2ヶ月間ゴミ捨て要らず「Ultenic T10」ロボット掃除機実機レビュー~自動集塵ベースは小型で水拭きもできる全部入りながら価格が4万円とリーズナブル

4.3Lという大型ゴミタンクで、最大60日もゴミ捨てが要らなくなるロボット掃除機「Ultenic T10」を使ってみました。

掃除後は充電と同時にロボット掃除機のゴミを自動回収して、2ヶ月間もゴミ捨て要らず。
このUltenic T10を2週間ほど使ってレビューしてみました。

主な特徴

Ultenicはロボット掃除機やコードレス掃除機を発売しているメーカーで、2021年発足の新興メーカー。

そのUltenicが放つ最上位のロボット掃除機がT10で、3000Paの吸引力と水拭きもできるオールインワン型ロボット掃除機。

 T10 ロボット掃除機

掃除後はゴミをタンクに溜められる充電ステーションがあるので、最大60日分のゴミをゴミパックに収納してくれます。このあたりはゴミパック型のハイエンドモデルのロボット掃除機全般に同じですが、ステーションがコンパクトなのがT10の大きな特徴です。

またAlexaにも対応していて、音声コントロールも可能です。

*Ultenic 様からお借りしてのレビューです。

開梱物と外観

箱を開けて中身を確認。

同梱物は自動集塵ベースと呼ばれる自動ゴミ収集スタンド、電源ケーブル、予備ブラシ、水拭きモップ取付けパーツ、モップ、ダストボックス紙パック(予備x2)、リモコン+電池、HEPAフィルター(予備)、清掃ブラシ、マニュアルです。 予備のダスト紙パックが2つあるのは有り難いですね。

マニュアルは丁寧な図解もあってとても分かりやすいので迷うことはないでしょう。
クイックスタートガイドもあるので、ロボット掃除機が初めてという方でも困らないレベルにあります。

リモコンはシンプルですね。ただUltenic T10に限らず昨今のロボット掃除機は、基本的にスマホアプリでの操作が圧倒的に多いので、リモコンがあっても困らないけど、使用頻度は低そうです。

本体はホワイトで清潔感のあるカラーです。

光沢があり、高級感も出ています。個人的な好みですがロボット掃除機はホワイトのほうがいいかなと思っています。特にUltenic T10のように60日間ゴミ箱捨て要らずという事になると、本体を触る機会も激減するので、ほこりが目立つようになります。これがブラック系カラーだと特に目立つ。我が家は数年前のハイエンドモデルであるルンバ960を使い続けていますが、妻の不満がこの「ほこりが目立つ」だったので、、、次はホワイトがいいねと話しています。

毎回ゴミは回収されるとは言え、ダストカップ自体も比較的大きい。また横にあるゴム蓋を外して水を入れておき、モップパーツをつければ水拭きも可能となります。

裏面。回転ブラシは1つだけ。以前は2つ付いているロボット掃除機も多かったのですが、いまは1個で充分なのか、このタイプがメインですね。メインブラシも簡単に外れる為メンテナンスしやすいです。

自動集塵ベースは一般的な自動ゴミ回収スタンドがあるロボット掃除機と比べて非常にコンパクト。このサイズはありがたいですね。日本では部屋に余裕がある家はあまりないわけで、場所を取る家電は嫌われます。ロボット掃除機でゴミステーションが必要とは言え、コンパクトになるならそれは間違いなく良いこと。

充電端子とゴミ吸引口がこのように配置されていて、同時にできるようになっています。

反面、電源ケーブルは差し込むだけで、コードを巻き取って長さ調整ができるような機構は無し。このあたりはコンパクトさの良い面と悪い面のどちらを取るかという難問ですね。それでも私ならコンパクトさ優先だと思います。

