1.4万円の4G B19プラチナバンド対応タフネススマホ「OUKITEL WP18」実機レビュー~12500mAhの大容量バッテリーは重い?カメラの性能は?など1ヶ月ほど使ってみた

OUKITELから発売されているタフネススマートフォン「OUKITEL WP18」を使ってみました。

IP68/69K防水防塵タフネススマートフォンながらもたったの1.4万円程度で買え、12500mAhの大容量バッテリー搭載でロングバッテリーライフのこのWP18を1ヶ月ほど使ってみました。

OUKITEL WP18の特徴

OUKITEL WP18 はタフネススマホで、当然のようにIP68/69K規格の防水防塵。更に米軍納入規格であるMIL-STD-810Gにも適合。このあたりはタフネススマホなら当たり前ですが、小型で安価なWP18でもそのあたりはしっかりとしています。

そのディスプレイは5.93インチと小型で、解像度はHD+(1440×720)。画面サイズが小さいのでHD+画質でも粗さは体感できないレベルなので、このあたりは問題ないでしょう。

横幅も74.2mmとタフネススマホとしては小型で、iPhone13あたりと概ね同じぐらい。もちろん厚みは20mm程度あるので太めです。

最大の売りはこの小型ボディに、12500mAhと特大の大容量バッテリーを搭載。
この容量は一般的なスマートフォンの3倍程度です。更に18Wの急速充電にも対応しています。

もはやモバイルバッテリーに画面が付いたぐらいのイメージです。ビデオ再生は28時間連続視聴できるなど3日は充電要らずなレベルにあります。

SoC(CPU)はMediaTek  Helio A22で、かなりローエンドスペック。AnTuTuベンチマークv9スコアは6-7万点レベルと、Android11 OSをサクサクと動かす事ができるかやや不安があります。

RAM+ROMは3GB RAM+32GB ストレージと、徹底してコスト削減されています。ただmicroSDは使えるので、最悪ストレージ容量は拡張可能。

対応周波数帯は4G LTEはB8/B19と対応していて、ソフトバンク/docomoの2キャリアプラチナバンドに対応。
3G:WCDMA:B1/B8
4G:FDD-LTE:B1/B3/B7/B8/B19/B20

*Banggood様から製品をお借りしてのレビューです

主要スペック

OUKITEL WP18
ディスプレイ 5.93インチ HD+ (1440x 720) IPS
SoC(CPU) MediaTek Helio A22 MT6761 クアッドコア 最大2.0GHz
メモリ+ストレージ 4GB RAM
32GB ROM
OS Android 11
カメラ 背面
13MP+補助カメラ
前面
5MP
バッテリー/充電 12500 mAh /18W(9V/2A)
WiFi/Bluetooth Wi-Fi 802.11 b/g/n/ac
Bluetooth 5.0
SIMスロット nano SIM x2
デュアルスタンバイ
microSD あり
対応周波数帯 2G:GSM:B2/B3/B5/B8
3G:WCDMA:B1/B8
4G:FDD-LTE:B1/B3/B7/B8/B19/B20
サイズ 153.8 * 74.2 * 21mm
重さ 430g
カラー ブラック/オレンジ/グリーン
その他 ・USB Type-C
・IP68/69K防水防塵
・指紋認証無し

 

同梱物

開梱して中身を見ていきましょう。

同梱物は、USB Type-Cケーブル、USB充電器、マニュアルです。

USB充電器は見て分かるように日本では使えないコネクタタイプですが、Banggoodでは変換アダプタが付属してきますので、USB充電器自体が大きくなってもいいなら利用可能です。充電器自体は出力18W以上がでれば急速充電ができる為、そうしたUSB充電器を別途用意すれば代用も可能です。

マニュアルはスペック中心ですが一応日本語もあります。

外観

それでは本体も見ていきましょう。

5.93インチのHD+(1440×720)解像度ディスプレイ。昨今はフルHD+が当たり前ですが、タフネススマートフォンにおいては過度な解像度はバッテリーライフを下げる事、5.93インチではフルHD+もHD+も実際の見た目上はほぼ遜色ない事もあり、低価格帯では特にHD+解像度ディスプレイとなる事が多いです。
このWP18もネットみたり写真みたりして「絵が汚い」と感じる事は皆無です。発色も良く、綺麗そのもので不満はないですね。

下部は、USB Type-C端子がありラバーカバーに覆われています。

開けるとこのようにUSB Type-C端子が現れます。水場で使う可能性も考えるとキャップレス防水がベストですが、低価格帯と言う事もあってこのあたりは致し方ない。ただこのカバーが開けづらいのはちょっと困る。爪が長ければ開けられるが、爪を切った後だとかバーがなかなか開かずにイライラする。
毎日充電する端子なだけに防水性と開けやすさは両立して欲しかった。

