色も綺麗で見やすい
- デカい画面はWindowsでは断然使いやすい
- キーボードは配列も素直で使いやすい
- メタルボディの質感が高い
- オプションのキーボードと併せても3.5万円はかなり安い
●いまいち
- キーボードはプラスチック筐体
- キーボードとドッキングすると1.7kgもある
- オプションのキーボードが若干高い
12インチの2in1タブレットというと、CHUWI Hi12が売れ筋で、TECLASTはそこに「OGSディスプレイ」という武器を持ち込んで勝負しているのがTbook12 Proです。
スペック的にはHi12とあまり差が無いので、こういう明確にわかる違いは大きな要素になり得ます。
実際OGSディスプレイはやはり綺麗で、このTbook12 Proが2.6万円程度で買える事を考えても、とても中華タブレットのクオリティではありません。光沢液晶で反射光が結構映り込むのが難点ですが、こちら反射防止フィルム等で対策すればいいだけでしょう。
オプションではありますがキーボードも必須アイテムで、多少値が張る(約4000-5000円)のが難点ですが、しっかりとした6段配列は使いやすいし、タッチパッドもなかなか良好です。
ドッキングして1.7kgもある2in1タブレットではありますが、基本的には据え置きに近いノートPCとしての使用、重いけど持ち出しもできるし、タブレット単体で使う事もできるし、重いながらも使い方の多様性は十分あります。
「大きめの2in1タブレットを格安で」という要望があるなら有力な選択肢ですよ。
Teclast Tbook 12 Proの価格と購入方法
このTeclast Tbook 12 Proですが、価格はGearBestにてセールで25,228円という価格で発売しています。※価格は記事作成時点
GearBest販売ページ: Teclast TBook 12 Pro 2 in 1 Tablet PC
残念ながらキーボードは在庫切れの模様で手に入りません。但しBanggoodで5,600円程度で販売中なので、欲しい方はこちらもチェックして見ると良いと思います(ただ本体はGearBestのほうがかなり安い)。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.comの買い方ガイド :「中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで