TECLASTから発売されたCore m3ノートPC「TECLAST F6 Pro」のレビューです。
*GearBest様からお借りしました。
TECLAST F6 Proの特徴
TECLAST F6 Proは13.3インチのWindows10ノートPC。解像度はフルHDとこのサイズとしては充分なレベル。CPUが中華PCとしては高めなCore m3-7Y30で、メモリが8GB、ストレージはなんとSSD 128GBです。
ディスプレイは360°回転でき、テント/タブレットモードにもなる機能性溢れた2in1PCをレビューしていきます。
細かいスペックは下記ご覧ください。
13.3インチ Core m3+SSD+8GB RAM『TECLAST F6 Pro』発売中~YOGAタイプでスタイラスペンも使えて400ドル台とハイコスパ
主要スペック
製品名 | TECLAST F6 Pro |
---|---|
ディスプレイ | 13.3インチ フルHD(1920×1080) IPS |
CPU | Intel Core m3-7Y30 Dual Core 1.0GHz, up to 2.6GHz |
メモリ | 8GB |
ストレージ容量 | 128GB SSD |
OS | Windows10 Home |
カメラ | フロント: 200万画素 |
無線LAN | IEEE 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth V4.0 |
バッテリー | 38000mWh |
サイズ | 318mm(L)×210mm(W)×15.3mm(H) |
重量 | 1380g |
インターフェース | USB 3.0 x2,USB Type-C x1, 3.5mmイヤホンジャック、DCジャック、 M.2 2242 SSDスロット |
開梱
TECLASTの箱はリニューアルされてかっこよくなりました。ただlenovoのぱくりですけど・・・ま、かっこよければいいですよね。 梱包はとても綺麗で、この新しい化粧箱になってから本当にチープ感がなくなりました。同梱物は、ACアダプタ、マニュアルのみ。
ACアダプタはコンセント形状が日本とは違いますので、アダプタが必要です。100均等でも売っていますので、買ってきましょう。
外観と使用感
ここからは外観をチェックしていきます。ディスプレイが360°回転する2in1タイプなので、このように真っ平らに置くことも可能です。キーボードは6段で配列的にはおかしな所はありません。ただEnterキー右に1列あるタイプで、このあたりは好みの差が分かれるところ。私はこの配列は誤打が発生しやすいので嫌いです。ちなみに最近多いキーボード配列の右上に電源ボタンを設けることはなく、右側面に配置されています。これは2in1のタブレットモードにした際に、電源ボタンが押せない(押しづらい)という事がないような配慮でしょう。13.3インチフルHDディスプレイはIPS液晶で発色もよく充分綺麗です。但しグレアタイプなのでテカり(反射)はまずまずあります。
また、OGSのような段差のないディスプレイタイプではなく、よく見るとちょっと奥まっています。「よくみると」というのがポイントで、PCモードのように基本正面からしかみないのであれば気付くことも少ないと思います。テントモードにしたところ。動画視聴や、ネットみるだけみたいなときは重宝します。また対面に座っている人に「ここがねー」なんて見せるときも便利。フラットにした状態を横からみた所。めちゃくちゃ薄い。またフルメタルボディの為、剛性感が高く薄いのに華奢な印象がないのが凄い。
閉じても充分薄い。この状態で最厚部が15mm程度です。右側面。左から電源ボタン、microSDスロット、USB 3.0,イヤホンジャック、ACアダプタ口。USB3.0ポートはゴムカバーをしてあり外して使う。薄型の為、USB端子の下側すら切り欠いてある。底部からのゴミ侵入や傷対策でしょうかね。それにしてもこの薄さでフルサイズUSBを搭載している事が素晴らしい。左側面。一番左からUSB Type-C、microHDMI、USB。背面。右下にM.2 SSDスロットがある。カバーを外すと、128GBのSSDが確認できる。容量に不満なら自分で交換できるのも◎。SSDはTECLAST製(?)のようですね。
また綺麗にエッジ部分の処理をしている点も細かいところですがしっかりデザインできているなと感心します。TECLASTの場合、こういう処理はタブレットで慣れているのでしょう。中華=安物感みたいなものは少なくとも外観上は全く感じない。
実重量
実重量の計測は1408gでした。GearBest販売ページのスペック表だと1388gでしたが、実際は微増です。
ただ12.5インチのThinkpad X270が同じ1.4kg程度なので、13.3インチのTECLAST F6 Proなら充分軽量と言えるでしょう。この重さなら毎日持ち歩いても疲れは少ないはずです。
ベンチマークと使用感
