【レビュー】自宅警備セキュリティロボット「enabot EBO X 」- 何かあれば警告で知らてくれ、外出時でもカメラ/マイクで状況確認ができる安心ロボット。スケジュール巡回やオンライン会議/目覚ましまでこなす執事的業務も可

執事のように話し、自宅を徘徊してくれるセキュリティロボット「enabot EBO X」がMakuakeで発売されましたが、このEBO Xを事前にお借りできましたのでレビューしていきます。

主な特徴

enabot EBO Xは、一見”ペットロボット”と勘違いしてしまうほど可愛い風貌ですが、セキュリティロボットです。

家の中を自由に歩き回り、部屋や家具をマッピングして位置を把握。そして最大4K画質で写真→動画撮影、夜はナイトビジョンでの撮影をしてくれます。

ペットが高い所に昇ってしまったり、人が倒れていたり、赤ちゃんが泣いていたりといった事を検知して、登録してあるスマートフォンに知らせてくれます。

在宅時はそんなにセキュリティを気にする必要はないのですが、例えば小さいお子さんや高齢の方にお留守番して頂いて買い物に出掛けるとか、旅行の際に残してきたペットがどうしているか心配といった時に、家中を定期的に見回ってくれる安心感を得られるのがセキュリティロボットです。

Bluetoothでスマホとenabot EBO Xを繋げば、スマホの音楽をEBO Xから流してくれると言ったことも可能です。

enabot様からお借りできましたので使ってみました。

開梱と本体

同梱物は、enabot EBO X本体、充電ドック、ACアダプタ、マニュアル、ピンとなっています。 

マニュアルは図解入りで内容も読みやすく親切です。セキュリティロボットって私も含め、触るのは殆どの方が初めてという気もしますし、丁寧なマニュアルは有り難いですね。

充電ドック裏は、左右どちらからでもケーブルが出せる親切仕様が嬉しい。大抵はリビングに置くので、ケーブルの見栄えは大切です。

enabot EBO X本体はこのようにボール状で可愛い。上部のカメラはポップアップします。カメラが可動式なのは、遠隔操作時に自宅内を見られたくないなどの際にカメラを物理的にオフにする為です。

本体底部には、電源ボタンがあります。基本触る事はないのですが、再起動したいときは3秒長押しでできます。ちなみにこちらにレギュレトリ関連のシールがあり、ちゃんと技適マークもあります。

また後部にはmicroSDカードスロットもあります。デフォルト 64GBのカードが既に入っていますが、容量が足りなければ大容量のものに差し替え可能です。

アプリをインストール

enabot EBO Xを利用するにはアプリと接続が必要です。アプリ「EBO HOME robot」をApp Store/Google Playストアからインストールし、WiFi環境で接続します。WiFiは2.4GHz/5GHzの両方が可能なので、特に意識することなくWiFi接続すればOK。アプリにQRが表示されたら、enabot EBO X本体に向けてQRコードをかざすと、ペアリングが完了します。

ペアリング後は、enabot EBO Xの様々な設定をいじれます。カラーを変えたり、音楽で遊んだり、ライトオンオフ、お休みモード時間設定、管理者や家族の顔登録、アプリメンバー設定、Alexaの音声AIとの連携など、使う上で楽しく、楽になる設定ができるようになります。

デフォルトは左のカラーですが、アプリで右のように簡単に変更可能。カラーバリエーションも数種類あるので、気分で好きな色に変えることができます。

まずはマップを作成

まずはenabot EBO Xに家を徘徊してもらい、家具や配置を理解してもらう必要があります。

ざっと家を歩き回り、左の図ができあがりました。その後、このマップにエリア毎に「バスルーム」とか「キッチン」とかの名称をつけておくと、続いて作成するタスクで「いついつこの場所にいって確認してきて」というような、巡回ルートを指定できるので便利です。また立ち入り禁止エリアも指定できるので、小さいお子さんやペットが入ってほしくないエリアを指定しておくと、入ったらスマホに通知が届くというような使い方も出来るようになります。

アプリで自由に動かせる

enabot EBO Xは自動で徘徊させることが主な使い方ですが、アプリをコントローラー代わりにして自由に動かす事ができます。

リモコンで操作できる事により、自分がでかけている時に、家の中がどうなっているかを把握することができるわけです。

例えば出張時にペットを残してきたという時でも、元気にしているかの確認が可能。
また、上の白黒の画面はナイトビジョンでの撮影のもので、深夜や電気がない状況でも確認が可能です。

タスクを設定する

enabot EBO Xはだらっと家の中をぷらぷらさせておくことも可能ですが、タスクという設定により、より詳細に警戒/チェックさせておくことができます。

ロボット掃除機のように、月-金で9-15時でここを見張っててみたいな指定ができます。例えば子供や飼い猫がキッチンに入ったら嫌なので、誰か入ったら知らせてって事もできるし、朝の目覚まし時計代わりに「朝です!」って起こしに来てもらうこともできるのです。

我が家のにゃんこはまだやんちゃ盛りで、入ってほしくない場所にも無理やり入って食べ物を食い荒らしたりすることも希にあるので結構助かる。自宅で仕事するときはリビングではない部屋にいるので、にゃんこが禁止区域のキッチンに入ると以下のように警告が通知される。すっ飛んでいって「こらー」ってやらなくてもマイクが使えるのでリモートで「ダメ!!」と伝える事もできちゃいます。

パトロール

パトロール時はゆっくりとした動きながらもキョロキョロと警備員のような感じでチェックしてくれています。

人間や猫が動いていると、後ろをさりげなくついてきたりして「あ、俺警戒されてる?」とか思う事もあります。
またついてきて欲しいときは「EBOついてきて」と言えば追従してくれます。

うちのにゃんこもあんまり落ち着かずウロウロするので、結構じっと見られている(お互いにですが)。

でも逆に自分が外出時は安心感がありますね。

バッテリーが少なくなると勝手に戻ってきて充電します。とっても賢い。

できることは多い

我が家の場合マンションなのであまりないですが、家族全員を登録しておけば「知らない人が入ってきた」とい警告も出せます。また人だけでなく他の動物(犬、猫等)も検知もできる。

また人が倒れていて「助けて」と言うと、所定の電話に掛けて知らせるなんてこともできます。

その他にも、enabot EBO Xのカメラを利用して、オンライン会話なんてこともできる。

このようなenabot EBO Xでできることを見ていると、実家の親の家に置いておきたくなる。なにかあればすぐにビデオ通話ができるし、実家が一軒家の場合は、知らない人が入り込んでいないかもチェックでき、安否確認もできる。こういう使い方が良いのかなと思いますね。

更に今後はChatGPTとも連携できるようになり、アップグレードで更にできることが広がります。(ChatGPT対応は9月を予定との事)

使っていた思ったこと

非常にユニークなロボットとなるenabot EBO Xですが、だらだらと24時間監視をさせるのには向いていないのかなと感じました。

バッテリーローで充電すると2-3時間は充電しているので、その間にそれこそこのenabot EBO Xのエマージェンシー機能の一つである「人が倒れた」「赤ちゃん泣いてます」みたいなのを検知できなくなってしまう。(その間カメラはオンなので充電中でもそこからの映像は見れるが)

そうしたことを回避するため、ある程度「タスク」で時間を区切って毎日の巡回ルートを決めて動かすのが正しい使い方な気がする。人間の警備員だってずっと公園だけを見つめている訳にはいかないしトイレだって食事だって必要です。同様にenabot EBO Xにもそれが必要で、完全放置でお任せではないところはあるという認識は必要ですね。

あと段差を1cmまでしか乗り越えられないので、フローリング主体の家なら問題無いのですが、一軒家とかで引き戸があるような家だとレールを乗り越えられない可能性があります。このあたりはロボット掃除機のようなたくましさがないのでちょっと注意が必要です。

総括

enabot EBO Xを2週間ほど使ってみましたが、勝手に警備してくれるという未来感が凄いですね。
動き回るIPカメラのようですが、それだけでなく人が倒れたり、侵入してきたり、禁止エリアに何か入れば警告でき、外出時でもその場でスマホからカメラみて状況把握でき、マイクで呼びかけたりもできる。
また通常時は双方向通信もできる機能を使ってオンライン会議的な事もできる。

できることが多過ぎて凄い。

見た目可愛くて、普段は家の中をすうーーっと動きながら、Bluetoothスピーカーとして使える。

でも完璧では上に書いたように上手く使うコツみたいなものも必要だし、1cm以上の段差は乗り越えられないし、難点もあります。

それでも遠隔地に住む両親の家にenabot EBO Xがあればとても安心できるし、自宅に置いて小さい子供やペット監視に使うのも凄く便利。なにかあれば、カメラ見ながらリモコンでEBO Xを動かして「何があったか」を確認できるし、そのままアプリから通話ができるし。

そんな遠隔地であったり外出時にMakuakeで書いてあるような”執事がいるかのような”安心感は確かに得られる。
IPカメラでは足りなかった「こんなことできたらな」というのがつまっているのがenabot EBO Xです。

クラウドファンディング

enabot EBO XはMakuakeで発売中です。

Makuake : enabot EBO X

早割で51%オフとなり81,990円で20台限り。
その後は43%オフで96,990円となります。

これらは早期割引限定価格のため、欲しい方はお早めに。

Makuake : enabot EBO X

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