手書きのノートやメモ帳は仕事に欠かせないアイテムですが、「これ、簡単にデジタル化できたらなぁ」と思った事無いでしょうか? メモを写真に撮ってPCやメンバーに送ったり、重要な会議を録音したけどPCに転送してシェアするのは面倒だと思った事はないですか?
iFLYTEK AINOTE Air2は、E-Inkディスプレイを搭載した手書きノートで、手書きメモを文字起こししたりPDF化してメールで送ったりする事が可能。
またAIレコーダーで文字起こししたり、読書、翻訳なども可能な、仕事だけでなくプライベートでも使えるAIノートとなっています。
AIモデルはGPT 4oを使用し、柔軟且つ自然な日本語を含む83言語で文字起こし等が可能です。
SIMカードに対応はされておらず、WiFi/スマホテザリング等でインターネットに接続が費用。ネット無しでももちろんメモ取りとかは使えますが、スマホアプリで同期などもできますので、基本的にはネット接続はあったほうがAINOTE Air2の使い勝手が向上します。
このAINOTE Air2はMakuakeで発売されました。
ディスプレイ |
8.2インチHD Eインクディスプレイ
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解像度 |
1440*1920、293PPI
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CPU |
クアッドコア 1.8GHz
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メモリ |
4GB RAM + 32GB ROM
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通信 |
WiFi6 + Bluetooth5.0
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オーディオ |
4 つのマイク + 1 つのスピーカー
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バッテリー | 2600mAh |
入出力 | USBタイプC |
カメラ | 5MP |
寸法 | 約193mm x 137mm x 5.1mm |
重量 | 231g |
OS |
Android 11ベースのカスタムシステム
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ペン |
ワコムパッシブ電磁ペン
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リーディングライト |
24 段階に調節可能
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対応ファイル形式 |
PDF、EPUB、TXT、MOBI、AZW3、DOC(X)、XLS(X)、PPT(X)、JPEG、JPG、PNG
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*iFLYTEK様よりお借りしてのレビューです
開梱
今回は、専用ケース(左)もお借りしています。
同梱物は、iFLYTEK AINOTE Air2本体と、USB Type-Cケーブル、マニュアル、スマートペン(スタイラスペン)です。このスマートペン(スタイラスペン)はなんと充電不要で、4096段階の入力が可能です。
マニュアルには、本体のハード的な情報が書かれていますが、使用方法等はオンラインマニュアルにアクセスすることで確認できます。
オンラインマニュアルにはとても詳しく使い方が書かれているので、デジタルで直接読み込むか、60ページぐらいあるので、最初はPDFファイルを印刷して読むようにするのをオススメします。
外観と使用感
本体前面。ディスプレイの上端と下端に4つのマイクが配置され、音声録音する際もきっちり認識できるようになっています。スピーカーも1つあり、自分の声や会議の音を聞きながら編集も可能。
ディスプレイは8.2インチのEインクディスプレイで、視認性も良いです。Eインクの良さはバッテリーライフですが、iFLYTEKでは公表はしていません。私がテストでいろいろと使う限り1日で10%ぐらい減るイメージなので、1週間ぐらいはノー充電で行けると感じました。
本体は最薄部で5.1mm程度と良い意味でペラペラ。本体重量も231gとめちゃ軽いです。まさしくノートとして快適な軽さ。
ただ薄すぎて割れるのが怖い感じもあるので、専用ケースを使うのが良いと思います。スマートペンホルダーもあるため、実質的には必須アイテムでしょう。
本体上部には、電源ボタン兼指紋認証リーダー、そしてUSB Type-Cの充電端子があります。
背面。5MPのカメラがあり、書類を読み込んだりするのに使えます。
手書きメモは快適
細かい所を除けば、基本的にはかなり直感的に使えます。
大きく括りとしては、ノート、スケジュール、読書と3つのメニューがあり、手書きノートが取りたければノート、スケジュールを確認/作成したければスケジュール、読書はPDF等のファイルを読むことが可能です。
手書きはそのメモのタイトルを入れて、後はその下に書きこむだけ。とても簡単です。
書いている時、タイムラグが無く、気持ちよくすらすらとメモを書く事ができます。
スマートペンにはボタンがあります。
ここを押しながら書いた部分を囲むと、ToDoに追加する、AI検索、クリア(消す)が選択できます。
このAINOTE Air2が素晴らしいのは、手書きだけでなく、勝手に文字起こしもやっといてくれる点。精度高く文字化してもらう為には、ある程度綺麗に書く必要もありますが、それでも誰かとこの汚い字をシェアする必要がある場合は、きちんとデジタル化されている方を送れるのはメリット大きい。
スケジュール管理
スケジュールは基本的に手書きと同様で、日付、時間に対して書き込むと、自動で文字認識してデジタル化してくれます。ToDoリストも手書きで書くと、、、、
以下のように自動でデジタル化しておいてくれます。文字が汚いから誤認識している所もありますが、文字認識を意識すると自然と丁寧に書くようになります。
また、手書きで”10:00-“とかと書くと、ちゃんと10時にスケジュールが入るようになったりと、かなり賢くやってくれます。
録音から文字起こし
iFLYTEK AINOTE Air2は、いわゆる仕事のワンストップソリューションを目指している為、例えば仕事でボイスレコーダーを使うような場面も想定しています。
やり方は簡単でノートタブにある”録音”をタッチするだけ。すると自動で録音しつつ、勝手に文字起こしもしてくれます。その為記事録作成担当などの際は簡単。且つ手書きも下のメモにできる為、
アップロードした音声ファイルはこちらからチェックができ、音声ファイルを確認しつつ、修正が可能という文字起こしや細かい議事録を書く方にはもってこいの機能となっています。
録音時に同時翻訳して文字起こしが便利すぎ
仕事で英語を使う機会も多い方には朗報という機能です。iFLYTEK AINOTE Air2では、英語だけで無く”英語、日本語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語”の7言語をサポートしています。
試しに私がスポーツニュース記事を話してみましたが、話しながらどんどんその場で英語に翻訳されていくのが凄い。ほぼ同時翻訳です。
逆に英語のフレーズのYouTube動画を見ながら日本語にもしてみましたが、録音しているその場でどんどん日本語化されていきます。
これなら、英語の会議であっても、ある程度今話されている内容がリアルタイムに理解できるようになります。
もちろんこれはスマホとかでもできるわけですが、AINOTE Air2が4マイクを搭載している利点は大きい。
また文字化されている内容を当然シェアしたりすることができるので、AINOTE Air2のメリットはかなり大きいです。
アプリで同期が可能
iFLYTEK AINOTE Air2側で作成したメモ/録音は、AINOTE mobileアプリで同期され、閲覧/確認が可能です。
基本的にはアプリ側では編集は不可で、確認用とはなりますが、同期された内容をシェアしたりもできますので、AINOTE Air2ではメールで送ったりもできますが、スマホからこのメモのパスワードを設定して送ったりもできますので、細かい事はアプリ側でやると便利そうです。
書類を読み込んだり読書も可能
カメラを使って書類を簡単にPDF化する事も可能です。手元にあった定期点検のハガキを読み込んでみましたが、難なくデジタル化できました。
また、PDF等の電子書籍もサポートされている為、AINOTE Air2のbookshelfフォルダーにPCから転送(もしくはWiFiインポート)すれば、読書をタブの中に書籍として登録されるので、いつでも電子書籍として読むことができます。自炊しているファイルでももちろんOKです。
サポートされている書籍フォーマットはpdf、epub、mobi、txt、azwとなっています。
また上の写真の右下にある、AI読書モードというものがあり、いわゆるオーディオブックとしての機能もあります。
-中国語、英語、日本語、韓国語の電子書籍に対して、オーディオブック機能が提供されており、イ
ンターネットに接続するだけでオンライン再生できます。
注意:現時点ではテキスト形式のPDFのみサポートしており、スキャン版のPDFは一部の機能操
作に対応していません。
総括
iFLYTEK AINOTE Air2を2週間程度使ってみましたが、仕事だけでなくプライベートも含め、メモやスケジュール管理に関するあらゆる必要な事を全てワンストップソリューションとして盛り込んだデバイスと言えるでしょう。
まだ今回紹介した機能だけでなく、他にも細かく言えばPDFにマーカー入れて注釈いれたりという事もできるし、本当に機能は盛りだくさんです。
ただ手帳に書き込むという機能をデジタル化しているだけでなく、音声を録音して文字おこししたり、同時翻訳したりといった事も可能。
加えてEインクディスプレイの為、バッテリーライフも長く、長時間の会議や移動中でもいちいちバッテリー残を気にして使わなくて良いのも素晴らしい。Eインクの為、多少レスポンスがモタつく面もありますが、トータルのメリットからすれば許容範囲です。
手帳やICレコーダー、翻訳機、電子ブックリーダー、オーディオブックなどなど、それらはデバイスとしては個々にあったわけです。しかし仕事では個々のデバイスをいちいち持ち歩くのは面倒です。
iFLYTEK AINOTE Air2は、それら全てを1デバイスに機能統合したわけで、これはユーザーにとって間違いなく非常に大きなメリットをもたらします。
価格は5万円台と、これだけのことができる相棒を手に入れられる価格としては結構安いと思います。(海外で既に発売しているのを見ると500ドル前後なので、それを考えれば日本での発売価格は圧倒的に安い)
価格
純正カバーとのセット価格が、58,290円です。