【実機レビュー】「T-Bao TBOOK MN27」ミニPCだけど実力は普通以上のデスクトップPC!しかもWin10付でパーツ代よりも安い破格値PC

Ryzen7 2700UとパワフルなCPUを搭載したミニPC「T-Bao TBOOK MN27」をBanggood様からお借りできましたのでレビューしていきます。

デザインはやや平凡ですが、小型、パワフル、低価格と三拍子揃ったPCです。

T-Bao TBOOK MN27の主な特徴

TBOOK MN27は小型のデスクトップで、いわゆるミニPCです。

T-BaoのミニPCはベアボーンと違い、CPUもメモリもSSDも搭載され、Win10プリインストールもされるので、一般的なデスクトップPCと同様に使うことが可能。

TBOOK MN27の最大の特徴はCPUにRyzen7 2700Uを搭載している点。Uが付いているのでラップトップPC用ではありますが、性能的にはIntel Core i7 8550Uを凌駕しています。Core i7 8550UはラップトップPCでハイエンドCPUという位置づけでしたから、パワフルであることは間違いない。

RyzenはGPUに10コアのRadeon RX Vega 10 Graphicsを搭載しているので、グラフィック性能はIntelの第8世代GPUの Intel UHD Graphics 620よりベンチマークで1.5倍ぐらい性能が良く、軽めのゲームなら比較的動くでしょう。

メモリ、ストレージ構成は以下の通り。

  • 8GB RAM + 256GB NVMe SSD
  • 16GB RAM + 512GB NVMe SSD

拡張ポート類も以下のように豊富です。MN25からUSB 3.0のうちの一つがUSB Type-Cに置き換わりました。これは良い進化で、USB TypeCはディスプレイアウトも可能なので、小さいモバイルモニターもケーブル1本で接続/電源供給が可能となっています。
USB 3.0 x3
USB Type-C x1
USB 2.0 x2
HDMI 、
Display Port
オーディオOut/マイク
RJ45 Gigabitイーサーネット(有線LAN)

同梱品と外観周り

さっそく開梱していきます。

同梱物はACアダプタ、マニュアル、SATAケーブルとなっています。ACは65W。Banggoodさんからお借りした今回のMN27の電源コンセント形状は日本でも使えるタイプでした。

マニュアルにはしっかりと日本語があり、BIOSへの入り方なども書いてありますのでとても親切。

本体は手のひらよりちょっと大きいぐらい。フロント側にディスプレイアウトも可能なUSB Type-C、USB3.0,電源ボタンとマイク/ヘッドホン端子が並びます。

背面はこのように端子がびっしりひしめいています。左からACアダプタ口、RJ45有線LAN端子、USB2.0x2,HDMIとDisplayPort、USB3.0x2ですね。 HDMIポートとDisplay Portの2つと前面のUSB Type-Cの3つを使ってトリプルディスプレイ環境も可能です。

ただかなり密集しているので、いろいろと繋ぎまくるとギッチギチです。コネクタが太くないものを選ぶ必要もありそうです。

背面はこのような感じで吸気排熱スリットのみ。

2つ見えるネジ穴はVESAマウント用です。マウンターは付いていないので自分で用意する必要があります。

内部構造

内部にアクセスする為には背面のゴム足に隠れたネジx4を取ります。ネジは特殊なものではなく、一般的なプラスドライバーでOK。
ゴム足は両面テープで付いているので慎重にマイナスドライバーとかで外せばOKです。

天板を外すとミニPCとしては大型なクーリングファンが登場。天板にはWiFiアンテナケーブルが繋がっている為、なお慎重に外してください。

裏側にはメモリ、SSDにアクセスできます。今回レビューしているのは8GB RAM+256GB NVMe SSD構成。
添付されているSATAケーブルを繋げば、2.5インチ SSD/HDDが増設可能です。増設場所は取り外したボトムカバー裏になります。

