HUAWEIの5.5インチフルHD デュアルカメラスマホ『honor 6x』のレビューです。honor 6xは実売 2.4万円前後とリーズナブルながら、HUAWEIお得意のデュアルカメラで、端末自体も5.5インチフルHD。デュアルカメラ自体は中華メーカーから1万円台であるありますが、そこはHUAWEI。SoCはKirin655(2.1 GHz x4 + 1.7 GHz x4)とRAM 3GB、ストレージは32GBとミドルレンジスペックと、全体的なHUAWEIのクオリティを考えれば2.4万円前後は端的に「安い」と言えます。
それでは今回は初回という事で、開梱~外観チェックをしていきます。※GearBest さんから端末を提供頂いてのレビューです。
主要スペック
- CPU :Huawei Kirin 655, Octa-Core (4×2.1 GHz+4×1.7 GHz)
- RAM: 3GB
- ストレージ: 32GB
- ディスプレイ : 5.5インチ フルHD解像度(1920×1080)ディスプレイ
- OS: Android 6.0 + Huawei Emotion UI 4.1
- バッテリー : 3340mAh
- カメラ: リア12MP + 2MP / フロント8MP
- SIMサイズ: Dual sim Dual Standby, nano SIMx2 (1つはmicroSDと共用)
- microSD: 最大128GB
- USB : Micro USB interface
- WiFi /Bluetooth :802.11 b/g/n、Bluetooth4.0
- サイズ/重量: 150.9×76.2×8.2 mm / 162g
- ネットワーク:2G: GSM 850/900/1800/1900MHz
3G: WCDMA B1/B2/B5/B8
4G: FDD-LTE B1/B3/B5/B7/B8
TDD/TD-LTE: TD-LTE B38/B39/B40/41 - 日本語ロケール: 不明
- カラー : ブラック/グレー/シルバー
- その他 : 5V/2A急速充電/指紋認証
細かい内容は別途以下の記事もご覧下さい。
・HUAWEIのデュアルレンズカメラスマホが2.3万円!? 『HUAWEI honor 6x』が結構お買い得
honor 6x 開梱&初期セットアップ
箱を開けると、honor 6x本体がビニールに包まれています。
同梱物は、USB充電器、microUSBケーブル、マニュアル、保証書が入っています。USB充電器はご覧のように日本では使えないコンセントタイプなので、変換アダプタを用意するか、別途USB充電器を用意する必要はあります。ディスプレイには最初から保護フィルムが貼ってあります。背面には剥がして遣う事にはなりますが保護フィルムがしっかり貼られています。初期セットアップでは日本語も有り。セットアップが完了すると、完全な日本語版となります。このあたりはさすがHUAWEI。起動後。ディスプレイは撮影用に輝度を100%にはしていますが、60%程度にしても充分見やすい。発色も良く2万円ちょいの端末とは思えない綺麗さ。多少黒縁はありますが、この価格帯のスマホであればこの程度の黒縁は納得の細さ。
外観チェック
正面。物理ボタンは無くナビゲーションボタンは画面内のソフトウェアという一般的なスマートフォンの構成。このあたりはクセがないとみるか特徴が無いと見るかで変わりますが、廉価のスマートフォンとしては可も無く不可もなくというのが良いと思うし、多くの人にとって不満がでないコンサバなもののほうが良いのでしょうね。底面にはmicroUSB端子。USB Type-C端子じゃ無い点は残念ですが、このあたりもコストダウンの影響でしょう。右側にはボリューム/電源ボタン。5.5インチのスマホとしては若干上に位置しているのですが、押しづらいと言う事はない。上部にはイヤホンジャック。左側にはSIM/microSDスロット。Dual SIMでmicroSIM+nanoSIMが使えますが、microSDを使う場合は、microSD+nanoSIMとなります。背面。売りであるデュアルカメラとその下に指紋認証センサーがある。デュアルカメラは12MP+2MPでhonor 8やP9/P10といった他のHUAWEI デュアルカメラと違いサブレンズのスペックが落ちます。このあたりもコストとの兼ね合いでしょうが、要は「綺麗な写真が撮れる」事ができればいいわけで、その結果は後ほど。シールがなんでこの位置に貼った!というぐらい景観をぶちこわしていますが、まぁ剥がせば良いだけです。
AnTuTuベンチマーク結果
約57,000というスコア。同じSoCを搭載する、HUAWEI nova liteの巷のスコアを確認すると概ね同じ。7万点台のSnapdragon650には届かないものの、価格(2.4万円前後)を考えれば充分。ただ3Dゲームはカク付きます。
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTuスコア |
---|---|---|
OnePlus 3T | Snapdragon821 | 163834 |
Xiaomi Mi MIX | Snapdragon821 | 153824 |
XPERIA XZ | Snapdragon820 | 137776 |
HUAWEI P10 Plus | Kirin960 | 136173 |
HUAWEI Mate9 | Kirin960 | 130859 |
Galaxy S7 | Exynos 8890 | 129310 |
Xiaomi Mi5 | Snapdragon820 | 115337 |
Elephone S7 | MediaTek Helio X25 | 100104 |
HUAWEI P9 | Kirin 955 | 89387 |
XPERIA X Compact | Snapdragon650 | 77226 |
Xiaomi Mi MAX | Snapdragon650 | 73643 |
HUAWEI honor 6x | Kirin655 | 56936 |
XPERIA XA Ultra | Mediatek Helio P10 | 49112 |
OUKITEL U20 Plus | MediaTek MTK6737 | 40570 |
京セラTORQUE G02 | Snapdragon 400 | 25586 |
SHARP AQUOS SH-RM02 | Snapdragon 400 | 23516 |
カメラ
XPERIA XZと比較してみました。honor 6xはポートレートモードをOn、XPERIA XZはHDRをOnにしてあとは全てAuto設定で撮影しています。
近接で撮影してみました。シングルカメラでも比較的奥行きがあってボケ感は出しやすい状況ですが、背景のボケ感はやはりデュアルカメラの圧勝。XZも綺麗には撮れているのですが、こうして比べてしまうと「XPERIAもデュアルカメラ化しないとまずいんじゃない?」と思えるほど。
[twenty20 img1=”25884″ img2=”25883″ offset=”0.5″]12MP+2MPでデュアルカメラとしては少しスペックが劣りますが、アウトプットとしての写真を見る限りそんなことは全く感じないレベルです。
またフォーカスを撮った後から変えられるのがデュアルカメラの最大の利点の一つですが、HUAWEI honor 6xももちろんそれが可能。手前の花に焦点をあてて撮ったけど、やっぱり花はぼかしたいという事も可能なわけです。自分の子供の写真とかも、最初は人に焦点を当てて撮るんだけど、わざと人をぼかす事で、雰囲気を変えた写真に生まれ変わらせる事もできて、私は結構重宝しています。
総括 : 廉価なデュアルカメラにも関わらず機能はしっかり
●Good
- 5.5インチフルHDディスプレイは鮮明で綺麗
- デュアルカメラはシングルカメラでは得られない綺麗でボケ感のある写真が撮れる
- ポートレートモードは撮った後にリフォーカスできる
- 安っぽさがなくHUAWEI端末としてのクオリティを保っている
- 2.4万円前後という価格はコスパがいい
●Bad
- デザインとしては普通
- LTE Bandはdocomoのプラチナバンドをサポートしていない
私はhonor 8やP9/P10,mate9とHUAWEIのデュアルカメラに魅せられて使い続けていますが、honor 6xのデュアルカメラもカメラで撮れた写真を見ている限りほぼ遜色は無いと言えます。もちろんシングルカメラの端末と比較すると結果は段違いで、あとからリフォーカスできる利便性の良さもあり、一度デュアルカメラを使うとシングルには戻れない魅力があります。それが2.4万円の端末で実現出来てしまう点は、さすがはHUAWEI。
5.5インチフルHDのディスプレイは普通に「綺麗」と感じるレベルですし、端末自体に価格相応の安っぽさは感じません。ただデザインという面に関してはコンサバですが、日本でHUAWEI nova liteがバカ売れしている現状から考えると、こういうコンサバデザインのほうが大多数の人にとっては良いのだろうと感じます。
輸入品なのでdocomoのプラチナバンドはサポートしていないのは残念で、nova liteだけでなくhonor 6xも日本のdocomoやauのプラチナバンドをサポートして売れば、もっと売れるのでは無いかと思います。
「ちゃんとしたデュアルカメラ端末を使ってみたいけど高いからなぁ」と思っているなら、このhonor 6xはオススメです。
HUAWEI honor 6xの価格
記事作成時点の価格ですが、GearBest では現在セール中で21,407円で販売中です。
・GearBest 販売ページ: Huawei Honor 6X 4G Phablet – GLOBAL VERSION GOLDEN
GearBestでの購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.comの買い方ガイド :「中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで」