Xiaomiのフラッグシップスマートフォン『Xiaomi Mi 6』のレビュー後編です。今回は日本語化やストレージ容量の空きは?といった基本的な点と、ベンチマーク、そして外に持ち出してデュアルカメラの実力を試してみました。
前回のレビューはこちら。
日本語は無しだが・・・MIUI9にて日本語化可能
GearBestから送られてきたMi6は日本語が無いモデルでした。
通常であれば、MoreLocal2を使って、日本語化するのですが、今回はMIUI 9を焼いて日本語化してみました。
Xiaomiのen.miui.comに行くとMIUI9のDeveloper ROMがありますので、それを導入しました。
やり方はとても簡単で、上記画像のグレーになっている「Flashing Guide」をクリックすると、手順が表示されるので、それをそのまま実行するだけ。要はダウンロードしたROMを、Xiaomiのアップデートアプリから指定するだけ。
あとはフラッシュすればOKです。但し、一応自己責任で。
MIUI9にアップデート後はこのようになります。
プリインストールアプリケーション
MIUI9にした後の画面ですが、プリインストールアプリケーションは最小限レベルと言って良い内容です。Xiaomiのデフォルトアプリと、Googleの標準的なアプリケーションのみとなります。
ストレージ使用量
今回使用しているXiaomi Mi 6は、6GB RAM +128GBストレージの搭載するハイスペック版です。
ストレージ空き容量は117.38GBでした。Mi 6はmicroSDが使えないので、ストレージ残量は気になるところですが、これだけ開いていれば容量としては余裕ですね。
AnTuTuベンチマーク結果
Snapdragon 835 オクタコア の実力をAnTuTuベンチマークで計測してみました。
軽く17万点越えです。これだけのスコアであれば何も言うことありませんね。
私はあまりスマホではゲームをしませんが、これだけのスコアなら重い3Dゲームする方でも満足感は高いと思います。
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTuスコア |
---|---|---|
OnePlus 5 | Snapdragon835 | 183202 |
Xiaomi Mi 6 | Snapdragon835 | 177488 |
XPERIA XZ Premium | Snapdragon835 | 164422 |
OnePlus 3T | Snapdragon821 | 163834 |
XPERIA XZ | Snapdragon820 | 137776 |
HUAWEI P10 Plus | Kirin960 | 136173 |
Galaxy S7 | Exynos 8890 | 129310 |
Xiaomi Mi5 | Snapdragon820 | 115337 |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 112224 |
Ulefone Gemini Pro | MediaTek Helio X27 | 102112 |
Elephone S7 | MediaTek Helio X25 | 100104 |
HUAWEI P9 | Kirin 955 | 89387 |
XPERIA X Compact | Snapdragon650 | 77226 |
Xiaomi Redmi Note3 Pro | MediaTek Helio X10 | 75345 |
Xiaomi Mi MAX | Snapdragon650 | 73643 |
XPERIA XA1 Ultra | Mediatek Helio P20 | 62428 |
HUAWEI honor 6x | Kirin655 | 56936 |
カメラテスト
背面に12MP+12MPのデュアルカメラを搭載しているXiaomi Mi 6のカメラをテストしてみました。
デュアルカメラなので、HUAWEI端末やiPhone 7 Plusなどのようにポートレートモード(背景をぼけ気味にする)で撮影が可能です。ポートレートモード(Xiaomiではステレオモードと呼ぶ)は、簡単に一眼レフカメラのような雰囲気が出せるので一度使うと病みつきです。
今回は曇天の空模様であまりカメラテストとしてはベストではありませんが、外に出て撮影してきました。
ポートレートモードと通常モードの比較です。
通常モードでの撮影。なんてことはない写真です。
ポートレートモード(ステレオモード)での撮影。多少寄って立体感のある構図にしましたが、同じ朝顔の写真とは思えないぐらい綺麗に撮れます。
但し、HUAWEI端末のように、後からリフォーカスができない(っぽい)。そのため、撮影時に決めたフォーカス(タッチして決める)で狙い撃ちになるので、気に入らなければ何度か撮影しておくことになります。HUAWEIのデュアルカメラスマホの場合は、ギャラリーから撮った写真を何度もリフォーカス(焦点位置を変える)できるので、背景をぼかして撮った写真を背後にフォーカスを合わせ、手前をぼけさせるなど、撮った後も楽しめます。
デュアルカメラと言っても、Mi6のようにポートレートモードができるかできないか、そしてポートレートモードができるなら、後からリフォーカスができるかが機能的な違いとなります。(例えばZenFone4はデュアルカメラだがポートレートモードがない)
ちょっと話が逸れましたが、通常モードで風景写真も撮ってみました。
釣りに行ったときに撮影したもので、夜明け時の漁港(朝6時頃)です。暗い中でもかなり綺麗に撮れています。
撮った後にリフォーカスできないのはちょっと残念ですが、カメラの綺麗さ、ポートレートモードの手軽さなどハイエンドに相応しい性能だと思います。
総括
初回のレビューの時も書きましたが、Mi 6はスマートフォンとしての美しさ、所有することの満足感を得られるという域までXiaomiが来たと感じさせる端末です。
性能に至っても、Snapdragon835、6GB RAMで最強レベルですし、デュアルカメラもポートレートモードでの撮影もでき、写真も極めて綺麗です。
とは言え難点もあります。解決できるとは言え日本語化入っていない点や、イヤホンジャックが廃止されている点など、ちょっと面倒な部分もあります。もちろん日本のdocomo LTEプラチナバンドにも対応していませんので、万人にお勧めできるものでもありません。(SoftBank系のB8は対応)
それでも価格的に400ドル程度でこれだけの端末が買えてしまうコスパは恐ろしい。日本のメーカーがスマホから撤退しないようにするためにはXiaomiのような攻めた姿勢が必要だろうと考えさせられるスマホです。
Xiaomi Mi 6 の価格
記事作成時点の価格ですが、GearBest ではセール中で6GB RAM + ストレージ128GBのインターナショナル版が、465.99ドル(51451円)で販売中です。
カラーはブラックが比較的安いのですが、是非ブルーの美しさを堪能して頂きたく思います。
・GearBest 販売ページ: Xiaomi Mi 6 – INTERNATIONAL VERSION 6GB RAM 128GB ROM BRIGHT BLUE
送料は基本無料ですが、届くまで1ヶ月以上覚悟する必要があるので、オススメしません。ですがたった150円でPriority Lineという配送方法が選べ、こちらは5-9営業日で届きます。こちらを強くオススメします。Priority Lineは日本国内では佐川急便が配送してくれるので、DHLのように遠隔地料金も掛からないので安心できます。
GearBest での購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.com買い方ガイド : 中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで