今回は、SoundPEATSさんから、Bluetooth ヘッドセット『SoundPEATS D3』をサンプル提供して頂きました。サウンドピーツはスポーツイヤホンでは有名でいくつもの製品を出しているメーカーですが、この『SoundPEATS D3』は、BluetoothイヤホンではなくBluetoothヘッドセット。それ故の片耳です。
D3は超小型で、普通のヘッドセットと違いカナル型イヤホンの片耳だけといったサイズで、「ヘッドセットしてる」と他の方に意識させないサイズなのも良い所。またビジネスライクではないブルーも選べるなど凝り固まったヘッドセットの概念超えてます。
私の場合、これをジョギングに使いたいなと思ってます。いつもは同社のQ12を使っていますが、あまり密閉性の高いイヤホンは実は走っていると結構危険なときも有り、こういう片耳でも良いのかなと思ってました。ただ普通の片耳イヤホンやヘッドセットはジョガーからすると「格好悪い」のです。そんなときD3を使わせて頂けるというわけで飛びついてみました。
そんな片耳ヘッドセットD3をレビューしていきます。
主要スペック
- サイズ:25*18*28mm 4.9g
- Bluetooth V4.1
- 対応プロファイル:HFP/HSP/A2DP/AVRCP
- 連続通話時間:約3時間
- 連続待受時間:約70時間
- バッテリー容量:45mAh
- 保証 : 12ヶ月
- 通信距離:約10m
開梱の儀
箱を開けて中身を取り出してみました。
同梱物はヘッドセット本体、イヤーピース大中小(中は本体に装着済み)、microUSBケーブル、マニュアルです。超シンプル。片耳ヘッドセットなので、イヤーピースは自分にピッタリ合うものを試しておかないと、使用時に「ぽろっ」と落ちて行方不明になりかねないので注意。
充電はこのように本体のゴムキャップを外してダイレクトにmicroUSBケーブルを差し込む形。本体がいかに小さいかが分かる。機能としては非常に単純で、ボタンが1つだけ。その為ボリューム調整はできず、単純に音楽なら一時停止/再生、通話なら受電、通話終了、リダイアルとなっている。
実際のサイズ感はこんな感じでとてもコンパクト。 マニュアルは英語です。ただ機能的なことは販売ページにも書いてあるので、確認するのは恐らくペアリングの方法だけかなと思います。その方法は下記の通り。
ペアリングの方法
ペアリング自体は簡単。前述のように「5秒マルチファンクションキーを長押し」という点だけ抑えておけばOK。(初回起動時は自動的にペアリングモードになっています)
電源が切れた状態で、マルチファンクションキー(コントローラ部の真ん中ボタン)を5秒長押しすると、LEDが赤・青の交互に点滅します。この段階でペアリングさせたいスマホ等のBluetooth設定を開いてスキャンすると、D3というデバイスが見つかります。あとはD3を選択してペアリングを完了させるだけ。これはiPhoneでもAndroidでも同じですね。
初回のペアリングしてしまえばあとは何度もやるものではないので、やり方だけ分かれば簡単です。
音楽も聴けるレベル
片耳ヘッドセットですから、音楽を聴くというのはあまり重視されていない・・・・かと思いきや、結構聴けます。
Amazon Musicでいろいろと聴いてみましたが、中低音域もしっかり音が出ます。でもあくまで「片耳のモノラルのわりには」という注釈付きです。音楽を聴いてずっぽりその世界に入ってリラックス、、、、というよりは、BGM的に聞き流す形でしょうね。
私の場合は、ジョガーとして片耳で音楽、片耳は周囲の音を聞きつつ安全を確保して走るというのがこのD3の主な使い方。こういう使い方なら特に問題無いと思います。
走って使ってみた
いちおう週末ジョガーなので、ジョギングで使用してみました。まずは「走ってて落ちて紛失とかないわけ?」という疑問。これはちゃんとサイズのあったイヤーピースを事前に装着して、走り始めてみましたが、意外と走っている間に取れたりする事は無かった。今後も絶対無いとは言いきれませんが、ホールド感は充分あります。しかも軽い、ケーブルレスというだけで今までのケーブルがあるスポーツイヤホンにある違和感が無いのが凄い。SoundPEATSイヤホンにつきまとう「タッチノイズ(ケーブルが身体に当たる時のノイズ)」は当たり前ですがありません。
音もしっかり聞こえていて、多少音量を高めにしても、片耳は車の音などに注意を傾ける事ができるので、安全性は充分確保できます。これは私にとって大きい。ただこれはトレードオフで、人混みや家族連れが多い場所で、ぎゃーぎゃーうるさい時はやっぱり音楽で一人の世界に入り込みたいという気持ちになります。なのでD3を着けて走る時は、走るコースを人混みが無い場所に自然となっていきます。でも安全確保ができるという一点だけでもだいぶ違います。
ヘッドセットとしての機能も試しました。私は朝走るので、まず電話が掛かってくることはないわけですが、試しに家族と通話してみました。ボタンを押すことで着電を受電できます。で通話品質はぼちぼち。普段スマホで電話しているより少し悪いかなぐらい。ただ通話品質に私の場合はこだわらない(意思疎通ができればいいじゃんと考えている)ので、まぁ問題無い。
気になる点も
通話できるのはヘッドセットだし当たり前ですが、マイクが耳元にあるので、こちらの話し声は少し大きめに話さなければならない。しかも私のようにジョガーとして使うとなると、路上で大声で離す事になる。これは結構恥ずかしい。ビジネスならともかく、家族と雑談でしたので、子供と会話とかしているとより恥ずかしい(汗)。なので実際の使い方としては、受電して「かけ直しますね」と言って、スマホで通話するほうが良いのかなと思う。もちろんこれを工事現場とか車の中で使うとかであれば問題無いです。
あと気になったのは、リダイアル機能。1つしか無いボタン(マルチファンクション)をダブルクリックするとリダイアルになるのですが、これが音楽を一時停止させて、「あれ?止まったかな?」とか思って思わずダブルクリック扱いになると大変。自分の意思とは違い勝手に(?)リダイアルし始めてしまい、慌ててスマホを取り出して止めないと電話されてしまう。私の場合、たまたま家族との通話だったからいいのですが、仕事相手とかが最後の通話だと、早朝に電話しかねないわけで、ここは何度か失敗すると「ボタン押す時は慎重に」と心に刻むようになります・・・
まとめ:ジョガーの安全確保しつつ音楽も聴ける
通話に関しては私はほとんど使わないので、この品質を重視する方は専用のヘッドセットを購入すべきと思います。
しかし私はこのヘッドセットを結構愛用していて、いまではメインのジョギングのお供になっている。完全密閉型のカナル型のスポーツイヤホンは、一人の世界に入り、楽しく走れる半面、後ろから来ている自転車に気付かなかったり、車の危険察知が遅れ、「ひやっ」とすることはあります。実は知人ジョガーが最近それで交通事故に遇い、背骨・頸骨の骨折で大変なことになってました。彼は案の定カナル型イヤホンをしていた為、後ろから来た車の察知が遅れ、よけ損なったという経緯がありました。
できる限り歩道や車通りの少ない道を走るとは言え、やはり危険は出来るかぎり把握したい、でも音楽も聴きたい、そういうバランスを取る一つの解決策かなと自分では思ってます。大きな公園などで危険が少ない場所を走るならカナル型イヤホンでも良いと思いますけどね。
関連サイト
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