Ulefooneのタフネススマートフォン「Ulefoone ARMOR 6E」をBanggood様からご提供頂きましたので、レビューしていきます。
外観はUlefoone ARMOR 6と変わらないので、ハード的な特徴はそちらのレビューをご覧ください。
Ulefoone ARMOR 6のレビューはこちらから。
基本スペック
ARMOR 6EとARMOR 6の違いは以下スペック表を見て頂ければ分かりやすいかと思います。
SoC(CPU)がHelio P60からP70にアップグレード、しかしRAM+ROMは減って、カメラの画素数も減っています。但しのおかげで、販売価格が100ドルほど安くなり、200ドル前後とリーズナブルになりました。
良い点
Ulefone ARMOR6Eの良い点をまとめてみました。
デザインとタフネスさの共存
Ulefone ARMOR6Eのタフネスさだけではなくデザインがきちんと融合している点です。赤い部分はアルミ、ブラック部分はラバーになっていて、普段使いでは傷が付かない仕様。そういった合理的な面だけでなく、デザインもアルミ部分を左右非対称にしたり、カメラ周りのアクセントとしてつかったりと面白い。国産タフネススマホには京セラのTORQUE G04がありますが、ディスプレイも5インチと小さくデザインもややおもちゃっぽい。6Eはその点でも大人がもってかっこいいスマホになっています。
また重さは270g程度で、普段使いのスマートフォンとしても使えます。普通のスマホにカバーを着ければ重さはそれほど変わらないので、重量の違和感としては少なめです。
タフネスさも当然素晴らしく、普通のスマホだと裸のままでは傷/汚れ/落下破損が怖いのでカバー必須ですが、ARMOR 6Eは裸族のまま使えます。ディスプレイ面はゴリラガラス5と超硬質、ボディは米軍MIL-STD-810規格準拠、更にIP68だけでなくその上のIP69Kにも対応しているので、高圧洗浄機みたいなもので数分間噴射されても大丈夫。
つまりは、どんな環境でもスマホを裸のままで使えると言う事。うっかり水の中に落とそうが、食事中にドリンクがスマホにかかろうが、コンクリートに落下させようが平気。(さすがに傷は多少付くでしょうがラバー部分なら目立ちにくい)
登山などで何かあった際の緊急連絡手段としてスマホを持ち歩くなんて時もUlefone ARMOR6Eのようなタフネススマホなら安心です。
快適操作&ベンチマーク
タフネススマホというと、以前はローエンドレベルの性能のものが多かったのですが、ARMOR 6EはSoC(CPU)にMediaTek Helio P70を搭載している為、当然ながら動作は軽快です。
AnTuTuベンチマーク(ver7)では約14万点でミドルレンジでスコアとしてはSnapdragon660と同等、Snapdragon636よりは上ですね。2万円程度のスマートフォンとしては上出来な数値。ブラウザーでネット閲覧、カメラでの撮影、動画視聴、電子書籍漫画リーダー、ゲーム等々、私が普段使うアプリでの動作で不満が出ることはありません。
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTu Ver7スコア |
OnePlus 7 Pro | Snapdragon855 | 371651 |
Galaxy S10+ | Exynos 9820 | 341168 |
OnePlus 6T | Snapdragon845 | 296894 |
HUAWEI P20 Pro | Kirin 970 | 210380 |
XPERIA XZ1 Compact | Snapdragon835 | 205788 |
honor 10 | Kirin 970 | 204400 |
HUAWEI honor 9 | Kirin960 | 165134 |
Ulefoone ARMOR 6E | MediaTek Helio P70 | 142908 |
ZenFone5 ZE620KL | Snapdragon636 | 139085 |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 137253 |
HUAWEI nova lite3 | Kirin710 | 129074 |
XPERIA 10 Plus | Snapdragon636 | 117822 |
HUAWEI honor8 | Kirin 950 | 97517 |
Ulefone ARMOR 3 | Mediatek Helio P23 MT6763T | 95055 |
XPERIA XA2 Ultra | Snapdragon630 | 90087 |
HUAWEI nova lite 2 | Kirin 659 | 89273 |
