【レビュー】第8世代のCore i5 8279U CPU搭載ミニPC「GMK NucBox2」は12cm角なのに多数ポートとメモリ増設も可能でパワフル&ハイコスパ

第8世代のCore i5 8279U CPUを搭載したミニPC「GMK NucBox2」をメーカーのGMK様からお借りできましたのでレビューしていきます。

手のひら大なのに、パワフルCPU+256GB NVMe SSD搭載の快適ミニPCです。

GMK NuCBox2の特徴

GMKは約6cm角の超絶小型のPC「NucBox」を発売したメーカーです。
NucBoxは非常に小さいボックスに、Celeron J4125+8GB RAMとSSDを詰め込んだ製品でしたが、NucBox2では、なんとCore i5を搭載し、パワフルさを強く意識した製品となりました。

GMK NucBox2はミニPで、いわゆる超小型のデスクトップです。サイズ的にも125 x 110 x 50 mm と片手に収まる程度の大きさ。初代NucBoxからは約2倍となりましたが、それでも12cm程度です。

CPUはCore i5-8279Uで、第8世代のCoffee Lake世代と若干古いのですが、PassmarkのCPUベンチマーク結果だと、Ryzen5 3500Uとほぼ同等で、Celeronあたりとは比べるべくもないレベルにあることが分かります。

メモリは8GBがデフォルトでは搭載されていますが、メモリが2スロットあり、このサイズなのに増設にも対応。載せ替えれば最大32GBのデュアルチャネル構成も可能です。

ストレージもデフォルトでは256GB NVMe SSDが搭載されていますが、換装すれば1TBまで搭載可能。
更に2.5インチのSATA SSD/HDDも増設できます。

拡張ポートはRJ45 LAN (1000 M)イーサーネット(有線LAN)、USB 3.0 x4、USB Type-C3.0 Gen2 x1、HDMI x2、3.5mmイヤホンジャック、側面にmicroSDと、12cm角という事を考えれば充分。

HDMIが2つあるので、デュアルディスプレイも可能です。

主要スペック

製品名 GMK NucBox2
ディスプレイ
CPU Intel Core i5-8279U
4コア/8スレッド Max 4.1GHz
GPU インテル Iris Plus グラフィックス 655
メモリ 8GB
ストレージ容量 256GB NVMe SSD
OS Windows10 Home
カメラ
ネットワーク IEEE 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.2
インターフェース RJ45 LAN (1000 M)イーサーネット(有線LAN)
USB 3.0 x4
USB Type-C3.0 Gen2 x1
HDMI x2
microSD
3.5mmイヤホンジャック
バッテリー
サイズ 125 x 110 x 50 mm
重量 426g

 

同梱品と外観周り

さっそく開梱していきます。

同梱物はACアダプタ、電源ケーブル、マニュアルのみです。コンセントは日本タイプですが3端子なので、アースがないコンセントの場合は、変換コネクタを別途用意する必要があります。

 

ACは日本のPSEマークも点いています。
マニュアルは英語版があり、図解もあるので理解しやすい。デスクトップPCですし、電源入れてキーボード/マウス/ディスプレイさえ繋げれば、使い方に困る事はほぼないかと思います。

本体は冒頭の写真にもあるように手のひら大のサイズ。フロント側には電源ボタン、イヤホンジャック、USB Type-C、USB3.0 x2があります。

反対側の裏面にはDC、HDMI x2,USB3.0 x2、RJ45(有線LAN)端子となっています。
ミニPC全般的に言えることですが、この小ささでこれだけの端子があるのは「よく詰め込んだなー」感があります。
HDMI x2でデュアルディスプレイが可能ですし、トータルでUSB3.0 x4あれば、マウス/キーボード繋げてもあと2個は余るので余裕です。

その面にはmicroSDスロットもあります。

内部構造

内部にアクセスする為には背面のゴム足がある側にあるネジx4を取ります。ネジは特殊なものではなく、一般的なプラスドライバーでOK。

中には256GBのNVMe SSDがあり、右端にはDDR4 SODIMMコネクタが2個並んでいます。
1つは8GBメモリが刺さっていますのでもう1枚増設可能。

蓋側には2.5インチ HDD/SSDマウンターがあります。見ての通りケーブルもここにくっついてます。

ちょっとネジを外せばこうして増設ができるのは便利ですね。

SSDを外すとインテルのワイヤレスLANカードが見えます。

なお、マザーボードも外せますが、無線LANケーブルがケースに貼ってあるアンテナシールにハンダ固定されているため、これ以上の分解はひとまず止めました。

Win10の日本語化はデフォルトで対応

初期セットアップから日本語版Win10 Homeが選択できる。

起動後は至って普通のデスクトップPC。

ポートは豊富で違いに干渉しない絶妙さ

こうしたミニPCは大抵ポート類も豊富ですが、端子間を詰めすぎて使い勝手がいまひとつなものも結構あります。
NucBox2はどうでしょう。

前面にUSB 3.0 x2,背面にもx2個のUSBがあり、互いに干渉はしていませんね。

背面はHDMI、USBと過密ではありますが、間隔は充分で使い勝手もいいです。理想的にはUSBはもう少し離してくれると抜き差しが容易になるのですが、この狭い筐体の中ではよく詰め込んでいますね。

ベンチマーク

第8世代=CoffeeLake世代のCore i5-8279UのCPUと、搭載されているSSDの実力をベンチマークで試してみました。

まずはCrystalDiskMark 7で256GB NVMe SSDの速度を試してみました。

シーケンシャルリードは 2280.68MB/sで、これだけの数値は充分爆速。
もちろんこれ以上のSSDもありますが、実使用上、そして体感上はこの速度が出ていれば、めちゃ速いレベルにあることは間違いないです。

またいつも使っているドラゴンクエストXベンチマークでトライ。1280×720の標準画質で動かしました。結果は「とても快適」。まだグラフィック設定をアップしても良さそうな結果。

CINEBENCH R23にもトライ。CPUのMulti Scoreは3263,Single Scoreは821で、第10世代のCore i5の10%~15%落ちぐらいの性能。

GPUとしての力としてはゲームも上記結果のように一部MMORPGでも比較的軽めならOKです。但し重いゲームはやはり専用グラボがないと厳しいですね。その他ビジネス程度のOfficeアプリで資料作成も余裕。ライトユースでネット/動画見たりは更に余裕です。

まとめと価格

こうしたPCは価格と性能比のバランスで評価が分かれる所ですが、GMK NuCBox2は概ね4万円強程度で買えることを考えると、充分なハイコスパデスクトップPCと言えます。

難点らしい面もほぼなく、せいぜい一般的なデスクトップPCと比較した際の拡張性の乏しさや、グラボが搭載出来ない点程度。これらもゲームを重視しない/ゲームをしないのであれば難点では無くなります。

第八世代のCoffeeLake世代のCPUは現行11世代と比較すれば落ちますが、それでも10%程度の差であることを考えるとパワフルCPUだと言えます。256GB NVMe SSDも爆速ですし、メモリは8GBですが、スロットが1つ余っているので、増設して16GBのデュアルチャネルにすれば、もっと快適になるでしょう。

この構成だとメーカーPCなら平気で7-8万円はするでしょうし、そうした面を考えると恐ろしくハイコスパなPCです。

Amazonでの販売価格は49,999円ですが、5,000円 OFFクーポンが付いていますね。
また更にGMK様より、1,000円オフクーポンも頂きました。

クーポンコード:   Y479DORX

有効期限は2021年9月16日 23:59 までです。

5,000円オフクーポンと同時使用が可能なので、43,980円まで値下げされます。

Amazon販売ページ

関連ページ

・公式サイト : GMK NuCBox2

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