UMiDIGI から発売されている、6.0インチ大容量バッテリースマートフォン『UMiDIGI S2』のレビュー後編です。
今回は日本語やプリインストールアプリケーションの確認、ストレージ容量の空きは?といった基本的な点と、ベンチマーク、カメラ等の使い勝手を試してみました。あと、どうもLTE B19にも対応しているっぽいことも分かりました。
前回のレビューはこちら。
赤いカラーが映えるデザイン大容量バッテリースマホ『UMiDIGI S2』レビュー! 6.0インチで大容量バッテリーで軽いぞ
日本語化
日本語に関しては、初期セットアップ時からあるので安心して使えます。
プリインストールアプリケーション
以下はプリインストールされているアプリケーションの一覧です。Google Play(Playストア)やGmail等のGoogle謹製アプリと、ちょっとしたアプリが入っている程度です。
メモリ/ストレージ使用量
デフォルト状態のメモリ、ストレージ容量です。
ベンチマーク結果
MediaTek Helio P20搭載のS2の実力をAnTuTuベンチマークで試してみました。
結果としては、「62056」で、ミドルレンジの結果です。ミドルの中でも6万点は低めと言っていい内容ですが、価格とのバランスを考えれば、絶妙なSoC(CPU)だと思います。スコアは上を見たらきりが無いのですが、6万点あれば、カメラやブラウザといった一般的なアプリでもたつくことはあまりありませんし、3D系のゲームは厳しいものの、ライトなゲームでしたら快適に使えます。ゲーム主体でなければ、コスパを重視して「そこそこスペック」のほうがお買い得です。
※いままでの参考結果
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTuスコア |
---|---|---|
OnePlus 5 | Snapdragon835 | 183202 |
Galaxy Note8 | Exynos 8895 | 177633 |
OnePlus 3T | Snapdragon821 | 163834 |
XPERIA XZ | Snapdragon820 | 137776 |
HUAWEI P10 Plus | Kirin960 | 136173 |
Galaxy S7 | Exynos 8890 | 129310 |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 112224 |
Ulefone Gemini Pro | MediaTek Helio X27 | 102112 |
HUAWEI P9 | Kirin 955 | 89387 |
ZTE nubia Z17 mini | Snapdragon652 | 83629 |
XPERIA X Compact | Snapdragon650 | 77226 |
Xiaomi Redmi Note3 Pro | MediaTek Helio X10 | 75345 |
ZenFone4 Selfie Pro | Snapdragon 625 | 66318 |
Meiigoo M1 | Mediatek Helio P20 | 63689 |
UMiDIGI S2 | Mediatek Helio P20 | 62056 |
HUAWEI honor 6x | Kirin655 | 56936 |
XPERIA XA Ultra | Mediatek Helio P10 | 49112 |
BLUBOO S8 | MediaTek MTK6750T | 42851 |
京セラTORQUE G02 | Snapdragon 400 | 25586 |
カメラの使用感
13MP+5MPのダブルレンズカメラ搭載のS2のカメラをテストしてみました。
まずは風景から。こちらはXPERIA XZ1と比較です。
こちらがUMiDIGI S2。
次にXPERIA XZ1。
空の色が全く違う。実際の肉眼に近いのはS2のほうで、XZ1のようにスカイブルーの空ではありません。S2は自然の色合い、XZ1は明暗はっきりさせようとした色合いの為、XZ1は色が濃い部分(木や陰)がより深い色合いになっています。どちらが好きかは好みの問題ですが、最近はXZ1のような明暗はっきりとした写真のほうが好まれるので、S2は価格相応レベル。
次にダブルレンズカメラで撮ってみました。Blurというモードがあり、これが一般的に言うポートレート(背景ボケ気味)モード。撮る際にボケ具合をスライダーバーで調整して、フォーカス位置を決めれば、それ以外がぼけるようになります。
あとは照準を合わせて、あとはシャッターを押すだけ。
かなり強めに背景がぼけるので、撮る前にスライダーバーで調整して、「これでOK」というボケ具合で撮影する必要がありますが、調整さえできれば、ちゃんと撮れます。
ただこれは廉価な中華スマホのダブルレンズカメラでは良くあるのですが、HUAWEIのダブルレンズカメラのように「撮った後からフォーカス位置は変えられない」ので、撮影時は一発勝負になります。気に入らなければ何度も撮ることになりますが、それでもXPERIA XZ1などのようにシングルカメラでは撮れない写真が撮れるのは間違いなく利点です。
Galaxy S8+と比較
縦長ディスプレイ感を手持ちのGalaxy S8+と比較してみました。左がS8+で右がS2。縦方向のベゼルの細さはさすがにS8+に軍配が上がりますが、1/4ぐらいの価格である点を考えればS2も良くやっています。
輝度の高さや色のめりはりもAMOLEDには敵いませんが、S2単体で触れば不満はありません。S2はフォントサイズがやや大きくなってしまうので1ページあたりの表示量も少なくなる。
それでもハード的なイノベーションというのは、あっさり真似されてしまうし、同じクオリティとまではいかなくても、それっぽい使い勝手を享受できてしまうものだとS2を使うとつくづく思ってしまいます。
LTE B19対応してる?
