【実機レビュー】全てが丁度いいUMPC「OneNotebook OneMix 3S+ CATエディション」~8.4インチで650gのWin10 PCは充分使えるぞ

8.4インチという片手で持てるサイズのUMPC(超小型PC)「OneNotebook OneMix 3S+ CATエディション」をGeekbuying様からお借りしたのでレビューします。

OneMix 3S+ CATエディションの特徴

OneMix3S+ CATエディションはピンクのボディにその名の通り”猫(CAT)”をあしらった、女性的なバージョンになります。

性能的には既に発売されているOneMix3S シリーズと同じで、若干のスペックとカラーリング違いとなりますが、とても価格とのバランスが取れた仕様になっています。

OneMixシリーズの現行機は、OneMix3S+(CATエディション含む) がCore i3,OneMix3 ProがCore i5、OneMix3 Pro プラチナエディションがCore i7を搭載し、3S+はエントリー向けの末っ子です。

CPUはIntel Core i3-10110Y,Dual Core , Max 4.0GHzで、上位版のOneMix3S ProのCore i7などからはダウンしています。メモも8GB、ストレージは256GB NVMe SSDとなっていて、どちらも半減。

とはいえ、他の製品がハイスペック過ぎて価格が1000ドル台(Proは14万円超)と高値になってしまい、なかなか気楽には買えないのに対して、CATエディションは8万円台とリーズナブル。

OneMix3S+ のような8.4インチのUMPCで何をしたいのかにも依りますが、ゲームとか動画編集をこの小さなPCでしたいという欲望がなければ、性能的には8GB/256GB SSD、Core i3ならむしろ充分なレベルです。

8.4インチのディスプレイは、WQXGA(2560×1600)IPS液晶で、くるっと回転させてテントモードやタブレットモードにできるコンバーチブルタイプ。その為、専用の4096段階の手書き入力スタイラスペンを使えば、メモやお絵かきも可能です。

microHDMI端子もあるので、自宅では大きなディスプレイに繋げたりもできますし、

USB PD 45Wで充電できるので、PD 45W対応のモバイルバッテリーからの充電も可能です。

重量はわずか650gと超軽量で、毎日持ち歩くカバンの中に入れておいても余裕でしょう。

販売ページ : One Netbook One Mix 3S+ CATエディション

主要スペック

同梱物

同梱物はUSB充電器/USB Type-Cケーブル/マニュアル。

USB充電器は日本でも使えるコンセントタイプになっています。USB Type C(PD)の1ポート。

USB PD 30Wという点は有り難いですね。30Wならモバイルバッテリーも比較的選択肢があるので、電源がない場所でも充電が可能というのは使う上で楽です。

ディスプレイ

8.4インチ 2K解像度のディスプレイは発色も良く視野角も広い。オプションの筆圧4096段階のスタイラスペンを使えば、メモやお絵かきも可能です。ただ2Kレベルまでの解像度が8.4インチディスプレイで必要かと言うと微妙なところもあります。フルHD程度でもこの画面サイズならほとんどの方には分からない程度なので、もう少しコストダウンはできた気がします。

ディスプレイはくるっと360度回転させることができ、テントモード、タブレットモードにできる。お絵かきする際は便利です。

ネット見ているだけなら、タブレットモードはとても便利。

 

キーボードなどの操作系

キーボードはUMPCとしてはスタンダードとも言える6段配列で、狭いながらもキーピッチも広く、打鍵感もしっかりあるのに驚く。

私がレビューしたものは英語キー配列ですが、CATエディションではないノーマル版のOneMix3S+ には日本語キーボードバージョンも存在しています。そちらは全角/半角キーなどがあり、日本語入力がしやすくなっていますが、ローマ字とか英文字をタイプするだけなら英語キーでも問題無い。

配列はコロンやセミコロン、カッコキーが上下に配置され、Fnキーが数字キーと兼務されているなどやや変則的ですか、8.4インチのPCという制約下では致し方の無いことです。QWERTYキーは綺麗な配置となっていて、そちらをとにかく優先して打ちやすくしたのでしょう。

またキーボード下部にある四角いところは光学式のポインティングデバイスです。ThinkPadkようなトラックスティックとは違い、四角いところをタッチパッドのように指を滑らせて使うので、最初は慣れが必要ですが、慣れてくるとそこそこ軽快に使えます。画面上のボタンを押す、フォルダーの名前を変えるためにフォルダー名あたりを右クリックするといった細かいところに合わせるのは多少苦手ではあるものの、2時間ぐらい使うと慣れてきて人間側がOneMix3S+ に合わせられるようになり、ある意味成長を感じる事ができる。

マウスやタッチパッドには操作性では負けますが、この8.4インチというサイズのPCのポインティングデバイスとしてはこれがベター。タッチパネルもあるので、都度使いやすい方を選べますしね。

実使用でWord/メール等で文章作成してみましたが、まったく問題無く”ノートPCの代替になる”とまでは言えません。ただメールの返信を書くぐらいなら余裕で、WordでA4びっしりと文章書いてと言われると普通のノートPC使いたくなりますが、訂正や注釈付けたりするぐらいなら問題無く使えます。

