スマートウォッチメーカーのMobvoiから発売された最上位スマートウォッチ「TicWatch Pro 5」を使う機会を頂きましたので、レビューしていきます。
「TicWatch Pro 5」は、スマートウォッチはGoogleのWear OS 3.5が採用され、LINEがトーク履歴ごと見れたり、Androidアプリを自由にインストールできたりと自由度も高くなっています。*iOS非対応
またプロセッサにもSnapdragon W5+Gen1が搭載されていて、キビキビとした動作も可能。ディスプレイはTicWatchお得意の2重構造となっていて、常時表示できるTN低電力ディスプレイと、有機ELディスプレイを組み合わせ、普段時刻確認だけなら白黒の画面、タッチやボタン操作で有機ELの美しい画面をシームレスに切り換えて使えます。
TicWatch Pro5はユーザビリティに優れた機能が盛り込まれたハイエンドスマートウォッチです。
| TicWatch Pro 5 | |
| ディスプレイ | 1.43インチ 466×466 2層 TN/OLED(有機EL)ディスプレイ |
| バッテリー | 628mAh |
| バッテリーライフ | 通常使用 : 80時間 |
| GPS | あり （GPS、GLONASS、GALILEO、Beidou、QZSS） |
| 防水 | 5ATM(5気圧防水) & MIL-STD-810H |
| 機能 | バイブレーション: あり ヘルストラック: SpO2(血中酸素）,血圧,心拍,歩数,座りすぎ,睡眠 センサー:加速度/ジャイロ/地磁気/高度/気圧 通信:Bluetooth5.2/WiFi(2.4GHz) |
| 重さ | 50.15 x 48 x 12.2 & 44.35g |
| その他 | ・Bluetooth通話 ・OS: GoogleのWear OS 3.5 |
*Mobvoi様よりお借りいたしました。
同梱物チェック
付属品はマニュアル、充電ケーブル、本体ですね。
マニュアルも詳しく書いてあるし困る事はないですね。あとは基本的にスマートウォッチアプリとペアリングまでいけばあとはアプリ側で使っていけば分かりますし。
使い勝手をチェック
ディスプレイは1.43インチで 解像度は466×466と高解像度の有機ELディスプレイ=OLEDディスプレイで当然ながら非常に美しいディスプレイです。明るさも充分で外にいるときでも視認性は抜群。
高解像度なので文字も当然綺麗に見えるし、美しいです。
更に、最大の特徴でもある二重ディスプレイ構造。これによりスマートウォッチの弱点である”常時表示ではない”という点を克服して、常に時計の確認が可能です。OLEDディスプレイは何もしないと設定した数秒で以下のようにTN低電力ディスプレイに切り替わります。時計だけでなく日付や歩数、心拍といった情報も同時に表示されています。
またジョギングなどでスポーツトラックをしていると、そうしたデータも表示可能。
まぁとにかく、この二重ディスプレイ構造は最高。常に時刻が表示されているので、会議中や運転中でもさっと時計に目を通せるので、これだけを見ても「よい相棒だな」と思ってしまう。
操作系はとても良く操作自体もとても快適でストレスを感じません。
右側面にはボタンが1つとクラウン回転ボタンという構成。
ボタンは有機ELディスプレイ側にするいわゆる画面オンボタンともう一回押すと”最近使ったアプリ”を表示するショートカットとして機能します。クラウンはダイヤルで選択しタッチで決定。押し込む事でホームに戻るボタンとして機能します。
クラウンはメニューや各種選択時にクルクルっと回して選択できるので、とにかく快適に使える。
背面には充電端子、そしてセンサー類が真ん中にある一般的な配置。バンドはレバーをずらせば簡単に交換できるタイプです。
充電ケーブルはマグネットタイプで、背面にがちっとくっついて充電します。これがかなり強力で、ちょっと手があたったぐらいでは簡単に取れるような磁力ではないのが良いですね。これならベッド脇に置いていても安心です。
充電は30分で65%の充電が可能な急速タイプ。
まずはペアリングする
まずは本スマートウォッチとスマートフォンをペアリングし連動させて使える様にしていきます。
Google Playで”Mobvoi Health“で検索するとアプリが出てくるので、そちらをインストールすればOK。*iOS非対応
あとはスマートウォッチ側とスマホ側で画面に指示がでるので、そのまま進めていけばOK。
途中なにをインストールするかまで選択させてくれるのは便利です。
Amazfitなどのスマートウォッチの初期設定よりも簡単で、いちいちインストールしたアプリからスマートウォッチを追加して機種名指定したりという事も無く、全てが自動認識で進んでいくので、誰でもサクサクとペアリングできます。
LINEなどの通知も可能だしトークの履歴や写真も見れる
もはや現行のスマートウォッチでは当たり前ですが、スマホからのLINE/SNS/SMS等の通知を受け取る事ができます。
Mobvoi Healthアプリでは、通知アプリの選択も可能です。
ただこれだけでは一般的なスマートウォッチと同じです。このTicWatch Pro 5はWearOS搭載という事でもっと突っ込んだ事ができます。
例えばLINEであればTicWatch Pro 5にインストールしておけば、通知が受け取れるだけでなく、LINEのトークが履歴としてちゃんと見れたり、添付された画像やスタンプすら見ることができます。つまりほぼスマホ版と同じように使えます。
また「OK」「はい」「いいえ」「了解です」といった簡易な返信も可能ですし、更にこうしたデフォルトの返信だけでなく、好きなメッセージも事前設定しておけばワンタッチで返信も可能です。
アプリの追加が可能でより便利に
GoogleのWearOSを搭載しているということは、ある程度アプリをインストールして機能追加が可能です。
私はGoogleのKeepを使って家族とメモの共有をしているのですが、このGoogle Keepを入れると、Keepに入っているメモをTicWatch Pro 5で見ることができるんですよ。これがめっちゃ便利。
以下買い物時のものなんですが、スマートウォッチ画面を見ながら、妻からの指令=買い物リストを見れる。
いつもの買い物の場合、片手にスマホで画面表示させてKeepを見ながら、買い忘れがないようにしていたわけですが、TicWatch Pro 5.があれば、スマホ要らずで左手でリスト見ながら買えるので、とてもスマート。片手も空きますしね。
フィットネストラッカーとして
フィットネストラッカーとしては一般的な心拍/歩数計/睡眠といった基本的なヘルスデータ、SpO2(血中濃度)も収集可能です。
ランニングやウォーキング時には、歩数、心拍、速度といったスポーツデータのトラックも可能。
上は中華街に行った際にウオーキングしたときのもの。ランチや買い物したりしつつうろうろと歩き回ったのですが、GPSの軌跡で私がふらふらしながら歩いた記録がしっかりと残っています。
電池の持ち
公式スペックでは通常使用で80時間の使用が可能です。
実際に使ってみたところ、2日-3日程度でした。80時間というと3日ちょい。
私の使用では公称値の3日からはやや少なめですが、私のテストでは、LINEは10-20通/日、24時間心拍測定しGPSも1時間程度は使っています。その為結構ハード目に使っているとは思いますので、もう少し実際は伸びるかも知れません。
毎日充電するApple Watchよりは数倍はバッテリーライフは良いです。
ただAmazfit等の最近のスマートウォッチでは、有機ELディスプレイでAOD=常時表示でも4-5日は使えるものもあり、それを考えればやや少なめとも言えます。
総括
TicWatch Pro 5を2-3週間使わせて頂きました。
まとめると以下がオススメポイントで、スマートウォッチとしての使い勝手を更に向上されてくれるフラッグシップモデルという印象でした。
・1.43インチOLEDディスプレイは美麗且つ輝度も高く見やすい
・2重ディスプレイで、常時表示され、いつでも見やすく使いやすい
・LINEはトークの履歴や写真/スタンプまで見れる
・アプリの追加が可能でAndroidOSとの親和性が抜群
・デジタルクラウンで「タッチ操作」が激減して操作性が抜群にいい。
・見た目も高級感あり
Amazfit等を含め、WearOS非搭載スマートウォッチも完成度が高いものが多々あります。しかし機能的にはある程度大差が無くなりつつあるのが現状です。
しかしこのTicWatch Pro 5は、Snapdragon W5+Gen1が搭載され、キビキビとした動作に加え、二重ディスプレイでの常時表示や、WearOS搭載で追加アプリが使えたり、LINEがトークの履歴や写真などまで確認できるなど、より「使い勝手」を未来方向に見せてくれる製品となっています。つまり進化を体感できるスマートウォッチと言えます。
価格
価格は49,999円。
但し楽天市場では25%オフで約37,500円に。
Amazonでは20%オフクーポンが販売ページにありますね。
買うなら楽天のほうがお買い得です。
関連リンク
公式サイト : Mobvoi TicWatch Pro 5