SoCがMediaTekの製品は「EngineeringMode」というものがあり、それを実行すると、S2は公式には対応していないはずのLTE B19対応していることが確認できます。
ダイヤラで「*#*#3646633#*#*」と入れると、「EngineeringMode」に入れます。ここで「BandMode」をタッチすると、対応しているBandが分かるようになっています。
本来、UMiDIGI S2のLTE対応バンドは、FDD-LTE B1/B3/B5/B7/B8/B20 TD-LTE B38/B39/B40/B41ですが、更にB12/B17/B19にも対応していることが分かります。
LTE Informationを見ると、B19を掴んでいるっぽい。
ただこのEngineeringModeの正確性に関しては、私も詳しくないのであくまで参考レベルです。しかしネットで見るとどうも隠れB19対応っぽいです。
まとめ
UMiDIGI S2のレビューをしてきましたが非常にバランスが良いスマホと言えます。スペック上解像度の低さが目立ちますが、実際使ってみると期待以上で、ブラウザやちょっとしたゲーム、Kindle等を使ってみても解像度の低さを感じることはありませんでした。
また5100mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、2日間程度は余裕で使えますし、その割には本体は薄く、187gと軽量なのでそもそも大容量バッテリーを意識すること無く使えるのも大きい。それにこのレッドカラーのデザインや質感はとても高く、とても200ドル程度のスマホには見えません。隠れLTE B19対応もおまけ要素とは言え、日本で使うなら助かります。
あえて弱点を言えばカメラの性能かなという気もしますが、今回はわかりやすくXPERIA XZ1と比較してますがXZ1はSONYのフラッグシップですから、それと比較するのは酷というもの。それでもダブルレンズカメラで背景ボケ気味の味のある写真が撮れるという点では、XZ1より勝っています。
スペック的な不安があるなら、価格は100ドルほどアップしますがS2 Proという兄貴分も販売されています。こちらは、SoC(CPU)がHelio P25に、RAMは6GB、ストレージは128GB、そしてディスプレイはフルHD+(2160×1080)にアップしています。隠れB19対応があるかまでは分かりませんが、S2 Proも期待してよさそうな気がします。
UMiDIGI S2 の価格
記事作成時点の価格ですが、GearBest では185.99ドルで販売中です。
・GearBest.com販売ページ : UMIDIGI S2 4G Phablet – RED
送料は基本無料ですが、届くまで1ヶ月程度覚悟する必要があるので、早く欲しい方はオプション配送のExpedited Shipping(DHL)をお勧めします。わずか12.90ドルです。こちらは10-15営業日で届きます。
セール/クーポン情報はこちらに追記していくので、こちらも併せてチェックしてみてください。
【Helio P25版 S2 Pro 279.99ドル!】Galaxy S8/S8+ライクで大容量バッテリー搭載『UMIDIGI S2 / S2 Pro』が発売!デザインもよくデュアルカメラ搭載
GearBestでの購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.comの買い方ガイド :「中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで」