愛車Mazda3(マツダ3)にタブレット視聴環境を作ってみようとトライしてみました。
実は以前既に、標準ナビ画面でTVやYouTube、ネトフリ、アマプラが見れる環境は構築したのです。
ただこれも、ナビ画面サイズの割にHDMI入力は小さく表示されたり、USBメモリ入れて動画再生したら、操作性激悪で、「表示はできるようになったけど、満足度低し!」という結果でした。
そこで、「もうタブレットを別途設置したほうがよくね?」となったわけです。
失敗したパターン
最初は安易に、「エアコン吹き出し口にタブレットホルダー付ければいいよね」と考えていたのですが、マツダ3のエアコン吹き出し口は小さく、またエアコン吹き出し口に付けるタブレットホルダーは一度使ったことがあって失敗しています。(重いタブレットを保持する強度が弱く、ホルダーが壊れたり、角度の固定が難しかったり、タブレットが衝撃で落ちたりしました)
そこで、こんなのを買ってみました。ドリンクホルダーに付けるタブレットホルダー。
実際に取り付けるとこんな感じ。ドリンクホルダー1個潰してしまいますが、タブレットを置く位置としてはここはベストなんじゃないかと。
ですが、取り付けてみると、シフトをパーキングに入れると手がタブレットに当たる。
ハザード等のボタンがタブレット裏に隠れて押せなくなる。
この2点で導入断念。
もう一つの課題 : USB電源どうする?
マツダ3乗りなら分かって頂けると思いますが、マツダ3はフロント側に照明が無いため、USBポートを使ってLED照明を点ける人が多いのです。もちろん私も愛用しています。
その場合、タブレットを上記のような位置に付けた場合、「タブレット電源はどこから取る?」という問題が発生します。対策としては以下があるが・・・
- USB LED照明を外す(LED照明は諦める)
- USBハブでポートを増やす
- なんらか形で増設する
難易度が1から3に向けて高くなる。1は諦められないので、2からやってみた。
こんなL時USBハブならいけるか・・・とトライしましたが、向きが逆で、マツダ3だと上向きになってしまうので断念。変換コネクタをいくつか組み合わせてという方法もあるのですが、車内だし見栄えを考慮して止めておきました。
という事で3の「なんらかの方法で増設する」にトライするわけです。
計画と対策
まず電源問題に関してですが、より良い方法としては、DVDがあるあたりの裏とかにシガーを増設して、USB電源をその下の小物入れ(トレイ)あたりから出すという方法があるのでしょうが、私の技量的に電源分岐とか面倒なのと、それに必要な配線をかしめる道具がない(この為だけに買うと高い)。
そこで単純に、肘掛けにあるコンソールボックスにあるシガーにUSB充電器を付け、そのケーブルをトレイに出してやれば良いのでは?という結論になりました。
そしてホルダー自体の問題はすぐに解決。こういうステー部がぐにゃっと曲がるタブレットホルダーを購入しました。
自在に向きが変えられるものであれば、恐らくはシフトの邪魔にも、エアコン/ハザード等のボタン操作の邪魔にもならないはずです。
そしてこの計画の要となる、USB Type-Cの延長ケーブルと、USB Type-Cのオス/メス&ケーブル。
USB Type-C延長ケーブルはなんでも良かったのですが、1mのもので、今後の事も考えて5A急速充電対応のUSB3.1 Gen2ケーブルにしています。
またUSB Type-Cのオス/メス&ケーブルは、PCの自作用パーツを流用しています。
計画は簡単、実行は大変
配線をするためには、まずはシフト周りのコンソールボックスを外し、先端側のトレイと、肘掛けコンソールに穴開け、その中にケーブルを通し、最後はUSB Type-C端子を固定するという長い作業が必要です。
コンソールボックスを外す
シフトのPの上にある蓋をマイナスドライバーど取り外します。蓋の下にはボタンがあるので、これを再びマイナスドライバーでぐっと押し込み、シフトをDレンジまで強制移動させます。
シフトノブを取り外します。ノブにあるボタンをマイナスドライバーで外します。
シフトノブは下記のようなU字型のピンで固定されているので、ラジオペンチで引っこ抜きます。
するとシフトノブが外れます。
