現在Makuakeにてクラウドファンディング中のロボット掃除機「TECBOT M1ロボット掃除機」を先行してお借りできたので使ってみました。
TECBOT M1はただのロボット掃除機ではなく、一般的なロボット掃除機同様に吸引掃除をしますが、裏に回転ローラー型のモップを搭載してモップ掛けができます。しかも絨毯などを自動で見分けて掃除と拭き掃除を同時実行し、絨毯等を濡らさずにモップ洗浄もしつつをモップ掛けをするので、全てを一気にやってくれるロボット掃除機です。
主な特徴
ゴミ吸引と濡れたモップをくっつけて掃除してくれるロボット掃除機は多々ありますが、TECBOT M1は回転モップを搭載した本格的な床拭き対応ロボット掃除機です。
更にゴミ吸引しつつ床材質を自動判別して、絨毯等を避けてモップ掛けもできるので、掃除と床拭きを一気にやってくれます。
しかもモップ掛けしつつモップも自動で洗浄しながら実行するので、汚いモップで床を拭いてしまうことはありません。
モップ洗浄後は自動で水切りもしてくれるので、床拭き終わったけどそのあと水がぽたぽた垂れているなんてこともありません。
もちろん一般的なロボット掃除機としても多機能で、カメラで部屋の地図を作り、バーチャルウォール設定はできますし、部屋ごとの掃除も可能。アプリと連動させれば掃除スケジュールなど細かい指示もできます。
このTECBOT M1は現在Makuakeでクラウドファンディング中で、先行レビューとなります。
開梱物と外観
まずは箱を開けて中身を確認。
またクイックスタートガイドもあり、マニュアルのほうもしっかりとカラーで図解もあるので、セットアップ等で困る事はないでしょう。
リモコン。基本的にはスマホと連動させてスマホアプリがコントローラー代わりにもなるので出番は少ないと思います。ただそれでもあればやはり便利で、ペアリングしているのが妻のスマホで、妻不在時に細かく掃除をしたいなどの場合はリモコンの出番です。
TECBOT M1の本体はマットブラックで高級感があります。
蓋を開けると真ん中はゴミボックス、左にあるのは水拭き用のフレッシュな水を入れるタンクとなっています。
手前から引っ張りだすボックスにはモップ洗浄水を収納するタンクとなっています。タンクの先はモップからゴミや水分を水切りするためギザギザになっているのが分かります。
本体裏はこのようになっていて、上の方にはゴミを回収するオレンジのブラシと2つの回転ブラシ。
下部にモップがあるのが分かります。
ゴミ収集用のオレンジのブラシと回転モップはそれぞれ取り外せるようになっていて、メンテナンスも容易です。
特にブルーの回転モップはいくら自動洗浄されるとは言え、月に1回ぐらいは綺麗に洗いたくなりますもんね。
充電用のドックの裏は電源ケーブルを巻き付けられるようになっていて、長さ調節もできます。左右どちらからもケーブルが出せるので、置き場所で悩む事もありません。こうした配慮は地味ながらも有り難いですね。
まずはWiFi接続でアプリと連動させる
このTECBOT M1ロボット掃除機 を含め、最近のロボット掃除機はWiFi経由でアプリと連動させると、スケジュールやメンテナンス情報、バーチャルウォールの設定が容易にできるので断然オススメ。
もちろんWiFi接続しなくても使えますが、バーチャルウォールの設定などはリモコンではできませんし、格段に使い勝手が良くなるのでほぼ必須というレベルです。
アプリはTecbot Homeで、Google Pay(Playストア)にApp Storeで検索してインストールしておきます。
アプリをインストールした後は既存のアカウントでログインするか、アプリの会員登録をしましょう。以下真ん中の画面の「登録」をタッチすると、メールアドレスを入れる事になり、そのメアドに届いた認証コードを入力する事でアカウント登録ができます。
続いて、アプリから「デバイスを追加」をタッチしてWiFi接続させます。あとは画面の指示にしたがって、本体をWiFi接続状態にし、自宅内のWiFiアクセスポイントに接続します。
このとき2.4GHz帯に接続が必須です。我が家は5GHz/2.4GHzの混合アクセスポイントで自動切り替えタイプでしたが、それでは接続できませんでした。別途2.4GHzのアクセスポイントを設けて接続したら問題無くWiFiアクセスができました。
