LED電球とカメラがニコイチになった「XIAOVV D5」という商品を輸入してみました。
というのも、知り合いが小学生の子供に留守番させる機会が多くセキュリティ面で不安だと相談され、かと言って賃貸だから監視カメラを付けるのも厳しい。そこで「玄関のライトにカメラが付いていればなぁ」というので探してみたらこの製品があったので、ひとまず買ってみました。
その知り合いのマンションは、玄関がオートロックじゃないので、宗教/新聞の人などが玄関先に来たり、親が居ないと知らない友達が入ってくるそうなので確認しておきたいとの事でした。つまりネット接続できてリモート監視もできる本製品なら良いはずなのですがなにせ輸入なのでまずはお試しです。
主な特徴
簡単に言うとダウンライトなどに使われている電球をこのXIAOVV D5に取り替えると、LED電球としてだけでなく、360度カメラの機能も付いていて、撮影ができるという製品です。カメラ解像度はフルHD(1920×1080)。
XIAOVV D5はモーション感知があるのでずっと撮影はせず、何かがカメラ視野に入ったときだけ撮影も可能。更に、WiFiに常時接続する事で、リモート監視も可能。スピーカーがあるので、スマホからD5のスピーカー音声を伝える事も可能です。
と、いろいろ出来るのですが、2,200円と低価格な上、中華デバイスの為、完全人柱覚悟です。
仕様ではE27と書かれていますが、日本のE26口金でも一応互換性はあるようです。電圧もE27は220V用なのですが、D5自体は100V-220V対応なので、ここも「多分動くだろう」という賭けです。
一応、知り合いには「2200円+送料で賭けだけど」と言ったら、「全然OK」らしいので興味半分と動作検証も兼ねて試してみました。
開梱と外観
購入はいろいろと中華デバイスを買っているBanggoodさんです。ここは日本ダイレクトメールという日本向け配送方法が低価格であり、概ね1-2週間で届くのでよく使っています。
ただ箱はやや潰れてました。LEDライトだけに中身が心配・・・
でしたが中身は無事です。
同梱物はD5本体と、マニュアル、E27口金の取り付け金具と、ボードアンカーセット。今回は自宅のE26口金に取り付けるので、金具とかボードアンカーセットは不要です。
マニュアルは英語で且つ図解もあるので、英語アレルギーがなければそれほど苦にならない・・・はず。
D5 LED電球本体の点灯部には黒いところにカメラと、リセットボタンがあります。
反対側にはmicroSDスロットがあります。撮った動画はSDに記録されるため、別途microSDの用意が必要です。SDは128GBまでの容量ならOK。一応SD無しでも「クラウドストレージ」に録画できますが、有料です。
根元にはQRコードとWiFi ID/パスワード、それとLEDライト自体のIDがあります。このIDやWiFi設定は後ほどスマホアプリとのペアリングで使います。
D5 LED電球の大きさ比較。下は我が家のLED電球。カメラの撮影画角を決められる為、首振り機構分が少し大きくなっています。
使えるようにするまで
まずはアプリインストールして、LED電球をWiFiに繋いでいきます。
が、その前にD5 LED電球自体に電気を入れないといけないので、設置場所のソケットに差し込んでおきます。
アプリは「V380 Pro」という名称です。これをGoogle Playで探してインストールします。
アプリを起動すると、アカウント登録が必要となります。メールアドレスを登録いれて送信すると、入力したメールアドレスに「確認コード」が届きますので、それを入力すればアカウント登録完了です。
それにしてもこのD380 Proが日本語化されていることに驚きました。買った後に「そうか中華デバイスだからアプリも中国語かも。せめて英語であってくれ」と祈るような気持ちでしたが、良い意味で裏切られ拍子抜け。
日本語もしっかりとしたもので、感心します。
続いてアプリ経由でD5 LED電球をWiFi接続出来るようにしていきます。
アプリから「+」を押して、「WiFiカメラを追加」と続け、下記左下の画面で、自宅の2.4GHz帯のWiFiアクセスポイント/WEPキー(パスワード)を入れ、更にD5 LED電球自体に書かれているIDを入力します。
デバイスID入力の部分では、D5 LED電球にあるQRコードを読み取る事も可能なのですが、実際はソケットに取り付けてある。その天井にあるD5 LED電球に近寄ってQRコードスキャンは脚立に登ってと無駄な作業になります。(電気スタンドに取り付けているなら良いんですけどね)
ID等を事前にスマホで撮影しておき、それを見ながら入力したほうが断然楽。
接続ができればあとはこのように点灯して使える様になります。
LEDライトの色は白色で、中でLEDが3灯で光ります。明るさも専用のLEDライトには負けますが、必要充分レベルにはあると思います。ただ我が家のように電球色で廊下を統一していると、玄関だけ白色灯というのは似合わない。電球色タイプもあると良いのですが、
使い勝手と注意点
まずカメラは以下のように360度で撮影されるので多少ゆがみますが、あくまで監視という事なら問題無いですね。
ここで画像の下にある「マイクボタン」を押せばスマホからD5 LED電球のスピーカーから声を出すことも出来ます。
あとはモーションセンサーで撮影するかとか、その際の音声も録音するかとか選択出来ます。
これなら小さいお子さんがいて留守番をさせていても、誰か友達を家にあげたなとか分かりますし、リアルタイムで見れれば声で知らせることもできます。玄関の外に付ける事ができれば、どんな人が訪問してきたかも録画出来ます。
グループ設定もあるので、両親2人ともこのアプリを入れていれば、双方からコントロールも可能。
私の知り合いの用途なら、これぐらいで充分合格点です。
ただ少し気になったのは、まずスピーカーの音声が結構デカイという点。玄関でテストしていたのですが、リビングで在宅ワークしていた妻から「会議中!」と叱られました。特にWiFi接続が切れたりした後、再度接続できると「WiFi コネクテッド」と大音量で知らせてくれるのでウザい。音量コントロールまではできないので、設定で切っておくと良いです。
あとモーション感度の設定も可能ですが、感度を高めにしても反応しないことがあり、このあたりは個体差なのか分からなかったです。
製品名違いますがほぼ同じ製品が海外レビューされていましたので、実際の動作はこちらも参考になると思います。
総括と価格
少し注意点はありますが、全体としては2220円という価格なら悪くないもので、使い方次第では面白いアイテムです。私の知り合いのような用途ならドンピシャでしょう。
買う前はかなり「賭け」でしたが、意外とちゃんと使えて、アプリも日本語化されていて、「使えるじゃない」とつぶやきながらテストしてしまいました。おかげで知り合いに無事納品できました。
電球と監視カメラのニコイチなので配線要らずなのが素晴らしい。
電球としてはやや明るさという面では少し力不足ですが、監視カメラを重視するなら、これでも充分だと思いますね。
※もともとはE27口金用ですし、使う場合はあくまで自己責任でお試しください。
送料が504円なので、総額は2700円ほどです。