左側面は独立キーとSIMトレイ。

SIMはDual SIMで、1つはmicroSDカードと共用できます。

右側面は電源ボタン、ボリュームボタンと一般的。

背面。ザ・タフネススマートフォンという外観で、上部にカメラ、下部のスピーカー、最下部のオレンジの部分はストラップホールとなっています。

カメラの性能に関しては後ほど。

日本語&標準アプリケーション

輸入製品ですが、マニュアルが日本語対応している通り、WP18自体も日本語対応しています。
一部英語の部分もありますが、それほど難しい内容ではないので困らないと思います。
アプリケーションは全てトップに置かれているタイプで、以下のように余計なアプリは一切無いレベル。

タフネススマートフォンとしてツールボックスというアプリがあり、分度器、高度、方位磁石などのアプリがセットになっていて、アウトドアや仕事で使うことができます。ただプロとして実用性があるかというと、あくまで参考程度の性能だと思います。

ベンチマークと使用感

WP18はSoC(CPU)にMediaTek Helio A22 MT6761 クアッドコア 最大2.0GHzを搭載しています。
このHelio A22をベンチマークでテストしてみました。
AnTuTu v9.2.9ベンチマークは起動しなかったので、Geekbenchでテスト。
シングル164,マルチ530というスコア。

正直使用感としては「もっさり」。ブラウジングやその他各種アプリもワンテンポ遅れます。ゲームなどもってのほか。

バッテリーライフは3日だが結構重い

WP18を旅先で使っていましたが、12500mAhの大容量バッテリーはさすがに減りが遅く、3日間は余裕で持ちます。性能上ゲームをしないのも大きいと思いますが、ネットみたりGPS使ってロギングしたりしても1日25%ぐらいしか減りません。

ただ430gはかなり重い。WP18を持ったままネット見るのが億劫になる。これは12500mAhの大容量バッテリーの長時間駆動とどちらを取るかという命題で、それでもWP18を選ぶ方は覚悟の上だと思いますが、厚みも21mmもあり、もはやモバイルバッテリーに画面が付いているぐらいのイメージになっています。

とは言ってもこれだけの大容量バッテリー搭載で、横幅74.4mmは全然片手でグリップできるレベルなので、持ちやすさでカバーしているのは絶妙なラインと感じました。他のタフネススマホだと、横幅もでかいので重さよりもそちらが気になる事も多々ありますしね。

カメラ

13MP+サブというこちらもカメラスペック的にはローエンドに見えるカメラを使って撮影してみました。
が、意外にもカメラは相当健闘している結果となりました。

以下は作例です。(クリックすると大きく見ることができます。容量が大きいのでモバイルの方はご注意を。)

上段は風景写真。北海道に行った際の写真ですが、とても1万円そこそこで言っては悪いけどOUKITELのタフネススマホの写真には見えません。正直メモや記録程度を覚悟していましたが、風景の切り出しは本当に良く出来ています。

中段左は飯、右側は手水に置かれた花を撮影。これも様々な色があるものの、充分ツヤや艶やかさがでています。

下段は左は花、右側はポートレートです。
ポートレートは普通の写真と違い、ややボケ味の調整が甘く、今ひとつなのでこれはおまけ程度な感じ。

それでも全体的には私の低かった前予想を大きく崩す綺麗さで撮れています。
スマホのカメラは画素数スペックでは測れない良い例ですね。
タフネススマホで綺麗な写真が撮れるのは結構重要で、基本アウトドアメインと考えると、山の上だったり海の上であったり、そうした場面ではカメラで写真が撮りたくなるものです。しかしタフネススマホのカメラがあてにならなければもう一台スマホを持っていったり、カメラを持っている必要があり、余計なデバイスが増えてしまいます。WP18がある程度綺麗な写真は撮れるのは大きなメリットです。

レビューまとめ

端的に言うと「CPU性能がもうちょっとあればなぁ」と惜しい。

上記にも書きましたがカメラが思ったよりも良いし、12500mAhの大容量バッテリー搭載で重いけど長時間駆動できるし、意外と小さい画面と横幅が功を奏して持ちやすいしと光る所はあります。

しかしMediaTek A22は非力でブラウザでネット見たりするだけでも、少しもたつくのがもったいない。

とは言っても約1.4-1.5万円の価格帯でIP68/69K防水防塵、日本の4G B8(ソフトバンク)、B19(docomo)に対応し、それでいて大容量バッテリー搭載のタフネススマートフォンというのは価値はある。
アウトドアや登山、トレッキングなどで、充電環境がない場所に行く際にスマホ1台でなんとかしたいというケース、それも頻繁ではなくたまに行くレベルなのでできるだけ安くというニーズには合致してくれます。

WP18はそんなニッチなニーズにきちんと応えてくれるタフネススマホです。

価格

OUKITEL WP18はBanggoodで約1.4万円でセール中です。

Banggood : OUKITEL WP18

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