UMIDIGI ONE Max | Mediatek Helio P23 | 85236 |
Vernee Active | Mediatek Helio P25 | 79228 |
KOOLNEE K1 Trio | Mediatek Helio P23 | 67080 |
UMIDIGI A1 Pro | Mediatek MT6739 | 45258 |
カメラがなかなか良い
ARMOR 6Eの背面ダブルレンズカメラ16MP+2MP (f/1.8)を使って撮影してみました。
以下は作例です。(クリックすると大きく見ることができます。但し容量も大きいのでモバイルの方はご注意を。)
こういうタフネススマホはカメラ性能は期待できないのが普通でしたが、Ulefone ARMOR6Eは良くも悪くも普通に使えるレベルだと思います。最近のハイエンドモデルのスマホカメラはコンデジ以上レベルのものもあるくらい凄い領域に入っているのですが、そういったところと比較すると色合いの補正力とかまだまだな感じ。とは言え、200ドル以下のタフネススマホで10万円越えのスマホと比較しても仕方ないところ。2万円ほどのスマホとしては充分優秀です。
日本語もありプリインストールアプリケーションはシンプル
海外スマホだと日本語があるか不安も有る方もいると思いますが、Ulefone ARMOR6Eは全く問題ありません。日本語も初期セットアップから選択でき、以後は完全な日本語で使用することができます。以下はプリインストールアプリケーションの一覧です。
余計なアプリ一切無しでシンプルです。またツールボックスというアプリを開くと、コンパスや高度計などタフネススマホらしいアプリも収録されています。
まずまずなバッテリーの持ち
Geekbench 4のバッテリーテストで、Partial Discharge(3時間の放電)モードでテストした結果です。
3時間ディスプレイが点いたままで100% → 60%とまずまずな結果。ただ5000mAhのバッテリーを搭載していることを考えるともうちょっと良い結果でもよかったのではないかと思う。
また通常使用(ネット2時間、電子書籍で読書2時間程度)では夜にバッテリー残は45%ほどあり、余裕はあります。
いまいちな点
ディスプレイが太陽光下だと若干見づらい。
輝度が自動調整だとこんな感じで微妙に見づらく、輝度最大なら全く問題無く見えるのでその都度輝度をマックスにする必要があります。ARMOR 6Eは登山やアウトドアユースが多いと思いますし、そのため電源がない場所ではできるだけバッテリーをセーブしたいということから、輝度自動調整でも「暗め」という設定なのだと思いますが、見やすさ落としたら結局は輝度は高くするわけで、ちょっと本末転倒。
ただアウトドアでも手でひさしを作ったり、ちょっとした日陰に入れば普通に見えるので、このような不満は私のような海の上で釣りしたりすることが多い人だけかもしれません。
レビューまとめ
タフネススマホが欲しいと思っている方にとって、この非常にニッチな市場が難敵。機種選択の幅の小さいからデザインも限定的だし、また価格が一番の課題だと思います。TORQUE G04は国内で買えるタフネススマホとしては良いスマホですが、キャリア販売という点で価格と購入の手軽さがなくそれだけで面倒です。
その点Ulefooneは様々なタフネススマホを発売し、このARMOR 6Eカラー選択もできるし、特にUlefone ARMOR6Eは価格も2万円程度とリーズナブルな点が素晴らしい。デザインは各個人の好みの問題でしょうけど、無骨ながらもレッドカラーのアクセントを入れているARMOR 6Eのデザインは良く出来ています。
日本の周波数帯もサポートしているので、SIMフリーでdocomoやSoftBank系のSIMを入れて簡単に使うことができるのは大きなメリット。性能もHelio P70で充分ミドルレンジだし、バッテリー駆動時間も悪くない。カメラも贅沢言わなければ充分なレベルです。
太陽光下の自動輝度調整は今ひとつですが、それも手動で変更すればいいだけだし、ほとんどデメリットらしきものが見当たらない。
タフネススマホが必要では無い方にとっては、270g程度の重さは使いづらいものでしかありませんが、ノーマルのスマホにカバーを着ければ同程度の重さになるわけで、傷も水没も恐れずに使えるメリットは普段使いのみの人にとっても大きいと思いますよ。
価格
Banggoodでの価格は、記事作成時点ですが、209.99ドル=22,599円でセール中です。
Banggoodについての細かい点は下部にある関連記事をご覧下さい。
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