ハイエンドハイコスパスマホ「OnePlus 6T」のレビュー後編です。
今回は話題のインディスプレイ指紋認証や、プリインストールアプリケーションの確認、ベンチマークのスコアはといった基本的な点、そして外に持ち出してカメラを試してみました。
前回のレビューはこちらから。
インディスプレイ指紋認証
OnePlus 6から6Tの代になり、一番大きく変わった点が「インディスプレイ(画面内)指紋認証」です。
その使い勝手を試してみました。以下動画がテスト模様なのですが、概ね同じようなインディスプレイ指紋認証ができるvivo NEX Sと良くも悪くも同じですね。
ディスプレイ内下部中央の所定の場所にぴったり指を合わせられれば問題無く指紋認証解除が可能ですが、少し外れたり指のエッジ(端)とかは精度が悪く弾かれます。指も1秒とまではいきませんが、0.5秒ぐらいは触っている必要があります。
現段階ではどこのメーカーのインディスプレイ指紋認証も基本的には同じで、「スマホ持つ」→「画面見て指紋認証エリアを確認」→「指を正しく置く」→「解除」という流れがあり、1回視認してぴったり合わせて指を置く作業が煩わしく感じる人も出るでしょう。個人的には感知エリアは2倍ぐらいは広くないと快適というレベルまでは行かないかと思う。
しかしAppleやSamsungがトライしていない最先端技術であることは間違いなく、それを試せる/使うという事はガジェット好きならメリットは大いにあるはずです。
日本語化
グローバルバージョンであれば、日本語は初期セットアップから入っています。もちろん後からでも変更可能。その後はメニュー等含めてほぼ綺麗な日本語になります。
プリインストールアプリケーション
以下プリインストールアプリケーションの一覧です。私のは元々が中国国内版でしたので、中華プリがいくつかインストールされていますが、削除は可能でした。
その他Playストア、ChromeといったGoogleアプリがインストールされています。
ベンチマーク
AnTuTuベンチマーク(ver7)を試してみました。OnePlus 6TはSnapdragon 845と現時点で最高のものを搭載しています。今回使用しているのは6GB RAM+128GB ROM版です。
結果は296,894ポイントで私がトライした結果の中では歴代最高。操作性も当然抜群で、設定メニュー操作レベルではミドル機と大して差が無いのですが、アプリ起動時とか突出して速い。サクサクを通り越してキビッキビ。Android界でほぼ頂点レベルに軽快に動いて、500ドル台という価格は相当な価格破壊なのは間違いない。
以下、過去のベンチマーク結果との比較。
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTu Ver7スコア |
---|---|---|
OnePlus 6T | Snapdragon845 | 296894 |
vivo NEX S | Snapdragon845 | 289691 |
XPERIA XZ2 Compact | Snapdragon845 | 265800 |
HUAWEI P20 Pro | Kirin 970 | 210380 |
XPERIA XZ1 Compact | Snapdragon835 | 205788 |
HUAWEI honor 9 | Kirin960 | 165134 |
Elephone U Pro | Snapdragon660 | 140784 |
ZenFone5 ZE620KL | Snapdragon636 | 139085 |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 137253 |
Xiaomi Redmi Note 5 | Snapdragon636 | 115626 |
HUAWEI honor8 | Kirin 950 | 97517 |
DOOGEE S80 | Mediatek Helio P23 MT6763T | 92458 |
XPERIA XA2 Ultra | Snapdragon630 | 90087 |
HUAWEI nova lite 2 | Kirin 659 | 89273 |
Vernee Active | Mediatek Helio P25 | 79228 |
KOOLNEE K1 Trio | Mediatek Helio P23 | 67080 |
UMIDIGI A1 Pro | Mediatek MT6739 | 45258 |
カメラ
OnePlus 6Tを外に持ち出してカメラをテストしてみました。ベンチマークとしてGalaxy Note9と比較しています。
街中。背面カメラは20MP+17MPのダブルカメラでスペック面では先代のOnePlus 6と変わりがありません。夕方4時頃の撮影だったためやや暗めの写真となっています。
OnePlus 6T
Galaxy Note9のほうが若干明るめに撮れているかなという感じはしますが、充分綺麗に撮れています。
次に強化されたナイトモードでの写真。
OnePlus 6T
夜にも関わらず両者ともよく撮れています。ただ中央下部の看板あたりを見ると分かりますが、Galaxy Note9のほうは色が流れているのですが、OnePlus 6Tはそのあたりの輪郭がはっきりとしている。
次にポートレートモードでボケ感のある写真を撮ってみました。このあたりはOnePlus 6と同様に綺麗にボケさせてます。
全体的に、Galaxy Note9には多少及ばないかなぐらいの写真が撮れます。ただこうして比較するから違いが分かる程度で多くの人にとってここまでやれれば不満は少ないはずです。OnePlus 6Tの価格を考えれば、充分と言える絵でしょう。
レビューまとめ
年に二回ペースで新機種を出すOnePlus。今回の「OnePlus 6T」は「T」付のマイナーアップデート版のようなイメージですが、着実な進化を感じられました。進化は主にインディスプレイ指紋認証で、物理的な指紋認証リーダーほどの使い勝手には届かないものの、最先端デバイスを使っている優越感があります。
ただOnePlus 6からの機能的な進化としてはインディスプレイ指紋認証とディスプレイノッチが水滴タイプになったぐらいで、6から6Tに乗り換えるほどのインパクトは少ない。カラーもOnePlus 6ではホワイトやレッドも販売していましたが、現時点ではブラック系2色と派手さが足りないのもややインパクトが薄い。
それでもナイトモードを搭載したダブルレンズカメラは多くの人にとって充分綺麗に撮れるカメラですし、スマホ界の最高峰SoC(CPU)Snapdragon845搭載による快適な使い勝手は単純に素晴らしい。これが500ドル台の6万円程度で手に入るのは劇的な安さであり、この価格帯で爆速スマホが欲しいというなら間違いなくオススメ出来る製品です。
OnePlus 6Tの価格
GearBestでの価格は6GB+128GB版が569.99ドルです。
Snapdragon845,メモリ6GB、ストレージ128GB、AMOLEDディスプレイ、インディスプレイ指紋認証リーダーと、Androidスマホの最上級レベルのスペックが揃っていて、570ドル程度というのは充分安いです。
GearBestでの購入方法は以下記事を参考にしてください。
関連リンク
・公式ページ: OnePlus 6T
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.com買い方ガイド : 中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで