T-baoという謎のブランドノートPC「T-bao Tbook X8S」のレビューです。
*Geekbuying様からお借りしました。
T-bao Tbook X8Sの特徴
T-baoはもともとJD.comで販売していたブランドですが、最近はJD以外でも販売を始め、そのコスパの良さが際立って売れています。
このTbook X8SもハイコスパノートPCで、15.6インチフルHDディスプレイ、CPUはCeleron N3450、ストレージ64GB eMMC、そしてRAMはなんと6GBもあります。
OSはWindows10 Homeなので、6GB RAMはアプリを多数使ったり、ブラウザのタブを多く開く方にとっては助かります。
細かいスペックは下記ご覧ください。
※T-baoの製品は以前にライセンス認証のトラブルがあったのですが、現在は解決しています。(Geekbuyingから回答頂きました)
主要スペック
- CPU :Intel Celeron N3450 Quad Core 1.1GHz, up to 2.2GHz
- RAM : 6GB
- ストレージ : 64GB eMMC
- ディスプレイ : 15.6 インチ フルHDディスプレイ(1920 x 1080) IPS
- OS: Windows10 Home
- バッテリー : 8000mAh
- カメラ : フロント 0.3MP
- インターフェース : USB host:1xUSB2.0.1xUSB3.0 、Micro SD、Mini HDMI、イヤホンジャック、DCジャック
- WiFi /Bluetooth :802.11 b/g/n 、Bluetooth4.0
- サイズ/重量: 328x220x18mm, 1.9kg
開梱
外箱にはデカく「NOTE BOOK」の文字。メーカーの信条とかそういうブランド力をアピールするのではなく、「NOTE BOOK」と製品内容を誇示するのはなかなかの直球です。どことなくJumperと雰囲気が似てる気がします。
同梱品は、ペラペラのマニュアルとACアダプターのみ。
ACアダプターは、100-240Vまで対応し、コンセント形状も日本と同じなのでそのまま使えます。
外観と使用感
ここからは外観をチェックしていきます。トップカバーはホワイトでシンプルそのもの。カバーにはビニールの保護フィルムがしっかりと貼られていて傷が付きづらいようになっています。
ディスプレイ側も保護フィルムが貼ってありますが、こちらは剥がして使う必要があります。実売220ドル程度なので当たり前ですが、プラスチック筐体です。ただホワイトカラーの清潔感で安っぽさを抑えているなど、デザイン努力の跡は窺えます。
キー配列は6段の英語キー。左側は特に配列におかしなところはなく自然に使える。但し右側はEnterキーの右に更に1列あり、カーソルキーがその1列と被っている為、誤打しやすい。
電源ボタンもキーボード右上にあるタイプで、起動中にうっかり触ると即スタンバイに入ってしまう。こういう配列を流行らせたAppleを本当に恨みたくなる。(安易に真似るほうがいけないのですが)
タッチパッドは指4本以上あるほどの大型のもの。タッチ感度もよくマルチタッチでも使いやすい。
ファンクションキーはそのままで「F1」とかが押せる仕様。これがFnキー押しながらじゃないと押せないPCも多数あるので、ファンクションキーを多用する方にとってはありがたいです。(私含め)
右側面にはmicroSD、イヤホンジャック、USB 2.0があります。
左側は、ACアダプター差し込み口、USB 3.0、miniHDMI。USBは左側だけ3.0で右側は2.0と速度差があるのは残念ですが、両サイドに1つずつあるので使いやすい。USBメモリーキーやマウス等のデバイスを繋げるときに「USBどっち側だっけ?」と迷ってもとりあえず挿せるので、こういうちっさいストレスを感じなくて良いのは地味に効きます。
ACアダプターは差し込むとブルーのLEDが点灯するようになっています。廉価な割にこういうところもしっかりしているのは良いですね。
ディスプレイを閉じるとこのように薄型になります。
背面は本体と同色のゴム足がある。またスピーカーも左右にありますが、音質に関してはあまり期待しない方が良いレベルです。