を開けると既にダストボックス紙パックがセットされています。紙パックは予備2つがあるので、当面6ヶ月はゴミパックの購入は不要。

蓋の前面には、本体が充電中だとグリーンに光るLEDが設置されています。さりげないLEDですが、本体を覗き込まなくても充電状況が分かるのは意外と便利。

WiFi接続でアプリを使うとより便利に

ロボット掃除機 は、リモコンや本体ボタンを押して使うことも可能ではありますが、自宅にWiFiがある場合、基本的にはスマホアプリを入れたほうが格段に使い勝手が良くなります。
例えば禁止エリアを指定したり、吸引量や水拭き水量、スケジュール/タイマーといった事もできる為、絶対に使うべきというレベルです。

WiFiとスマートフォンさえあれば利用は簡単。

アプリはUltenicで、Google Pay(Playストア)/App storeで検索してインストールしておきます。
アプリを起動するとログインを求められるので、未登録の場合はメールアドレスでアカウント作成します。

あとはデバイスを追加していきます。Ultenic T10をデバイス一覧から選び、その後WiFi接続していけばアプリとUltenic T10のペアリングが完了します。WiFiは2.4GHz帯のみをサポートしますので、802.11a等の5GHz帯のアクセスポイントの場合は、2.4GHz帯の802.11b/g/nのアクセスポイントを指定しましょう。これで問題無く設定が完了するはずです。

アプリでは、前述のようにスケジュール等も設定できますし、掃除記録、水量調整、メンテナンスパーツの状態なども確認できるようになっています。

ルンバ960と大きさ比較

我が家で毎日使っているルンバ960と比較してみました。

本体自体はルンバ960とほぼ同サイズです。

掃除能力を試す

Ultenic T10のお掃除能力を試してみます。毎度やっていますが数年前のハイエンドモデルであるルンバ960と比較すると静かな事が分かります。


ルンバ960の音はドライヤーを強風にした感じで、耳障りなギュイーーーンという音。Ultenic T10は「ジャーーーーー」という感じでかなり頑張って吸引しているという音ながらもルンバ960よりは静かです。

私と妻はよくリビングで在宅ワークをしていますが、ルンバ960作動中に電話/オンライン会議は無理。その為、毎日の掃除時間は朝7:30ぐらいからスタートしています。Ultenic T10ならある程度静かな為、会議中は厳しいとしても仕事の邪魔になるような音ではありません。

段差の乗り越え能力もとても高く、我が家のリビングと畳に敷いてあるラグは巻き込むことなく余裕で超えます。ダメなロボット掃除機だとラグがくしゃっとして乗り越えられない事もあるのですが、Ultenic T10は全くその気配がない。

段差乗り越え力も凄く、1.5cmぐらいあるこの椅子の脚ですら乗り越えようとするぐらい。ある程度乗り越えようとして無理なら別角度でチャレンジとかもしますが、ダメと分かると諦める所は結構賢い。そして一度地図を作った後、つまり次回からは乗り越え事態せず、「ここは入れんとこや」と理解しているのも凄い。

掃除自体はざっと家の中を把握した後、丁寧に隙間無く掃除していくタイプで、我が家の掃除エリア38㎡ぐらいを51分ぐらいで掃除完了となります。

自動ゴミ収集機能はすごく楽

掃除後は自動集塵ベースに戻ってきて、充電とゴミタンクにゴミを自動回収していきます。
自動回収時は5-6秒ほど、結構爆音で「ゴォォォォォー」とゴミをタンク側に吸引していくので、電話中とかオンライン会議中だと結構きつい。それでも数秒ですから、「ちょっとすみません」と言えば良いレベルですし、そもそも掃除時間を仕事中ではない朝とか晩にやればOKです。

自動ゴミ収集機能については正直あると断然楽。

というのも普通のロボット掃除機の場合は、毎日か2回ぐらいでゴミ捨てが発生します。
私のルンバ960場合はほぼ毎日朝の掃除前か、夜に1度捨ています。これは大変な作業という訳ではないのですが、「掃除完了後は捨てなきゃいけない」というタスクをダストボックスがあるロボット掃除機の場合は「2ヶ月に1回でいい」となる。その為タスクを頭から取っ払って良いわけです。
ただこれだけの事なんですが、私は充分価値があると思います。

