WearOS搭載スマートウォッチ「TicWatch C2」を製造メーカーのMobvoi様からご提供頂きましたのでレビューしていきます。
主な特徴
TicWatch C2は、Wear OS(旧Android Wear OS)搭載のスマートウォッチ。WearOSなのでGoogle Playストアから好きなアプリをインストールすることができます。
1.3インチ(360×360)のAMOLEDディスプレイを搭載しています。ただTicWatch Proのように2重構造ディスプレイを採用していないので、バッテリー持ちが心配。しかし400mAhのバッテリーを搭載することで、フル充電で最大36時間使用可能。
細かい製品紹介はこちらご覧ください。
Wear OS搭載スマートウォッチ「TicWatch C2」発売! AMOLEDディスプレイ&IP68レベル防水防塵対応
主要スペック
MODEL | TICWATCH C2 |
---|---|
サイズ | 42.8×42.8×12.7 (20mm) |
42.8×42.8×12.7 (18mm) | |
カラー | Black, Platinum (20mm) |
Rose Gold (18mm) | |
Watch Case | Stainless steel (front) |
バンド | Genuine leather (interchangeable), 20mm |
Genuine leather (interchangeable), 18mm | |
OS | Wear OS by Google |
RAM/ROM | 512M/4GB |
対応OS | Android, iOS |
SoC(CPU) | Qualcomm® Snapdragon Wear™ 2100 |
ディスプレイ | 1.3” AMOLED 360 x 360 px |
ネットワーク | Bluetooth v4.1, WiFi 802.11 b/g/n |
GPS | GPS + GLONASS + Beidou |
センサー | Accelerometer, Gyroscope, Heart-rate sensor |
NFC | Yes (Google Pay) |
バッテリー | 400mAh (1-1.5 days*) |
防水 | ○ IP68 |
開梱と外観
開梱して外観を見ていきまょう。
同梱物はマニュアル、USB接続の充電器だけです。
マニュアルはマルチランゲージで日本語もしっかりとあるので迷うことは少ないでしょう。充電器のケーブルにはバンドがあって便利です。持ち歩く際にカバンの中で邪魔なんですよね。こういう細かい配慮は嬉しい所。充電器にはマグネットで「カシャっ」とくっつき、簡単には外れない。例えばベッド脇に置いておいたら朝外れていて充電出来てなかったなんてことはまず無いでしょう。
本体右側には2つのボタンがあり、上はアプリ一覧と画面OFFを兼ねるボタン。下はデフォルトではフィットネスデータにアクセスできるようになっている。但しこのボタンには好きなアプリが割り当てられるようになっているので、WearOS対応アプリ等で好きなアプリを入れて、一発起動ボタンにもできるので便利です。背面には心拍数センサー。
ベルトは本革製。しなやかなで高級感があります。
裏には「Genuine Leather」の刻印。初めはバンドがやや硬いですが、本革なので使っているうちに馴染んできます。またバンドは簡単に外れて一般的な20mm幅(カラーがオニキスとプラチナが20mmでローズゴールドは18mm幅のもの)のものが装着できる。気分を変えたい時や、バンドが汚れたりした際は気兼ねなく交換出来るのも良いところです。
でもこのシルバーカラーとグレーの本革バンドは本当にかっこいいです。とてもスマートウォッチには見えない。Apple Watchのように未来的なデザインは大人には少し恥ずかしいし、普通の腕時計と雰囲気は変わらないながらも、実はスマートウォッチという方が多くの人にとっては嬉しいでしょうね。
ペアリング&アプリの使い心地
ここからはセットアップして使えるようにしていきます。
初回起動時は言語選択があり、日本語もちゃんと選べます。
次にペアリングするスマホ側でBluetoothをOnにした後、「WearOS」をGoogle Playから検索してインストールしておきます。WearOSを起動すると近くにあるTicWatch C2を自動認識するので、スマホ側の画面に従いながらペアリングさせていきます。
最後まで設定すると、このようにC2が表示されてペアリングは完了します。
