SONYのミッドレンジスマホ「Xperia XA1 Ultra」がMWC2017にて発表されました。
6インチ好きとしては大歓迎の新作ですが、見た目はあまり変わっていないようにも見えます。(XPERIA全体がそうですが)
ですが、結構地味に進化しているので、同時発表されたXZ Premiumよりは私の中では評価しています。
そのあたりをスペック比較しつつ見ていきたいと思います。
スペック比較
製品名が「1」があるかないかだけでややこしいですが、左の赤字がXA1 Ultraです。右は旧型。
製品 | XPERIA XA1 Ultra | XPERIA XA Ultra |
---|---|---|
ディスプレイ | 6.0インチ 1920×1080 フルHD | 6.0インチ 1920×1080 フルHD |
SoC(CPU) | MediaTek Helio P20 オクタコア (Quad Core 2.3GHz + Quad Core 1.6GHz) | MediaTek MT6755 Helio P10 2.0GHz オクタコア |
RAM | 4GB | 3GB |
ROM | 32GB / 64GB | 16GB |
OS | Android 7.0 (Nougat) | Android 6.0.1 |
カメラ | 前面 2300万画素 (Exmor RS IMX-300)/ 背面 1600万画素 |
前面 2150万画素 (Exmor RS IMX-258)/ 背面 1600万画素 |
バッテリー | 2700mAh | 2700mAh |
ネットワーク | Wi-Fi 802.11a/b/g/n Bluetooth 4.2 |
Wi-Fi 802.11a/b/g/n Bluetooth 4.1 |
SIMスロット | NanoSIM x2 | NanoSIM x2 |
SDカード | microSDXC Max : 256GB | microSDXC Max : 200GB |
USB | USB Type -C | MicroUSB |
3G/ 4G(LTE) |
G3212 UMTS HSPA+ 850 (Band V), 900 (Band VIII), 1900 (Band II), 2100 (Band I) MHz GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900 MHz LTE (Bands 1, 2, 3, 5, 7, 8, 20) G3226 UMTS HSPA+ 850 (Band V), 900 (Band VIII), 1900 (Band II), 2100 (Band I) MHz GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900 MHz LTE (Bands 1, 3, 5, 7, 8, 28, 38, 39, 40, 41M) |
2G: GSM 850 / 900 / 1800 / 1900 – SIM 1 & SIM 2 (dual-SIM model only) 3G: HSDPA 850 / 900 / 1900 / 2100 LTE band 1(2100), 3(1800), 5(850), 7(2600), 8(900), 28(700), 38(2600), 39(1900), 40(2300), 41(2500) |
サイズ | 165 x 79 x 8.1mm | 164 x 79 x 8.4 mm |
重さ | 188g | 202g |
その他 | NFC , Quick Charging (MediaTek Pump Express Plus 2.0) | NFC |
価格 | 未定 | 30,000円前後 |
デザインはXZ系に
最初からスペックとちょっと離れてしまいますが、比較ということでまずはデザインから。
XA1 Ultraでは、XZシリーズを踏襲するような全体的に角張ったデザインに変わりました。ただホームボタンは既存のXA Ultraと同様、丸いボタンのままです。XA Ultraを使っている私の感想としては「この変更はあり」です。角が丸いと持ちやすいという半面、やはり少し安っぽく見えるというか、ミドルレンジ相応の雰囲気を持っています。それでもXA UltraはSONYらしいデザインの為、価格以上の価値があるように見えるとこが良い所ですが、XA1 Ultraではよりそれが高められているように見えます。また少し難点というか懸念としては、ボリュームボタンが電源ボタンより上に位置している為、操作性に影響ないか心配です(特に私の場合、Kindleで読書を毎日1時間はしますので・・・)
SoC(CPU)はHelio P20に進化
SoC(CPU)の進化はもちろん歓迎です。XA UltraはMediaTekのHelio P10でしたが、それがP20に進化しました。
P20はP10比で20%高速、25% Low Powerというのが売り。
実際AnTuTuベンチマークでも、XA Ultraは47,000スコアぐらいでしたが、RAM容量は違いますが、P20搭載機のUMi Plus Eは、62,000前後のスコアと、20%以上の高速化が期待出来ます。
またバッテリー容量は2700mAhで変わらないのですが、P20の省電力には期待ができそうです。そして、急速充電技術(MediaTek Pump Express Plus 2.0)にも対応しています。
RAMは4GBにアップ、ストレージも倍増
RAM容量はXA1 UltraではXA Ultraの3GBから4GBにアップしました。また、ストレージは16GBから32GB / 64GBへと倍増以上になっています。
XA UltraのRAM 3GB、ストレージ16GBは、「実用上問題無いけど、結構けちってるな」という感じでしたが、XA1 Ultraはミドルレンジ機としてはこれだけあれば充分というRAM/ROMかと思います。またmicroSDも使用可能(最大256GB)ですので、容量不足とは無縁そうです。
カメラ : IMX-300はXPERIA ZXと同じイメージセンサー
メインカメラの画素数は、2,150万画素から2,300万画素にアップ。このレベルの画素数だと150万画素のアップが効果的かは感じづらいですが、イメージセンサーがIMX-300に変更されています。このIMX-300は、ハイエンドスマホXPERIA XZやXPERIA X Compactに搭載されているものと同じ。画質に関しても期待ができそうです。
USB Type -Cへの変更は大歓迎
充電USB端子は、microUSBからUSB Type -Cに変更されました。2017年の新機種としては当たり前ですが、レガシー端子からの脱却は嬉しいですね。表裏どちらに挿してもOKなのは当然使いやすいですし。
格段に軽くなった
XPERIA XA1 Ultraの重量は188gです。XA Ultraは202gと重量級でしたので、14gも軽量化されました。これはかなり大きな変更点。XPERIA XA Ultraは、使っていても202gの重さを感じさせない素晴らしいバランスです。ホームボタンが全体の真ん中にあり、ボリュームボタンも下にあるため、持った時の手の位置が全体的に下になる。このデザインのおかげで実際の重量ほど重くはないわけですが、それでもさすがに2時間ほどKindleで読書していると結構疲れてきます。これが14gも軽量化されるというのは本当に有り難いし、6インチというサイズを考えれば、188gというのが相当頑張っていると思います。
その他サイズ的にはXA Ultraから全長が1mmアップ、幅は変わらず、厚みが0.3mm薄くなりました。体感できるほど大きく変わった所はありませんね。
まとめ:ミドルスペックながらも着実な進化
結論から言うと私は買います。6インチファブレットサイズというだけで魅力的ですが、カメラの進化、CPUのスペックアップ、14gの軽量化、USB Type -Cコネクタの採用と、XA Ultraから乗り換えるだけの充分な要素が詰め込まれています。XA UltraではAnTuTuスコアが47,000ぐらいで、重い処理が入ると多少もたつき感がありましたが、Helio P20で60,000スコアぐらいが期待できるなら、だいぶそのもっさりが改善されそうです。
あとは気になる価格ですね。XA Ultraは実売30,000-40,000円程度とリーズナブルでしたが、スペックアップ分が価格に上乗せされない事を祈るばかりです。(特にRAM/ROMは直接的に金額に反映しそうですが)
追記 :発売されました
ETOREN販売ページ:XPERIA XA1 Ultra Dual SIM G3226 32GB
関連リンク
・SONY UK公式ページ : XPERIA XA1 Ultra
・詳細スペック : XPERIA XA1 Ultra ホワイトペーパー
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