XPERIA C5 Ultraを使い始めて2週間ちょっと。
だいぶ慣れてきましたし、価格の割にデザイン・ベンチマークの性能も良いことは、nexus6との比較記事でも書きました。
・XPERIA C5 Ultraとnexus6を実機で比較レビュー[前編]
・XPERIA C5 Ultraとnexus6を実機で比較レビュー[後編]
ただ良いことばかりではありません。
ミドルレンジとは言え、「ここはなんとか出来たんじゃないの?」という部分はあり、難点と言っても良い所があります。
今回はその「ここがダメ!」という部分をまとめて書きます。
背面カメラの位置が悪い
これはnexus6との比較でも書きましたが、横画面持ちでカメラを構え、背面カメラで写真を撮ろうとすると、映像に指が被る事がよくあります。
これは背面カメラ部が上端に寄りすぎていて、両手で構えた際にどうしてもカメラ側の手にある指がカメラ近くにある為、カメラ内に映り込んでしまうから。
もちろん指の位置をちゃんと確認して変えればいいのですが、スマホで写真を撮るときはさくっと起動してぱっと撮りたいわけで、そういう時に限って指が映り込み・・・「もう!」とちょっとイラっとくるわけです。下の写真は息子に気をつけて持ってもらいましたが、これでも中指の影がちらちらとカメラ画像に入る。
あと2cm位中央側にずらしてくれていたらなぁ。
文字がでかい!「らくらくスマートフォン」じゃねぇ
6インチのスマホで文字がでかい。もうね・・・じーさんばーさんの気持ちになってくる。
それがXPERIA C5 Ultra。
あのね、ソニーさん。
私や恐らくその他大勢が欲しいのは「らくらくスマートフォン」じゃないと思うんです。
あ、もちろん海外製品だし海外にはそういう需要があるのかも知れない。
けど、「Ultra」の名を背負うなら、ファブレットらしく大画面のFull HDの解像度を活かすチューンをしてくださいと。
nexus6の場合は程よい感じだが、XPERIA C5 Ultraは一つ一つの項目も文字もでかい。でもまぁこれはいいでしょう。
しかし、「設定」画面の文字と一つ一つの項目の幅がでかすぎる。フォントを小さくすると文字は小さくなるが、一つ一つの項目の幅は変わらないんじゃ意味が無いって。
Chromeの検索画面についてはnexus6とあまり変わらないけど、それにしても文字がでかい。検索すると2項目しか入らないのは、6インチのFull HD解像度のスマホとしてはどうなのよと思う。
これはAscend Mate7なんかもそうだったけど、スマホ用の解像度セットが関係しているので、少し勉強すれば改善策はありそうだが、もうちょっとこのあたりは最初から工夫しておいて欲しいとこ。
ロック画面のアラートにしても、web検索にしても、文字がでかいと何か恥ずかしいのは私だけ?電車の中とか人が密集していると特にね。別に文字を大きくして見たいから6インチを使っているわけじゃないんだけどなぁ。
5インチスマホと同じ情報量を6インチにサイズアップして見ることがファブレットユーザーが求めている事では無いし、一般ユーザーにしても、ただただ文字がでかくなっただけの6インチスマホを使いたいとは思わないだろう・・・と、SONYは思わないのかね?
この画面を見て
「これじゃらくらくスマートフォンだろっ!」
って突っ込む社員は居なかったんかー?
あ、これ海外製品だから「らくらくスマートフォン」知らないのか。うーん。
※この解像度に関しては後ほど変更方法を記事にしますよ。この記事の一番下にLinkはりました。
液晶の発色が白っぽい
これもnexus6との比較で書きましたが、液晶の発色は「凄く良い」とは言い切れない。
画面が白っぽい。
「SONY」「XPERIA」という名称に期待しすぎた感は確かにあります。
ですが、それを抜きにしても初めてこの端末を手にして起動した瞬間「ん?あれ?」と気付くくらいの違和感は確かにあるんです。
白が真っ白じゃないし、黒が真っ黒じゃない。
赤とかなんとなくうっすらと白っぽい。
アプリのChromeやGmailのロゴを見比べてみましょう。
画面キャプチャーと比べると赤の再現が違い、薄いというか白っぽい。
nexus6とPlayムービーのロゴを比較しても明らかに違う。
コントラストの幅が狭いというか。
自分は映像の専門では無いので詳しくはわかりませんが、ホワイトバランスの調整をして直る問題ではない気がします。
一応設定では
「Mobile BRAVIA Engine2」
「ダイナミックモード」
の二つが選択できるが、どちらにしてもそれほど大きく改善される感じがしない。
上の写真は既にダイナミックモードにした状態の写真です。
それでも「OFF」という初期状態からすればだいぶ良くなるのだが・・・。
カメラの起動が微妙に遅い
シャッターボタンを長押しして、カメラを高速起動し、シャッターチャンスを逃さない。
それが私の中でのXPERIAでした。
しかし少しだけその印象が崩れた。
私が体感したことがある、ズルトラやZ3はスリープ中でもシャッターボタン長押し後すぐ起動するイメージ。
しかしXPERIA C5 Ultraは長押しして、3秒くらいして起動する。
3秒あったらロック解除してカメラアイコンをタッチしてもそう変わらない。
まぁ、ワンクッション置いてからカメラが起動するので、以前のイメージから遅いとか思うだけなのですがね。
「さすがXPERIA」って感じではないのがちょっとアレです。
まとめ:もったいないXPERIA C5 Ultra
XPERIA C5 Ultraは致命的と言えるほどの悪い点はないのです。
ただ私が考えていた「XPERIA C5 Ultra像」より足りない点があるのも事実。
特に改善してほしいのはFull HD(1920 x 1080)という解像度と480dpiの高精細を活かして欲しいという点。
ズルトラが良かったのは、6.4インチの大画面を活かしてwebにしてもGmailにしても、細かい文字ながらも多量の情報を一画面で見れたことでした。
それが5インチのスマホと変わらない情報量のまま6インチの大画面にしても意味が無い。これは4Kディスプレイ搭載のXPERIA Z5 Premiumなどにも言えますが、「4Kディスプレイの恩恵ってどこで得るの?」と単純にスペックみて思うのです・・・「SONYさんは誰を見て製品作っているの?」と。投資家ですか?
XPERIA C5 UltraもせっかくのFull HDのディスプレイはただ単に撮った写真を綺麗に見るだけにしか使わないならあまり意味が無いわけです。
背面カメラの位置とか、ちょっとした気遣いがあればあんな位置にはしてないんじゃないとか考え出してしまうと、この端末はZシリーズのように突き詰めたものは感じない気がしてくるのも事実。ミドルレンジスマホだからと言って、使い勝手は犠牲にしないで作って欲しいな。
しかし!
結構厳しめに書いてしまいましたが、「良いところ見ようよ」と思えばたくさんある。やっぱりSONYのデザインはSIMフリー機としてみたら凄く良い。ZenFone2よりちょっと高いだけで安いけど安っぽくないデザインの端末が手に入る。
スペックそこそこの割にはちゃんときびきび動くし。カメラも綺麗に撮れますしね。
最初に書いたように、5万円のミドルレンジスマホとして見た場合、飛び抜けて悪いところは無いのがXPERIA C5 Ultraの良い所。でもソフト的な部分(FONTとか)はちょっとした気遣いで修正出来る部分。是非やってほしいなぁ。(これはSONYだけではなく、Ascend Mate7なんかも同じだけどね。アプリとか設定で手軽になんとかできるようにしてくれればいいのにね。)
・・・>フォントや表示がでかい件は自力で直せました~。直したというより変更できたというのが正しいかな。
方法は、、、この記事に続きます。
準備編:スマホの解像度を高めて使いやすくする方法[Android SDKを使えるようにする]
設定編:root化せずにXPERIA C5 Ultraをズルトラと同じ解像度に変更してズルトラに近づける方法
改善編:XPERIA C5 Ultraをroot化せずによりズルトラに近づける方法[改良版]
XPERIA C5 Ultra関連記事はこちら
・XPERIA C5 Ultraとnexus6を実機で比較レビュー[前編]
・XPERIA C5 Ultraとnexus6を実機で比較レビュー[後編]
・XPERIA C5 Ultraに格安ガラス液晶保護フィルムを貼ってみた
・噂のSONY XPERIA C5 Ultraを買ってみた!ファーストレビュー!
・その他XPERIA C5 Ultra関連記事
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