128GB SSDを搭載しているTECLAST F6 Proのストレージベンチマークをしてみました。さすがにSSDらしい結果で、シーケンシャルリードが速いし、ランダムもまずまず速いです。SSDの中では遅めの部類ですが、体感上は充分速く感じます。TECLAST F6 Proでそれほどの重い処理をさせることがあまりないというのもありますが、OSの起動速度などもHDD、eMMCより遙かに速いです。当たり前ですが、SSDの導入効果は体感上もはっきりと分かるぐらいなので、PCは起動ドライブをSSDにするだけでだいぶ評価が変わってきますね。
次にドラゴンクエストXベンチマークを試してみました。結果、スコア4792で「普通」。
Intel Core m3とオンボードのHDグラフィックスなのでそれほどゲームには向いていませんが、標準画質程度ならできるレベル。Officeアプリで文書作成などは当然余裕です。
RAM 8GBあるので、ブラウザのタブを7-8個開いても快適です。タッチパッドの追従性もよく、Webブラウジング時にマルチタッチで二本指でスクロールが気持ちよいぐらいレスポンスがいい。普通微妙にひっかったり、一瞬ワンテンポ送れてスクロールしたりするものですが、タッチパッド/スクロールの使用感においては極上と言っても良いぐらいです。
気になる点
べた褒めのぐらいF6 Proを気に入ってしまいましたが、二つほどやや気になる点あります。
まずはパームレストの熱。左側のパームレストがやや暖かくなります。カイロとまではいかないのですがほんのり暖かいレベルで冬は良いのですが、夏は汗ばむかも。もう一つはUSBポートが若干使いづらい。デフォルトではゴムカバーがしてある・・・という点はマイナスではなく、これは取り外せるので取っておけばいいだけなのですが、USBポート自体が底面ギリギリにあるので、PCを置いたままの状態では挿しづらい(そして取りづらい)のです。ちょっと持ち上げてから挿し、そしてそっと置く。こんな感じの運用が求められます。
普通のUSBケーブルとか薄型のメモリーキーなら本体より薄いので問題にはなりませんが、接続するデバイスに厚みがある場合は、その厚みでF6 Proが傾くようになってしまう可能性もあります。
レビューまとめ
●Good
- 13.3インチで1.4kg程度は軽い方
- ディスプレイ発色もよく鮮明で綺麗
- Core m3+8GB RAM + 128GB SSDは高速で余裕がある
- フルメタルボディの質感はかなり高い
- とにかく薄い
- 360°回転する液晶はなにかと使い勝手がいい
●Bad
- USB 端子がやや使いづらい
- パームレストの熱
- 価格が高いときがある(セールを狙え)
360°回転する液晶がポイントのTECLAST F6 Proですが、全体としては非常に良くできたPCです。
CPUがCore m3でそこそこ速いし、8GB RAM+128GB SSDはとにかく快適。これぐらいのスペックがあれば大抵の事はストレス無く使うことができます。そして1.4kg程度と軽く毎日持ち歩いても疲れない。また薄いのでデザイン性も高くカバンの中でも場所取らないのも良い。
難点はUSB端子が挿しづらく抜きづらい点。それでもこの薄さによくぞフルサイズUSBを搭載したと褒めたいぐらいで、多少使い勝手は悪くてもあると無いのとでは段違いです。パームレストの熱も「熱い!」ではなく「暖かい」レベルなので、気にならない人も多いでしょう。問題は価格で、現時点では600ドルオーバーとちょっと高い。セールで500ドルアンダーになることもあるので、是非ともそのときを狙いましょう。
中国のモバイルPCというと、XiaomiのMi Notebook Air12や13がありますが、スペックでは4GB RAMのAir12を軽く凌駕していますし、Air13と真っ向勝負となる機種です。Air13はCore i5/i7なので価格は高め(700-800ドル)ですが、CPUをCore m3でもOKというなら500ドル以下で買えるF6 Proのほうが断然お買い得でしょう。
TECLAST F6 Proの価格
記事作成時点の価格ですが、GearBestでは605.75ドルで販売中です。正直、この価格はちょっと高いので次のセールを待ちましょう。過去480ドルぐらいの価格があったので、それぐらいまで下がれば買い時です。
送料はPriority Line(15-19日配送)が無料です。セールなどの記事は以下にて更新していきますので、チェックしてみてください。
13.3インチ Core m3+SSD+8GB RAM『TECLAST F6 Pro』発売中~YOGAタイプでスタイラスペンも使えて400ドル台とハイコスパ
GearBest での購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.com買い方ガイド : 中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで