第12世代のIntel N100プロセッサを搭載したミニPC「Firebat S1」を買いました。
Firebat S1は手のひらサイズのミニPCですが、1.9インチのディスプレイも前面に搭載し、CPU等の使用率、時計表示などができるギミックもあるなかなか面白いミニPCです。
OEM製品なのでAceMagic S1とか、Chatreey-S1という名称でも発売されています。AceMagic S1は楽天市場でも発売していますね。
Firebat S1 ミニPCの特徴
Firebat はローエンドからミッドレンジまでのミニPCを発売するユーザーの味方のような低価格PCメーカー。
今回レビューするFirebat S1は、その中でもIntel N100というエントリー向けプロセッサを搭載する低価格ミニPCで、概ね150ドルぐらいで2万円そこそこの価格帯。
それでもスペックは比較的高く、デフォルトで16GB RAM DDR4を搭載し、SSDも512GBと余裕。このワンスペックのみ。
拡張ポート類も以下のように豊富です。
但し、SSDはSATA、WiFiが11acのWiFi5までと、このあたりは価格なりのスペックです。
- RJ45 LAN イーサーネット(有線LAN) x2
- USB 3.0 x2
- USB 2.0 x2
- HDMI2.0 x2
- 3.5mmイヤホンジャック/マイク
なんといっても面白いのは1.9インチのディスプレイで、アプリで時刻表示にしたり、使用率や壁紙設定等も可能です。
Firebat S1についての詳細はこちらの記事も参考にしてください。
中国のFirebatというミニPCメーカーから「Intel N」シリーズ(12世代=AlderLake世代-N)のIntel N100を搭載し、且つ1.9インチのディスプレイを搭載しているミニPC『FIREBAT-S1』が発売中です。 […]
主要スペック
FIREBAT-S1 | |
ディスプレイ | 1.9インチ HDディスプレイ |
CPU | Intel Alder Lake N100 4コア 4スレッド Max 3.4GHz |
メモリ | DDR4 16GB 1スロットのみ |
ストレージ容量 | 512GB SSD *最大1TB換装可 *SATA3 M.2 SSD 増設可 |
OS | Windows11 Pro |
カメラ | – |
ネットワーク | IEEE 802.11a/b/g/n/ac(WiFi5) Bluetooth 4.2 |
インターフェース | 2.5G LAN イーサーネット(有線LAN) x2 USB 3.0 x2 USB 2.0 x2 HDMI x2 3.5mmイヤホンジャック/マイク |
梱物と本体周り
同梱物は、ACアダプタ、HDMIケーブル、マニュアル、スタンドとなっています。
ACアダプタは海外仕様日本で使えるコンセントタイプ。なのでこうしてアダプターが必須です。
但しいまではちゃんと2ピンプラグもありますね。私が買った時はEUプラグしかなかったのですが、いまではUSプラグも選択できる為、こちらを買いましょう。
Firebat S1はマニュアルは基本図解で、多言語仕様で日本語もあり、分かりやすい。
前面にはディスプレイのみ。
縦置き時に上部となる面に、電源ボタン、USB3.0、USB2.0が各2ポート。
背面にACアダプター口、HDMIx2、LAN x2,イヤホン/ヘッドホンジャック。
側面パネルにはスリットが開いていて放熱になります。このカバーはマグネットでくっついているのでスクリューレスで簡単に取り外し可能。
中はSSDとメモリスロットにアクセスでき、m.2はもう1スロット空きがあります。メモリも16GBで足りなければ、簡単に換装可能。
1.9インチのディスプレイギミック
起動すると、ディスプレイには「Mini PC」と味気ない表示。
しかしアプリケーションがインストールされているので、こちらから表示を変更する事ができます。
カスタマイズは細かくでき、CPU温度や時刻等々、どれを表示するかを選択できますし、壁紙も選択可能です。
簡単にこんな感じで表示可能。
これはやはり便利ですね。ローエンドという事もあるのですが、いまどれぐらいCPUパワー使っているかとか、メモリ使用率どれぐらいとか分かれば対処もできますしね。
またディスプレイ下部のアンビエントライトも設定可能です。
オンオフや、ライト自体のカラーだけでなく、ゆっくり明滅させたりも可能。
SSDはSATA程度で速くは無いが体感としては悪くない
ストレージであるSSDの実力をCrystalDisk Markでためしてみました。
512GB SSDを搭載しているのですが、結果は以下の通り。
シーケンシャルリードで442.02MB/sとSATA SSDの速度ですね。昨今PCIe SSDであれば10倍の速度が出ますが、Firebat S1は廉価/エントリーPCですしね。それでも、体感上は悪くなく、電源オンから18秒程度でデスクトップ表示となるし、結構速い。これはRAM 16GBが効いているとは思います。
全体的なパフォーマンスはまずまず良い
今回はリビングのPCとして、TVに接続して大画面で家族と旅行の打ち合わせ/検討をしたりするのに利用しています。
Intel N100プロセッサがどの程度の速度か不安でしたが、16GB RAMとそこそこなSSDのおかげもあり、基本的には快適。
使い方は、ブラウザ、YouTube、Office(Excel/Word/PowerPoint)程度。
このPCでゲームとかはナンセンス。
使い方を限定すれば至って快適です。
ブラウザのタブを15個とか20個とか開きすぎるとやや重くはなりますが、そこは使い方次第でしょう。
難点はどちらかと言うとWiFiで、WiFi5(802.11ac)までだとやや遅い。
WiFi6に対応したデバイス(PCやスマホ)で300Mbpsでている我が家で、WiFi5だと30-40Mbps。全体に速度が落ちると15Mbpsぐらいになる。分解すればWiFiも取り出せそうな気がするので交換したいぐらいです。
とは言え、2万円のPCで、Win11プリインストールされていて、16GB RAM+512GB SSDでここまで動けば文句はないです。
総括 : コスパが素晴らしい
Firebat S1をリビングのPCにして数ヶ月。
Webブラウジング、Office系文章作成は至って快適です。
我が家では、ネットで家族旅行先を検討したりすることが結構ある為、大画面見ながら「あーでもないこーでもない」とグタグタ言いつつ決めるのにこのPCは最適です。私の場合は、これにLenovoのThinkPad トラックポイント キーボード II を繋げ、離れた所から操作し、55インチのTVにPC機能があるかのようになっています。
1.9インチのディスプレイギミックは面白くはありますが、このような使い方の為ディスプレイは見えず、、、普通のミニPCとして使っている為あまり恩恵は被っていません。
上にも書きましたが、2万円台半ばの価格のPCで、16GB RAMでそこそこの余裕があり、SSDも体感上は遅くなく、PCとして普通に使えるレベルにあるのはほんとに凄い。(これはIntel N100搭載ミニPC全般に言えることでしょうが)
WiFiだけ若干不満ではありますが、トータルでのコスパは半端ないPCです。
価格はAliExpressが2.5万円程度と非常に安く、月に2回ぐらいセールでクーポンも出るため、オススメです。
私もクーポン利用で2万円ぐらいで買いました。