WearOSですが、ウオッチフェイスの変更/追加が容易に出来るようになっています。また細かい設定も可能。これ以外にも通知の設定も可能で、スマホ側で通知されるもの全てをC2側で表示させるのではなく、例えばLINEやメール、電話、好きなアプリだけに限ると言うような設定も可能です。
メールやLINEはこのような形で通知され、タイトルをタッチすると中身が見れるようになっています。
また別途スマホ側にmobvoiアプリをインストールすると、このような感じでフィットネスデータを確認することができます。
ただ折れ線グラフで推移が見られるというようなことはなく、あくまで過去データを閲覧できるぐらいなので、このあたりはちょっともったいない。ただアプリはGoogle Fitのプリインストールされていますし、その他WearOS対応のものならインストールすることで解決できるので、公式アプリを使わなくてもいいのは気が楽です。
使って良かった点
以前にTicWatch Proをレビューしたのですが、Proのほうは2重ディスプレイという特殊な構造により、バッテリーをセーブして常時表示を可能にしていました。
C2はそういった機構がなく、「結局は普通のスマートウオッチのようにボタン押して表示させるのかな?」と思っていたら、有機ELディスプレイを使ったスマホのように、Always Onのような形で表示することが可能となっています。(C2も有機ELディスプレイなので、省電力でこういうことができる)
通常はこのような感じで視認性の良いディスプレイ。ですが5秒後ぐらいには、、、、ディスプレイが暗転して、うっすらと時刻表示されます。外部ではやや薄い表示ですが、室内なら視認性は全く問題無い。ただこのダークモードも常時表示ではなく、15分ぐらいでディスプレイOFFになる。それでも設定で腕をひねって時計を見る動作をすれば自動でディスプレイOnになるし、困ることは無い。OLED(有機ELディスプレイ)を使ったスマートウォッチは多々ありますが、こうして利便性と節電のバランスは素晴らしく感心します。
またその他にもGPSが内蔵されているので、単独でGoogle Mapが使えます。今時スマートウォッチだけ持っていてスマホがないという状況は少ないとは思いますが、スマホを取り出すまでも無いレベルで地図を確認したいときはあるでしょう。知らない飲み屋に行くときとかね。またGPSの恩恵としてGoogle Fit等のアプリで自分の行動軌跡を確認することもできます。
内蔵ストレージが4GBもあるので、音楽ファイルを転送しておいて、ジムやジョギングの際にBluetoothイヤホンで聴くなんてことも可能でしょう。そしてなにより全体的にキビキビ動く点、それと2つの物理ボタンはスマートウォッチの煩わしさから逃れられるので満足感が高いです。
気になる点
少し気になるのはバッテリーの持ちでしょうね。1日は持ちますが2日目は厳しい。月曜に使って充電忘れて火曜日に持っていこうとすると15%~20%ぐらいです。そのため毎日充電するこどか欠かせません。特にGPSを使えばもっと減りは大きいです。
兄貴分のTicWatch Proは数千円高いですが、3-4日は使える事を考えるとせめて2日は余裕で使えるぐらいのバッテリーは欲しかった所です。しかしこれはC2が日常ユースのデザイン(Proのほうはごつい)で、女性ですら違和感無く着けられる高級感のあるデザインをしている為でもあり、このあたりはデザインとバッテリーの兼ね合いで今のところベストバランスなのでしょう。
総括と価格
価格は24,499円です。決して安くは無いですが、WearOS搭載のスマートウォッチとしては廉価なほうです。
OLEDで美しいディスプレイ、操作性の良いインターフェース、フォーマルにも使えるデザインと本革バンド、細かく指定できる通知などの設定、Google Playから好きなアプリをインストールできる点など、プラス要素はたっぷり。不満点はバッテリーぐらいで、通知量やGPS/WiFiの有効/無効などmobvoiが言う1.5日持たせるには細かい気配りが必要そうですが、1日ぐらいなら余裕で持ちます。よって毎日充電さえ欠かさなければその不満も無くなります。
「スマートウォッチを使いたいが、チープなデザインやごつくて太いデザインは嫌だ」という方にとってTicWatchC2はバランスが取れた1台になると思う。またこれからスマートウォッチを使いたいという方にも最初にこのC2を使っていれば大きな不満なく使え、スマートウォッチへの失望感を味わう事も少ないでしょう。これは「使える」スマートウォッチです。
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