モバイルルーターとしても使える92言語対応「Langogo AI 音声翻訳機」レビュー

92言語対応「Langogo AI 音声翻訳機」を使ってみました。

Makuakeでクラウドファンディングされていた製品ですが、現在ではAmazonでも手に入ります。

翻訳機なのにeSIM搭載でモバイルルーターにもなるのが特徴です。

※Langogo様よりお借りしました。

Langogo AI翻訳機の特徴

Langogo AI翻訳機は92言語対応の翻訳機です。ワンボタンで音声翻訳+文字表示されるので、自分/相手が話した内容が間違っている時でもすぐに気づけます。こういう使い勝手の良さが専用機の良いところなのです。

また普通の翻訳機の機能に更にモバイルルーターとしての機能を付加した点が大きな特徴。SIMスロットもありますが、eSIMを採用しているので、物理的なSIMカードを契約したり手に入れる必要はなく、端末内で決済すれば良いだけと手軽です。また国内では、翻訳機能に必要なネット接続が2年間使用フリーが付加されています。そのため、いちいちスマホとテザリングで接続して・・・なんて事も不要です。

パッケージ内容

同梱物は、マニュアル、SIM取りだしピン、USB Type-Cケーブル、ストラップ。ストラップは短めで手首に付けるタイプ。マニュアルは英語ですが、それほど複雑な機器でもないので操作には支障はないはずです。

ディスプレイは3.1インチのタッチ式。翻訳はボタン操作でOKですが、各種設定は以下のような画面でタッチ操作ができるので操作自体は軽快です。CPUはMediaTek MT6739でローエンドスマホレベルの性能ですが、翻訳も操作ももっさり感はありません。本体の右側にはSIMスロットがありmicroSIMが使えます。SIMスロットの下には翻訳ボタン。このボタンを押しながら話せば、設定した2言語どちらでも翻訳されるようになっています。充電端子はUSB Type-Cなので、挿しやすく使いやすい。右端にはストラップホールもあります。左側には電源/ボリュームボタン。背面はステレオスピーカーとなっています。翻訳機を使う場所としてはガヤガヤしたところも多いでしょうから、比較的大きめのスピーカーが付いているのはそういう配慮でしょう。

使ってみた

台湾にていろいろと使ってみました。まず最初にホーム画面には翻訳の他に「Euri」というAIアシスタントがあるのですが、こちらは現時点では日本語では使えません(8月に使えるようになる予定だそうです) このEuriですが、例えば「いま1台湾ドルは日本円でいくら?」「近くの観光スポットは?」なんて質問に答えてくれるものなのですが、GoogleやSiriなどのAIアシスタントでも可能なのでそこまで必須という事はないでしょう。

肝心の翻訳機能ですが、こちらはかなり良いです。試しにCOMPUTEX台北で各ブースで英語や現地語に翻訳して使ってみましたが、ちゃんと通じていますし、相手の言う事も伝わりました。変な翻訳も少なめで、もしあったとしてもディスプレイにお互い話した内容が表示されているので「あー違う違う」と言い直せます。特に相手側が北京語で話している際は私にはさっぱりなので、そういう機器側の認識間違いが分かるというのはありがたい。

認識精度としては文節をくっきりさせた話し方が必要そうだと感じました。これはどの翻訳機でも比較的そうなのですが、あまり流暢すぎると単語と単語の隙間が無くて聞き取れない(誤訳)ので、そこをはっきりさせると翻訳精度があがりました。逆に言えば、相手もそういう調整をしてもらう必要がある。ビジネスで議論する場で使えるとかというとテンポが悪くなってしまうので厳しいが、質問の往復、タクシーでの行き先を伝える、店員さんとのやりとりなんてのには全く不自由なく使えました。

あとやはり便利だなと感じるのは、翻訳専用機ということ。本体右側の大きな翻訳ボタンを押しながら話せば、即座に翻訳されるので、相手と話してて「ああ、英語で言いたいことがうまく出てこない」みたいな時に「I mean,,,,」と続けて日本語で翻訳機に話せば会話が繋がる。そういう手軽さは強いメリットです。

またWiFiルーターとしてという面では、海外ではパケットパックの購入が必要です。翻訳機能については大丈夫なようですが、私が台湾滞在時はネットワーク接続なしで使えず。ただパケットパックの購入は端末自体から簡単に行えます。1日/300MBで3ドルとなかなかの安さ。こちらに他の国の価格表も載っていますがData=Unlimitedと書いてあってもハイスピードは200MB-300MB/day~1GB-4GBとばらつきがあるようなので注意が必要(結局ローカルはキャリアに依存する)

eSIMなのでPayPalかクレジットカード決済でその場でネットワークをOnにできる手軽さはあります。ただ実際、出張や旅行の際に1日ごとの課金/決済はよほどの短期では無い限りちょっと面倒でなので、恐らくは事前のプリペイドSIMカードを買うか空港で契約したほうが便利そうに感じました。

まとめ

翻訳機としての使い勝手や翻訳精度はかなり優秀で、半分仕事で半分プライベートで使ってみたのですが、充分使えました。使えるというのは会話の中で意思疎通ができるかという意味で、通訳要らずというわけではないのですが、意思が伝わるとか相手が言いたいことが分かるというだけで、海外での安心感が段違いです。

Langogo AI翻訳機は更に翻訳機能だけなら2年間のデータフリーというセットなので、毎回スマホのテザリングでネット接続させて・・・とか面倒がないのも良いです。モバイルルーターとしてもeSIM採用なので、翻訳機単体で決済すればそのまま使えるようになるのもワンソリューションで使い勝手が良い。

ただそのデータ契約の価格は1日単位とかデータ容量がやや少なめな面があるので、モバイルルーターとしてなら私は現地でSIMを買う(或いは事前にプリペイドSIMカードを買う)ほうが、気兼ねなく使えるので便利と感じました。どうせ現地に行けばスマホを使いたくなるので、スマホにSIM入れて翻訳機とテザリングするか、その逆が良いかの選択なら、常に使うスマホに入れておいたほうが実際には便利です。

価格は多少高めなのですが、2年間の翻訳フリー(ネット接続)が付いているし、翻訳精度の良さによる海外旅行の安心感の高さで満足度は高いと思います。

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