ディスプレイはベゼルがとても細く、15.6インチのフルHD解像度とIPS液晶の発色の良さが相まって迫力は充分です。
視野角もまずまずよく、横から見ても表示されている内容が視認できる。
実重量
実重量の計測は1596gでした。Geekbuying販売ページのスペック表だと1900gなので、なんだか得した気分。
T-baoに関しては公式ページが存在しない(と思われる)ので、スペックに関してはGeekbuyingの販売ページを信じるしかないのですが、こういうところはしっかりして欲しいですね。1.6kgと1.9kgでは買う人の心構えも違うでしょうし。
実際15.6インチで1.6kgだと、かなり軽く感じられます。自宅内で持ち歩くぐらいならなんら問題無いでしょう。
ベンチマーク
64GB eMMCを搭載しているTbook X8Sのストレージベンチマークをしてみました。
eMMCらしい結果で、シーケンシャルアクセスはまずまず速い。ランダムアクセスはぼちぼちといった結果です。SSDには全く敵わないですが、HDDよりは速いので、このPCを使っていて体感で「ストレージが遅い」と感じることは少ないです。
次にドラゴンクエストXベンチマークを試してみました。結果、スコア1039で「重い」。
Celeron N3450とオンボードのHDグラフィックスなので当然ゲームには向いていません。
RAM 6GBあるので、ブラウザのタブを7-8個開いてもそこそこ快適です。そこそこというのはCeleron N3450がもたらす(と予想される)若干のもたつきを感じるからです。Webサイトをひらいて、スクロールしようとすると最初はちょっとカクカクと動き、サイトの読み込みが完全に終わればするするとスクロールするようになる。これはTbook X8S特有の動きではなく、Celeron機ならだいたい同じと思うので、廉価PCを使いなら多少のもたつきは許容していく必要はありますね。
気になる点
PCレビューの場合、記事を書きながらテストをしたりしているのですが、1日中キータイプしていてやはり気になったは電源ボタンと右側の余計な配列。
キー自体はとても素直なアイソレーションタイプで、ストロークも浅くも無く深くも無く自然で打ちやすいのですが、私が慣れていない為かどうしても電源ボタンに触れてしまうことがあり、度々スタンバイに落ちて「あっ!」とがっくりすることがあった。
これは電源オプションから「電源ボタンを押したときの動作」で「何もしない」に設定すればいいので、設定で解決するのですが、外観の項目で書いたように、安易にMacBookの真似をしないほうがいいのにと思う。見た目はすっきりするけど使いづらいのは間違いないので。
レビューまとめ
ざっとレビューしてきましたが、価格的には220ドル程度と考えると、15.6インチでフルHD解像度でIPS液晶で綺麗、6GB RAMで動作に余裕ができる点、実重量は1.6kg程度でとても軽い点はかなりハイコスパです。
似たような雰囲気を持つノートPCとして、サイズは違いますがCHUWI LapBook 14.1があり、こちらが4GB RAMで246ドル程度で売られている事を考えると、Tbook X8Sは6GB RAM搭載で220ドルなのでいかにハイコスパか分かります。
難点はキー配列で、よくあるEnterキーの右に1列+電源ボタンがキーボード右上にあるタイプな点です。ですが「慣れる自信がある」もしくは「もう慣れている」方なら欠点にはなりませんし、そもそも「キータイプをバリバリやらない」のであれば慣れる必要すらありませんね。つまりライトユースで、ネットや動画みたり、たまに文章作成程度でしたら特に不満も出てこないレベルです。
220ドルなので、プラスチック筐体に多少安っぽさはあるものの、この価格で15.6インチフルHDで6GB RAMノートPCが買える事はメリット大きいと思いますよ。
T-bao Tbook X8Sの価格
記事作成時点の価格ですが、Geekbuyingでは219.99ドル(25728円)でセール中です。
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