またキーボード右上には指紋認証リーダーがあります。キー配列の中にありますが、ボタンのように出っ張っていないので、押し間違えは無いです。その横に電源ボタンがあり、これも押し間違えがなく、よく考えられた配置です。

ポート類

8.4インチとコンパクトなPCの割に拡張ポート類はしっかりしています。右側にはUSB Type-AとUSB Type-C、microSDがあります。USB Type-Cポートは充電ポートも兼務していて、USB PD 30Wなら充電可能。

左側には、microHDMI、イヤホンジャック。

ヒンジ側には排熱スリットがあります。

底面にも放熱スリットがあります。どちらかというとこの底面側のほうが熱くなりますね。

重量

実重量は650g。13インチぐらいのノートPCの約半分ぐらいの重さなので、片手でも余裕で持てます。

ベンチマーク

お借りしたOneMix3S+  CATエディションは第10世代 インテル Core i3 10110Y(Amber Lake Y)を採用していて、メモリは8GB、ストレージは256GB NVMe SSDです。その実力をベンチマークで試してみました。

まずはCrystalDisk Mark。256GB NVMe SSDの実力は以下の通り。

シーケンシャルで1415.18MB/sと爆速で一般的なM.2 SSDの速度の倍ぐらい。Win10操作上/アプリ起動でモタつくことはありません。

次にドラゴンクエストXベンチ。こちらは「普通」という結果。(1280×720での結果)

Core i3版なのでもう少し良い結果を期待しましたが、それでも問題無く動作可能なレベルです。

この性能と8.4インチのディスプレイサイズでゲームという場面は少ないと思いますが、ライトなゲームなら問題無く動きます。

バッテリーライフ

Win10の電源モードを一番バッテリー持ちのよい”より良いバッテリー”モードに設定して、100%→20%ぐらいまで3-4時間という感じですね。バッテリーライフは長い方ではありませんが、ただUSB PD 30W仕様の為、モバイルバッテリーで充電できるのが強い。

私はRAVPowerの29W PDモバイルバッテリーを使っていますが、こちらでも問題無く充電出来ました。

【実機レビュー】小型なのにPD 29W「RAVPower10000mAhモバイルバッテリーRP-PB186 」レビュー~Surface Laptop3もSwitchも充電できるか試してみた

テントモード/タブレットモードは便利

旅先でうちの娘に貸しましたが、動画再生機(YouTube端末)として使いまくってました。最初はPCモードで使っていましたが・・・

テントモードやタブレットにもできる事を教えると、うちの娘はテントモードをいたく気に入っていました。寝っ転がってYouTube閲覧機として見ていると、自分の体勢を変えたとき、テント確度を自在に変えられるのは確かに便利です。

スタイラスペンがあればタブレットモードでお絵かきも可能です。

まとめ

8.4インチの小さなラップトップPCなので、キーボードは慣れが必要です。

しかしこの小ささで、メールやちょっとした文章作成ならできるレベルというのは正直驚きです。
Win10ノートPCを持ち歩くとなると12インチぐらいのノートPCだと少々重いし、カバンだってそれなりの大きさのものが必要です。しかしOneMix3S+ なら小さいカバンでもすっぽり入るし、650gと軽量。
用途がメール程度であれば、小旅行や出張でもこれでOKです。

キーボードとかの慣れのレベルも私は光学式トラックポイントは30分ぐらい、キーボードは2-3時間使えば概ね問題無くなりました(但し私は英語キーボード自体をそもそも使えています)

性能面でもCore i3の現行第10世代と新しく、8GB RAMと高速256GB SSDという構成でもっさりした動作はありません。ネット、Office系文書作成などはストレスなく可能でした。

価格は以下に書きましたが、8万円台とOneMix3シリーズの上位版が10万円超な事から考えるとリーズナブルですし、スペックも過剰に高くなく、UMPCの他製品を見回しても、これぐらいのスペックが価格とのベストバランスなのではないかと思います。

価格

今回レビューしたOneMix3S+  CATエディションはGeekbuyingにて86,919円=789.99ドルで購入可能です。

更にクーポンがあり、749.99ドルまで値引きされます。

クーポンコード : Onemix3PCat

Geekbuying販売ページ

スタイラスペン+ケースがセットになったバージョンは、93,521円=849.99ドルです。
こちらも同様にクーポンがあります。

クーポンコード : Onemix3PCatS

Geekbuying販売ページ

男性にはピンクのCATエディションはキツいのであれば、ブラックバージョンもあります。

Geekbuying販売ページ

関連ページ

・Geekbuyingの紹介 :GeekBuyingでガジェット輸入してみる? 中国のガジェット通販サイトGeekBuyingの紹介
・Geekbuyingの買い方ガイド : GeekBuyingの買い方ガイド~ユーザー登録から決済手続きまでやってみた
Geekbuyingで「コンビニ払い」決済手続きをする方法~実際にコンビニで支払いしてみた

最新情報をチェックしよう!