ゴミ量

2日分のゴミを取りだしてみました。
ゴミパック自体は4.3Lと大容量で最大60日と2ヶ月間分ため込むことができますが、量を確認するために切って開いてみました。

意外とどっさり入っていて髪の毛や子供が落としたお菓子カスなどもちゃんと吸引している事がわかる。
ルンバ960でも取りこぼしはあるので、Ultenic T10ロボット掃除機としてもしっかりしていますね。

 

水拭きもできるのは便利

Ultenic T10 水拭きも可能です。

やり方もとても簡単で、水拭き用タンクに水を入れて布パッドを水に濡らして軽く絞っておきタンクに装着。あとは本体に取り付ければ自動で水拭き掃除モードにになります。

床掃除はパッドを床面に接着させて拭き掃除するだけなので、人間がやるモップ掛けのようなゴシゴシとした拭き掃除とまではいかない。それでも家中のフローリング床を濡らして拭き上げてくれるので、埃のざらざら感みたいなものは無くなって、素足で歩けばぺたぺたとした感触が得られて、綺麗になったと実感できるのはイイですね。

我が家では油物を夕飯で食べる事もあり、天ぷらとか唐揚げの後はモップ掛け必須なのですが、Ultenic T10があればそれも全自動でできるというわけです。

掃除禁止エリアを指定できる

一度掃除してマッピングが完了すると、部屋の地図が作製されます。

その後はエリアを指定して掃除もできますし、また個別に禁止エリアを指定する事もできます。
普通の掃除と水拭きのそれぞれに禁止エリアを指定できるので、例えば我が家だと畳部屋は掃除してほしいけど、水拭きは厳禁って指定も可能。

左のスクショは今までは掃除されていたところに禁止エリア指定したところ。
右の画像では、軌跡がちゃんと禁止エリアに入らず掃除していない事を示しています。

わずかな難点

不満点はほぼないUltenic T10ですが、あえて難点を挙げるとすれば、純正紙パックのランニングコストが掛かる点。これは紙パック型の自動回収ステーションを使う全てのロボット掃除機に言えることですが、2ヶ月に1度とは言え数百円のコストが掛かります。

紙パックは30-60回分のゴミが収納でき、よほど広い家でなければ概ね2ヶ月に1回で捨てることになります。最初に付属しているのは3つ為、購入後6ヶ月後からは必然的に紙パックの追加オーダーが必要です。

Amazonでは純正品が、6個2099円ぐらいなので1つ350円程度が掛かります。
2ヶ月毎に捨てるなら、170円が月々にかかる計算。ただ2ヶ月で1パックでいいなら、6パックは1年分。
年間2000円ぐらいなら許容範囲ではありますね。

総括

Ultenic T10を2週間ほど使ってみました。一見さすが高級機という感じがしますが、Ultenic T10はセールとかクーポンを使うと約4万円なんですよね。普通ゴミを自動吸引してくれるスタンドがあるロボット掃除機は5-6万円台が普通です。

そう考えるとかなりお買い得で、6万円クラスのロボット掃除機となんら遜色なく、掃除はできるし、水拭きもしっかりできるし、段差の乗り越えも優秀です。自動集塵ベースはとてもコンパクトでリビングで主張しすぎないデザインも助かるし、もちろんゴミの自動回収もあってゴミ捨ては2ヶ月に1回と楽。
他社と大きく違いは目立って無いものの、それでいて価格が安い点が大きなメリットで、「ごみの自動集塵ができるロボット掃除機が欲しいけど高いしな」と諦めかけていた方にとって、Ultenic T10は良い選択肢になるはずです。

Amazonで使えるクーポンを頂いています。

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元の価格:58770円
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関連リンク

・公式サイト : Ultenic 公式サイト

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