SONYの6.0インチ日本未発売スマートフォン『Xperia XA2 Ultra』のレビュー後編です。
今回は日本語やプリインストールアプリケーションの確認、ベンチマークのスコアはといった基本的な点、そしていつものように外に持ち出してカメラを試してみました。
前回のレビューはこちらから。
日本未発売6.0インチ『XPERIA XA2 Ultra』ファースト・インプレッション! XA1 Ultraと比べてみた
日本語化と技適確認
デフォルトでは中国語でしたが、日本語設定もあり、初期セットアップ時から変更できるようになっています。
セットアップ後は設定メニューもかなりの部分が日本語化されています。また技適ですが、こちらは残念ながらありません。SONYの海外製品は技適取得しないのが通例なので、XA2 Ultraも例外ではないと言う事ですね。
プリインストールアプリケーション
以下はプリインストールされているアプリケーションの一覧です。
ベンチマーク結果
XA2 UltraのSoCはSnapdragon630です。その実力をAnTuTuベンチマーク ver7で試してみました。
実際の使用感ですが、Chromeでネット見たり、Kindleで漫画/小説を読んだりという程度ならサクサクです。カメラが多少もっさり気味な程度。もちろんHelio P23程度なので重めのゲームは厳しいのですが、スーパマリオラン程度なら問題無く快適にプレイできました。
※Ver7の参考結果
機種名 | SoC(CPU) | Ver7 |
---|---|---|
XPERIA XZ1 Compact | Snapdragon835 | 205788 |
HUAWEI honor 9 | Kirin960 | 165134 |
Elephone U Pro | Snapdragon660 | 140784 |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 137253 |
HUAWEI honor8 | Kirin 950 | 97517 |
XPERIA XA2 Ultra | Snapdragon630 | 90087 |
Vernee Active | Mediatek Helio P25 | 79228 |
KOOLNEE K1 Trio | Mediatek Helio P23 | 67080 |
カメラの実力をXA1 Ultraと比較
フロントはダブルレンズ搭載で、セルフィー重視でもあるXPERIA XA2 Ultra。そのカメラを使ってみました。
まずは背面のカメラで風景写真から。
ベンチマークとして先代のXA1 Ultraと比較です。
*スライダーバーを左右に動かすと比較できます。
[twenty20 img1=”36225″ img2=”36226″ offset=”0.5″]設定は全て初期のまま(プレミアムおまかせオート)で撮っています。
この日は大雪直前の空模様で、どんよりとしていて写真日よりではないのが残念ですが、それでもXA2 Ultraのほうは明らかに綺麗です。建物や空は明るく、ピンクはより映える色合いで取れています。
近接ではより綺麗に撮れます。
比較としてXZ1 Compactでも撮ってみました。自然な色合いを考えるとXZ1 Compactのほうがピンクがきつくないのですが、XA2 Ultraでも充分な写真であることがわかります。
次にインカメラです。SONY初のフロントダブルレンズカメラを試してみました。標準画角だと84度。
電子書籍リーダーとの相性は抜群
私がXA2 Ultraを含め、このシリーズを使ってきたのはひとえに電子書籍リーダーとして6インチがベストだと思っているから。(今のところ)
特に漫画の場合、最近流行の縦長ディスプレイのような18:9あたりのアスペクト比だと縦に余白が多くなり画面サイズの割に絵の割合が小さくなり相性が悪い。そのため16:9のほうが読みやすい。(無論iPad miniのような4:3のものが本当はいいのですが、片手で読めるほうがいいので、スマホだとやはり16:9のほうがいい)
さて、このXA2 Ultraはどうかというとやはり今のところこれがベスト。
6インチなので横画面にして見開き2ページ分を読むことも可能。ただギリギリではあるので、迫力を求めるなら1ページで読む方がいいでしょう。
漫画リーダーとしては抜群です。
但しXA1 Ultraとの比較という面で言うと、6.0インチベゼルレスデザインもディスプレイサイズもボタン配置も変わっていない為、進化という面では薄く驚きは少ない。また221gとXA1 Ultra比では33g贈なので、長時間の読書は片手では疲れが出てくるのが早いのは難点です。
まとめ
●Good
- 6.0インチ のディスプレイはまずまず発色もよく綺麗
- やや太めのデザインは意外と持ちやすい(影響が少ない)
- 電子書籍リーダーとして6.0インチベゼルレスデザインは相性がいい
- カメラはXA1 Ultraより進化し美しく撮れる
- スナドラ630はキビキビで速い
●Bad
- 重さが221gでXA1 Ultra比で33g増は大きい
- docomo/au 4G プラチナバンドに非対応 (SoftBank系はOK)
C5 Ultra、XA Ultra、XA1 UltraとXPERIA 6.0インチ路線は歴代購入し、愛用してきた私ですが、実はXA2 Ultraはややスルーしてもいいかなと思ってました。それはデザイン面で太くなる点、重くなる点で、読書メイン機(+サブ機)としては難点だらけのような気がしたのです。
しかし購入して使ってみて、ある程度杞憂であったことはうれしい誤算です。確かに重い。重いのだけど、ぷっくりというよりなだらかに曲がる背面は意外と手にしっくりと吸い付き、33g差があるようには感じづらいのです。それでも重さは感じるので15g差ぐらいでしょうか(個人の感想です)。
またカメラも良くなってます。リアもフロントもミドル機としては及第点の綺麗さです。フロントのダブルレンズカメラは広角で撮りたい方なら外せない機能でしょう。私は自撮りはほぼしないので、無くてもいいのですが、、、今後はできれば背面ダブルレンズカメラでポートレートモードを是非ともサポートしてほしいものです。(これはXZシリーズのハイエンドからでしょうが)
性能面でもスナドラ630となりXA1 UltraのHelio P20よりは遙かに性能アップしています。
難点としては日本のプラチナバンドには対応していない点はありますが、これは日本未発売という事でXAシリーズは全てに言えることで、特筆すべき欠点とは言えません。LTE B1/B3/B8あたりが使えるSoftBank/Y!mobile系SIMを使っている方なら安心して使えます。docomo系でもB1/B3あたりは使えるので首都圏エリアに住んでいれば、ビル奥などで無い限り電波は掴めると思います。
XA1 Ultraからは正常進化版としてお勧めできるスマホと言えるでしょうね。
価格
価格はETORENでは447ドルです。(ETORENの場合は輸入消費税込み)
但し価格は為替とセールで随時変更となりますので、最新価格はETORENでご確認ください。
・ETOREN販売ページ: XPERIA XA2 Ultra H4233 Dual SIM 64GB
ETORENについての細かい点は下記紹介記事をご覧下さい。
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