Xiaomiの最新ハイエンドスマホ「Xiaomi Mi MIX3」のレビュー後編です。
今回はレビュー後編という事でプリインストールアプリケーションの確認、ベンチマークのスコアはといった基本的な点、そして外に持ち出してカメラを試してみました。
前回のレビューはこちらから。
スライドスマホに進化した「Xiaomi Mi MIX3」を先代のMi MIX2Sと比較しつつ実機ファースト・インプレッション!
日本語化
グローバルバージョンであれば、日本語は初期セットアップから入っています。メニュー等含めてほぼ綺麗な日本語になります。
プリインストールアプリケーション
以下プリインストールアプリケーションの一覧です。
Playストアはトップにあり、Google謹製アプリは一つのフォルダにまとまっていますが、その中にChrome等がインストールされています。Xiaomiのスマホは中国国内版はPlayストアをインストールするだけでもちょっと面倒ですが、グローバルバージョンはダントツ楽。
ベンチマーク
AnTuTuベンチマーク(ver7)を試してみました。Xiaomi Mi MIX3には、現時点では最高レベルのSnapdragon 845が使われています。
結果は298,154ポイントで私がトライしたAnTuTuベンチマーク結果の中で過去最高のスコアです。
以下、過去のベンチマーク結果との比較。
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTu Ver7スコア |
---|---|---|
Xiaomi Mi MIX3 | Snapdragon845 | 298154 |
OnePlus 6T | Snapdragon845 | 296894 |
XPERIA XZ2 | Snapdragon845 | 266288 |
Xiaomi Mi MIX 2S | Snapdragon845 | 258741 |
HUAWEI P20 Pro | Kirin 970 | 210380 |
XPERIA XZ1 Compact | Snapdragon835 | 205788 |
honor 10 | Kirin 970 | 204400 |
HUAWEI honor 9 | Kirin960 | 165134 |
ZenFone5 ZE620KL | Snapdragon636 | 139085 |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 137253 |
Xiaomi Redmi Note 5 | Snapdragon636 | 115626 |
HUAWEI honor8 | Kirin 950 | 97517 |
Ulefone ARMOR 3 | Mediatek Helio P23 MT6763T | 95055 |
XPERIA XA2 Ultra | Snapdragon630 | 90087 |
HUAWEI nova lite 2 | Kirin 659 | 89273 |
Vernee Active | Mediatek Helio P25 | 79228 |
KOOLNEE K1 Trio | Mediatek Helio P23 | 67080 |
UMIDIGI A1 Pro | Mediatek MT6739 | 45258 |
カメラ
Xiaomi Mi MIX3を外に持ち出してカメラをテストしてみました。背面カメラは、12MP+12MPのダブルレンズで、Mi MIX2Sとスペック上は余り変わっていないものの、実際の写真はどうなのか試してみます。
そのベンチマークとしてGalaxy Note9と比較してみました。
風景写真の作例。※クリックで拡大
続いてランチの写真。ビュッフェランチなんで見栄えがいまいちなのはご勘弁ください。
Xiaomi Mi MIX3
Galaxy Note9
ポートレートモードでの作例。
800ドル以上するGalaxy Note9と500ドルちょいで買えるMi Mix3で、カメラ画質に遜色が無いことが分かります。室内の料理写真では特にMi Mix3のほうが明るく綺麗に撮れています。風景写真ではGalaxy Note9のほうが深みのある青空が再現できていますが、こちらは好みの問題もあると思います。
ポートレートモードも相変わらず綺麗に背景をぼかした絵作りができています。しかもぼけ具合の細かい調整を入れなくともさくっと撮れるのがいい。Galaxy Note9の場合、被写体との距離感で「いまはダメ!」って感じでポートレートモードが無効になったりするので、いざ撮ろうとするとかなり気を遣う。Mi Mix3も「2m離れて」と表示されますが、50cm~1mぐらいで有効になるので、それほど意識する事無く撮れるのです。
レビューまとめ
全般的に非の打ち所が無く完成度の高いスマートフォンです。スライド機構のギミックは面白いし、そのおかげでフロントカメラを気にしてノッチ/パンチホールにもする必要がなくなり、前面はデザイン上もすっきりして上質に。
フロント/バックカメラは共にダブルレンズで、ポートレートモードが使え、写真もGalaxy Note9と遜色ないレベルに仕上がっています。
欠点を挙げるとすれば、210g超の重量とトレンドという観点からみると指紋認証がインディスプレイ指紋認証では無い点でしょうか。重さは確かに気になる部分ですが、Galaxy Note9を使う私からするとあまり体感差は感じにくかったので、既に200g程度のスマホを使っているなら慣れの範囲内です。インディスプレイ指紋認証は流行ですしあれば使いたいと思うところですが、物理指紋認証リーダーのほうが正確性/ノールック(手探り)でも使える点で使い勝手優位性が高いのでデメリットにはなり得ないと思います。
スペックも極上ですし、4Gは国内3キャリアプラチナバンド対応、3GもB6/B19などもサポートします。
価格も500ドルちょいと性能を考えれば破格値と言って良いほど安いです。OnePlus 6Tあたりと価格/性能面ではライバルとなるでしょうが、スライドギミックで「ノッチは時代遅れだぜ」と言える強みがある分Mi Mix3は物欲を満たしやすい製品であると言えます。
Xiaomi Mi MIX3の価格
価格はGearBestでは6GB+128GB版のグローバルバージョンが529.99ドル(58,511円)です。ブルーは599.99ドル。
3-8営業日配送のExpedited Shipping(高速配送=DHL)が無料です。
これだけのスペック、プラチナバンド対応、革新的なスライド機構が備わって530ドルというのは正直安いと思います。
関連リンク
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