センターコンソールパネルを取り外します。ツメで留まっているだけなので、工具無しで外せますが、ケーブルが下に繋がっているので、あまり強引にパネルを取ろうしないように。ケーブルが引きちぎれると最悪は車が動かせなくなってしまいます。
コネクタは3つあり、それぞれのコネクタはツメでがっちり固定されているので、そのツメを指やマイナスドライバーで一つずつ丁寧に外します。力技は厳禁。ここが一番大変な作業ですが、コネクタが壊れては元も子もないので慎重に。
コネクタが外れれば、コンソールパネルは簡単に取りはずせます。
まだ通しませんが、最終的には赤線のようにUSB Type-C延長ケーブルが這わせられればいいわけです。
ここまで外れればあとは楽。
肘掛けコンソールに穴を開ける
給電側のコンソールに穴を開け、延長ケーブルが入るようにします。
私の場合は電動ドリルで消耗下穴をあけました。
穴はどこでも良いのですが、美観を考えて目立たない場所という事で、コンソールボックスの下に開けました。ここにはマットがデフォルトで敷いてあるので、ケーブルの出口が多少汚くても隠れるからいいなと(無精しました)。
下穴をあけたあとは、小さいノコギリで少しずつ穴を広げていきます。
ケーブルが通るほどの大きさの穴となったら完成。
デフォルトのマットを敷くと目立ちません。
フロント側のトレイにUSB Type-C端子を固定する
フロント側のドリンクホルダーと小物トレイも外して行きます。こちらも工具無しで取れます。
硬い場合はドリンクホルダー左右にある黄色いパーツがツメなので、これをマイナスドライバーで押せば力技でなくても取れていきます。
トレイとドリンクホルダーはネジ3点(だったはず)で留まっているので、それを外し、トレイだけを取り外します。
トレイには先ほど同様に下穴を電動ドリルで空け、USB Type-Cのオス/メス&ケーブルが入るようになればOK。
ネジ止めはM3x20を使用しました。(写真はM3x10ですが、長さが足りず実際には20mmにしています)
あとはケーブルを繋いで、外したパーツを全てを取り付けていけばOKです。
タブレットを取り付けてみた
USB Type-C端子はこのような形でドリンクホルダー奥の左側に設置できました。
タブレットホルダーも取り付け、タブレットを装着。タブレットはGalaxy Tab A8 with S-Penです。
エアコン操作系は左側が多少触りにくいところはありますが、最初の失敗パターンよりは格段に良い。ハザードボタンも避けられたし、言う事無し。
USB Type-CケーブルはL字型のものを別途購入してみました。これで配線は少しスマートになります。
音はBluetooth接続でマツダ3とペアリングしておけば、車載スピーカー(うちのはBOSE)から音が出ますし、全てがこれで上手くいきました。
マツダ3タブレット視聴環境を
私自身は運転する際には見ない(建前)のですが、我が家の場合、両親の実家に行ったり、家族で旅をしたり、釣りに行くなどなど、ドライブ時間が結構膨大なのです。そうすると家族がやはり暇しちゃうので、なんらかの動画視聴環境の構築は必須なんですよね。
あとGoogle Mapも旅先でとっさに「お昼どうしよう」ってなると、タブレットで調べて、そのままGoogle Mapでルート案内してもらったほうがダントツ早い。いちいちナビ登録なんてまどろっこしいしね。
TVキャンセラー付けて、HDMI入力とかUSBメモリで動画視聴とかは「できる」けど難はある。Androidタブレットをこうして設置できたことで、やれることは多々できたわけで、汎用性の高さ、ナビ画面との両立ができたのは大きな収穫です。
Galaxy Tab A8にはnurroモバイルのSIMを入れておきました。アマプラとかNetflixで事前に見たいものがあれば事前に家でダウンロードしておきますが、SIM入れてネット環境を整えておけばGoogle MapやYouTube視聴なども見れますし。データSIMなら627円/月で3GBも使えるので便利です。
使用したアイテム
タブレットは車のサイズ的に最大8インチぐらいまでかなと思います。10インチだと助手席の方の足にも当たるだろうし、それこそハザードボタンやシフトノブにも当たるかも知れません。
タブレットホルダー
USB Type-C延長ケーブル
USB Type-Cのオス/メス&ケーブル
Galaxy Tab A8 with S-Pen