root化せずにXPERIA C5 Ultraをズルトラと同じ解像度に変更してズルトラに近づける方法

以前シゴトラことXPERIA C5 Ultraをズルトラに近づける為、「Android SDK」を使えるようにするまでという所まで作業を進めました。

Android SDKが使えるようになり、ここでやっと解像度変更にトライできます。

結論から言いますと、「かなり出来る子に変身~」と言っても良いくらいの気持ちよさに変わりました。

表示上の解像度を、1440×2560に変更する事で、ネット検索(Chromeなど)の表示は小さくなって表示件数が多くなるし、設定メニュー等も小さくなります。また、ステータスバーのアイコンも小さくなります。
あくまで表示上のサイズを変えているだけなので、支障は出ないとは思いますが、まぁここから先は自己責任でお願いしますよ。

この方法はどのAndroid端末でも可能かとは思いますが、今回はXPERIA C5 Ultraのみで試しています。他機種の動作はわからないので悪しからず。

なおadbコマンドが使えるようになっていない方は、こちらの記事から設定をしておいてください。

端末のUSBデバッグをONにする

以下の方法で『USBデバッグ』をONにします。

XPERIA C5 Ultraの「設定」を開き、一番下にある「端末情報」をタップします。

端末情報の一番下にある「ビルド番号」を7回タップします。

すると、『デベロッパーになりました』のメッセージが表示されます。

設定に戻ると、下から2番目に「開発者向けオプション」が表示されます。

「開発者向けオプション」をタップして開きます。
この中にある、「USBデバッグ」の右にチェックを入れます。
すると「USBデバッグを許可しますか?」と聞かれるので、「OK」をタッチします。

これで準備が整いました。

パソコンとUSBケーブルでXPERIA C5 Ultraを繋ぐ

PCとXPERIA C5 UltraをUSBケーブルで繋ぎます。

私の環境は、Windows8.1のDesktop PCですが、XPERIA C5 Ultraのドライバは自動的に読み込まれた模様です。
XPERIA製品の場合、PC Companionというソフトが自動的にPCに「インストールしてね」と言ってくるぐらいなので、ドライバに関しては問題ないはずです。

いよいよ解像度を変える

いよいよ解像度の変更です。

管理者権限でコマンドプロンプトを起動させます。
方法はいろいろとありますが、私は「Windowsキー」+「X」でショートカットを表示させ、そこから「コマンドプロンプト(管理者)」をクリックして起動させます。だって楽なんですもの・・・。

コマンドプロンプトが起動したら、「adb」と入力して[Enter]を押し、念のためadbコマンドが有効か確認します。
以下、四角□枠内はコマンドプロンプトで入力する文字列とします。

adb


このように表示されればOK。

次に、スマホ自体が認識しているか確認します。
コマンドプロンプトで、以下のように入力しEnterを押します。

adb devices

ここで下記のように、「WJJ01KFJS device」のように表示されれば、スマホ(XPERIA C5 Ultra)がPCから認識出来ているという意味です。
※Unknownなどと表示される場合は、USB接続が正しく出来ていない可能性があります。PCとスマホが正しく接続できていればマイコンピュータ(古い・・・)等をエクスプローラーで見れば、スマホが「デバイスとドライブ」の中に表示されるはずです。ここに無い場合はそもそもPCとスマホが正しくUSB接続出来ていません。

ここまでOKであれば、あと1コマンドを打つだけです。以下をコマンドプロンプトに打ち込み[Enter]を押します。

adb shell wm size 1440×2560



これでスマホ側(XPERIA C5 Ultra)を見ると、解像度が変更されています。Chromeの検索件数も、変更前は2件だけでしたが、変更後は4件表示されるようになりました。

他にもどこがどう変わったのは別途下に書きますが、引き続きadbコマンドの事を書かせて頂きます。

この解像度を元に戻したい場合は、以下コマンドで元に戻ります。

adb shell wm size reset

気に入らない場合や、何か弊害が出た場合、単に元に戻したい場合は「adb shell wm reset」をかけてください。

また、本来の解像度と現在の解像度がいくつなのかを示すには下記コマンドを使います。

adb shell wm size


Physical Size(物理的な解像度のサイズ)は、1080×1920だけど、override size(優先サイズ)は1440×2560にしてあると言うことがわかります。
というように、XPERIA C5 Ultraには無理させているわけですが、表示上はとても使いやすくなります。
どれだけ良くなったか見てみましょう。

使いやすくなった表示サイズ

■設定画面

■Gmail

ズルトラ(XPERIA Z Ultra)がこれくらいでしたから、だいぶ近づけたのは間違いない。

■Chromeの検索

その他にもステータスバーのアイコンが小さくなるし、ロック画面のAlert関連のアイコンも小さくなり表示数が多くなるなど、多くの恩恵を受けられるようになっています。

どうでしょうか?表示項目としてはだいぶズルトラに近づいた気がしませんか?

既知の問題

私がXPERIA C5 Ultraで試している限り、多少なりとも問題はあります。気付いた点ですが、記しておきます。

たまにもっさりする

動作に関しては、ほぼ問題なく動きますが、時々一瞬だけもたつくことがあります。
web見ててスクロールする際など、画面表示していきなり下のほうにスクロールさせようとすると、一瞬ひっかかった後スクロールするといったことがある。
ほんの0.2-0.5秒程度。ただスクロールはじめてしまえば快適です。

電源+ボリューム下キーでスクリーンショットが撮れない

恐らくSONY純正のスクショアプリが2K解像度に対応できないのか「スクリーンショット保存不可」と表示されます。
代替案としてはGoogle Playからスクリーンショットアプリをダウンロードし、それを利用すればスクショを撮ることは可能。

再起動した際に若干乱れる

再起動時など、SONYがプリセットしている画像が表示されている最中は、FullHDが表示され、少しだけ画像がおかしなことになります。

画面は2K解像度、表示させたいものはFull HDで、それが実寸表示(拡大されない)場合はこのようになるわけですが、私のXPERIA C5 Ultraの場合だいたい2秒程度の事で、ホーム画面が表示された後は乱れるようなことはありません。

まとめ:解像度アップのステップは長いが意外と簡単な方法

ADBコマンド環境を整えるところからスタートし、実際に表示上の解像度を変更するところまで含めるとかなり長いステップでした。

adbコマンド環境さえ整えてしまえば一つ一つのステップは簡単です。

コマンド自体もこの程度であれば危険性もほぼゼロかと思います。
resetもできますし。ただあくまでも自己責任で。

もともと解像度は高いのに見た目の表示サイズがでかくて使いづらい場合、この方法は有効ですね。
今回はXPERIA C5 Ultraでしたが、Ascend Mate7やGoogle nexus6、他のスマホでも可能かと思います。

最後に、root化せずにこのコマンドの方法でできるとアドバイスして頂いた「ズルトラから乗り換え」さんに深く感謝いたします。

※この方法は不完全かもしれません。
スクショが撮れないなどの問題を解決した改善版の記事を以下にアップしています。

XPERIA C5 Ultraをroot化せずによりズルトラに近づける方法[改良版]

XPERIA C5 Ultra関連記事はこちら

スマホの解像度を高めて使いやすくする方法[Android SDKを使えるようにする]
root化せずにXPERIA C5 Ultraをズルトラと同じ解像度に変更してズルトラに近づける方法
XPERIA C5 Ultraのここがダメ!ネガティブレビュー
XPERIA C5 Ultraとnexus6を実機で比較レビュー[前編]
XPERIA C5 Ultraとnexus6を実機で比較レビュー[後編]
XPERIA C5 Ultraに格安ガラス液晶保護フィルムを貼ってみた
噂のSONY XPERIA C5 Ultraを買ってみた!ファーストレビュー!
その他XPERIA C5 Ultra関連記事

最新情報をチェックしよう!