Xiaomiのロボット掃除機『Xiaomi Mi Robot Vacuum』をは使えるか? 1ヶ月間ルンバと比較しつつ使ってみた

だいぶ時間空いてしまいましたが、Xiaomiのロボット掃除機『Xiaomi Mi Robot Vacuum』のレビュー2回目。

前回のレビューはこちら。
Xiaomiのロボット掃除機『Xiaomi Mi Robot Vacuum』を使ってみた! 開梱~外観チェックまで

今回はホームベース設置から、アプリインストールし、実際ルンバ960と交互に使って試してみました。

ホームベースの設置

まずは充電ステーションとなるホームベースの設置です。

ケーブルは日本でも使えるタイプです。ホームベース裏側にこのようにケーブルを収納します。ここで便利なのは左右どちらでもケーブルが出せるようになっている点。ルンバ960の場合、ケーブルの抜け口が右側にしかなく、我が家のようにコンセントが左にある場合、ケーブルがかなりだらしくなくなり、美観上悩みます。その点Xiaomiのロボット掃除機はケーブルの抜け口は任意だから綺麗にまとまります。※ルンバ960のケーブルは結局後ろにあるモール内に収めて美観上はクリアしました。

スマホアプリとの連動

ロボット掃除機自体はスマホと連動させなくても単体で使えますが、連動させるとお掃除ルートの確認や、掃除モードの選択、スケジュールの設定等ができるので便利です。アプリとの連動は、XiaomiのMiアカウントがある方なら簡単。Mi Homeアプリ(Xiaomi端末ならプリインストール済み、違う場合でもPlaストアからインストール可能)を起動して、ロボット掃除機側でWiFiをOnにしたらアプリのAll Deviceの中に見つかりますので「Connect」するだけです。

ただいままでMiアカウントを作成したことが無い方は新規作成が必要で、その場合は以前私がXiaomi Mi Band2の時に作成した記事が参考になると思います。
Xiaomiの活動計『Mi Band2 』レビュー! Miアカウントを作成してMi Fitと連携する編

無事にアカウント作成し、連携できればアプリ側でこんな掃除した際の部屋の地図なども確認する事ができます。掃除機自体が部屋のどこまで掃除して、どこをやっていないかが分かり、結構面白い。iRobotルンバでも内部的にはこのような地図を作成して掃除漏れがないようにしているようですが、地図はユーザーに見せない仕様です。高級機のルンバ960なのだから地図があるなら見たいと思いましたが、Xiaomiのロボット掃除機でも、結局この地図を見るのは最初だけですけでした。毎日同じく掃除していれば、ほぼ同一の結果になるのがロボット掃除機ですし。

ロボット掃除機としての実力は?難点はある?

1ヶ月以上使ってみた感覚ですが、純粋にごみを取る掃除能力としてはルンバ960と互角だと思います。取れるゴミ量はほぼ同じだし、隅から隅まで漏れなく掃除してくれる。ルンバ960の半額以下の価格でこれだけできるのは凄いです。
半面、ルンバ960に負けているかなと思うのは、絨毯やラグのある場合の微妙なシチュエーションで少し雑な動きをする点。うちには奥さんの主張により畳保護の為にラグを敷いているのですが、これをロボット掃除機の場合綺麗に乗り越えて掃除できるかが結構鍵だったりします。

我が家の初代ロボット掃除機「韓国製モニュエル」は乗り越えOK、その他ILIFE X5などのILIFEシリーズは不可(ラグをめくり上げてエラーで止まる等)。ただしモニュエルも回転ブラシが頻繁に破損するという大きな難点がありました。

その点ルンバ9600は完璧で、ラグ下に回転ブラシが入り、負荷を感じるとブラシを停止させるか逆回転させて、少しだけバックして違う角度からトライして乗り越えるなどの工夫をする。ではXiaomiのロボット掃除機はどうかというと、ブラシ逆回転まではしてくれます。そして乗り越えを諦める。以上終了・・・。ブラシは痛めないですが、掃除もしないという選択。まぁうちの場合は畳部屋には別の場所からも入れるのもあり、Xiaomiのロボット掃除機からすると「未掃除エリア」として認識は残っていて、そちらから入ると先ほど入れなかった場所までいってちゃんと掃除します。
だから結果として掃除漏れはないのですが、入り口1カ所で袋小路のような部屋にラグがある場合は、きっと掃除しないのだと思います。その場合は人間側が諦めるか、ラグを使わないか別のものに変えるか、入り口あたりだけでもしっかり固定しておくなどの対策が必要そうです。

また当たり前なのですが、動作開始時とエラー時の音声が「中国語」です。何言ってるか分からない(汗)。ルンバ960はしっかりと日本語で話してくれ「エラー※※、ルンバを※※してください」と分かりやすいです。まあこのあたりは輸入品を使う以上仕方ないですね。

総括: 中華ロボット掃除機としては高いがそれだけの価値はある

1ヶ月以上使ってみましたが、中華ロボット掃除機としては最高峰の性能であり、初めてルンバの実力に迫れたと言っても良いと思います。過去3-4機種ほど中国、韓国のロボット掃除機を使ってきましたが、これほど手間が掛からないヤツはいませんでした。ラグの乗り越えを諦めるのもパーツを壊さない工夫としてできているし、掃除は隅々まで頑張るし、アプリがあるからスケジューリングは楽です。

ルンバ960と比較していて思うのは「よくiRobot製品を研究=模倣しているな」という点。背面を見るとセンサーの配置やブラシのメンテナンス構造などが結構似てます。コピー品とは言いませんが似てるところが多く、実際それは効果的です。

難点はバーチャルウォールがマグネットテープを設置しなければならない点で、ぶっちゃけ「フローリングにマグネット貼ったら美観上だめでしょ」みたいな部分はあります。(玄関とかね) それでも複数箇所にバーチャルウォールを設定する場合、ルンバのように1個8,000円もするものを複数買う必要はなく、安上がりとも言えます。

また難点に近い要点としては価格。以下に紹介しているように4万円前後で、決して安くない点でしょう。家中がフローリングで家具も少ないし、掃除は「だいたいやってくれればいい」というなら、このロボット掃除機は要らないです。1万円程度のもので十分です。しかし、家具もたくさんあり、いつも隅々まで綺麗にしたい、だがルンバ960あたりの高級機までの価格は到底出せないものの、ルンバの型落ちのローエンドぐらいと同価格ぐらいなら出せるというならアリかと思う。Xiaomiのロボット掃除機なら保守パーツも手に入りやすいと思いますので、そういう意味で価格とのバランスと安心感はあります。

Xiaomiロボット掃除機の価格と購入方法

このXiaomiのロボット掃除機は、GearBestでは約4.1万円という価格で発売しています。※価格は記事作成時点
・GearBest販売ページ :  Xiaomi Mi Robot Vacuum

中国のロボット掃除機としてはハイエンドなので価格的にはちょっと高いのですが、高いなりの価値・性能はあります。ルンバのローエンドでも4~5万円台なので、そのあたりと比較するとお買い得感があります。ルンバのローエンドはカメラは非搭載、アプリ連動もしないので、機能的にライバルはルンバ960あたりになるのかなと思います。ルンバ960が9万円前後で売っている事を考えれば半額なわけですから安いのは間違いない。

配送は7-10営業日で届くExpedited Shipping(高速配送)のみで、送料は3,494円と多少割高です。GearBestお得意の無料配送もないのがちょっと残念ですね。

GearBestでの購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.comの買い方ガイド :「中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで」

関連リンク

・Xiaomi公式ページ :米家扫地机器人(中国語)

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