ここまでのアクセスは簡単なので、メモリ/SSD共に交換も簡単。低い容量のものを買って、自宅にあまりのメモリやSSDがあるならに換装も自在です。

Win10の日本語化は簡単

デフォルトでは英語版 Win10 Homeがインストールされています。
ただしWin10は「Setting」→「Time&Laguage」から「Add a language」で「Japanese」追加すれば簡単に日本語化できます。

インターネット接続ができていれば、10分ぐらいで日本語化されます。

こんな感じであとは普通に日本語環境で使えます。

ベンチマーク

MN27に搭載されているRyzen7 2700U CPUとSSDの実力をベンチマークで試してみました。

まずはCrystalDiskMark 8.0.0で搭載されている256GB NVMe SSDの速度を試してみました。

シーケンシャルリードは 1940.58MB/sと、NVMe SSDとしては普通レベルですが、Win10PCとして見た場合は圧倒的に速い。
ライトも1235.14MB/sとこちらも爆速レベルです。
もっと速いSSDもありますが、体感レベルで大きく差が出るのはよほど大容量データアクセスを頻繁にした場合などで、普通はこれだけ速度が出ていれば、体感上は「速い」以上の体感差はほぼでないでしょう。不満があれば換装も可能なのでトライしても良いでしょうけどね。

またいつも使っているドラゴンクエストXベンチマークでトライ。1920×1080の標準画質で動かしました。結果は「とても快適」。まだグラフィック設定をアップしても良さそうな結果。

ちなみに、かなり重い部類に入るファイナルファンタジー15のベンチマーク結果です。

「重い」という事で厳しめ。これは1280×720の解像度でトライしたもので、フルHDでは推奨外でした。

MMORPGでも比較的軽めならOKですが、重いゲームはやはり専用グラボがないと厳しいですね。

気になった点

少し気になったのは、初期パーティション構成。256GBのSSD搭載ですが、Cドライブ118GB、Dドライブ 59.5GB、Eドライブ 59.6GBとなっていて、3ドライブ構成。

これも使いやすいと捉えるか、不便と捉えるか人それぞれではありますが、アプリケーションインストールとかを考えると1パーティションであったほうが何かと都合は良いはず。もちろんディスクの管理から1パーテにもできますので、嫌なら結合すれば良いんですけどね。デフォルト1パーテでやりたい人だけがディスク分割すればいいのにねと勝手ながら思ってしまいました。

まとめと価格

T-bao TBOOK MN27を一言で言うと「ミニPCと侮るなかれ」ですね。

Ryzen7 2700UのパワフルCPU、8GB(16GB版もある)の余裕のあるRAM構成、NVMeの高速SSD、小さい体にこれでもかと詰め込んだ豊富な端子類。筐体は小さいし安いけれど換装可能な内部パーツやSATA HDD/SSDまで増設できる拡張性など、デスクトップPCでもミドル機レベルの実力はあります。

グラボまではないので重いゲーム系は厳しいですが、Office系のアプリ、ネット/動画、動画編集等々は余裕でこなしてくれるでしょう。

パーティション構成に癖はありますがそれはなんとかできるレベルなので、大きなマイナスにはならないですし、見た目ただの黒い箱なので物欲満たす感じはありませんが、8GB+256GB版で4万円、16GB+512GB版でも4.4万円程度です。

これで安い時やクーポン使えば8GB+256GB版は3万円弱で買えたりもしますので、恐ろしいハイコスパです。普通に考えてベアボーン買ってもWin10だけで1万円、CPU/メモリ/SSDと買いそろえればトータルは明らかに3万円超えますし、普通に考えて「なんでこんなに安いんだ」レベルです。

デスクトップPCが欲しいならこれで充分というものが揃っている。それがMN27です。

T-Bao TBOOK MN27 16GB + 512GB
Banggood: T-bao TBOOK MN27 16GB+512GB版

T-Bao TBOOK MN27  8GB + 256GB
Banggood: T-bao TBOOK MN27 8GB+256GB版

最新のクーポン/セールなどの情報はこちらのページで更新していきますので、合わせてご覧ください。

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