WiFi接続が全て完了すると、上記画像の一番右のように「追加成功」と表示されます。
これでTECBOT M1のフル機能を使い尽くす事ができるようになりました。
ルンバ960と大きさ比較
我が家で毎日使っているルンバ960と比較してみました。TECBOT M1はルンバ960より一回り小さくコンパクトです。
これで自動洗浄ができるモップも搭載しているのですから、時代を感じますね。
掃除能力を試す
TECBOT M1のお掃除能力を試してみます。
ルンバ960自体は数年前と古く、ドライヤーの強風レベルの耳障りなギュイーーーンという音。TECBOT M1は「シャーーーーー」とか「サーーーー」に近く、耳障りという意味ではあまり気にならず静かです。
段差の乗り越え能力はとても高く、リビングや畳に敷いてあるラグは余裕で超えます。
もちろんある程度固定されているとよりスムーズに乗り越えてくれます。固定されておらず角度が悪いとラグをめくりあげる事もありましたがそのあたりはロボット掃除機あるあるですね。
モップ掛けと掃除はどんな感じで切り替わるのかなと思いましたが、まずはざっと家の中を掃除しつつ把握して、「どこがモップ掛けゾーンか」を理解して、絨毯とかラグを避けてモップ掛けを開始するという手順になっていました。
と言う事で、あまりないと思いますがTECBOT M1の掃除中にラグ/絨毯の位置を変更しない方が良いと思います。
ゴミ収集能力も非常に良く、掃除ゾーンが45㎡ぐらいあるのですが、1日でこれだけ取れていました。
これはほぼルンバ960と同等レベル以上です。
モップ掛けは人間が雑巾掛けしたレベルはある
TECBOT M1の最大の売りが自動モップ掛け&モップ洗浄。
さっそく試してみましたが、フローリングの床をしっかりと拭き掃除してくれています。
心配だった絨毯やラグはしっかりと避けて水拭きモップ掛けしてくれます。
我が家では私がフローリング床拭き担当の為、こうしたモップ掛けロボット掃除機はとても助かります。
印象としては人間がモップでゴシゴシと掃除するレベルにはなく、雑巾掛けしたイメージ。それでも雑巾掛けですよ。充分です。モップパッドを取り付ける一般的なロボット掃除機だと、雑巾掛けどころかさっと水拭きした程度で、それでも手間はだいぶ省けます。しかしやはり雑巾掛けレベルなら油物の料理をしたときとか、外で遊んだ子供が汚い靴下で歩き回った後とか、「もうちょっとしっかり床掃除したい」という時に本当に助かります。
TECBOT M1は掃除中にもモップ自体を洗浄しながら動いて家中のフローリングの床をピカピカに仕上げてくれるので、汚いモップのままという事はなく、そうした面も衛生的に嬉しいところ。
掃除後に洗浄した水を取りだして見ると茶色く濁っていました。仕事の後が分かりますね。
ただ掃除残しの髪の毛とかは回転モップにからんでいたりしたので、使用後はモップを自分で綺麗に洗いたくなりますね。(そのままでも良いんでしょうけど)
なおアプリで吸引力や水量も調整できるので、がっつりモップ掛けしたい場合は「大量」という設定も可能です。
私もやってみましたが、大量だと乾くのに時間掛かりそうなレベルで、子供とかがいると滑って転びそうでした。ただ家族で出掛ける日とかであれば、水設定を大量にして「がっつりやってくださいまし」とするのも良いでしょうね。
掃除禁止エリアを指定できる
一度掃除してマッピングが完了すると、アプリで勝手にエリア分けがされます。
その特定エリアを指定して掃除もできますし、また個別に禁止エリアを指定する事もできます。
更に普通の掃除とモップ掛けのそれぞれに禁止エリアを指定できるので、例えば我が家だと畳部屋は掃除してほしいけど、モップ掛け時は入ってほしくないというケースでも指定も可能。
ちなみに畳に関してはモップ掛け判定が曖昧で、初めての際は水拭きしそうになっていましたので、あえて禁止エリアを指定しています。
総括
2週間TECBOT M1を使ってみましたが、掃除はルンバ960と同レベル。
モップ掛けはルンバ960では出来ない事で、明らかにTECBOT M1が上でした。
特に自動モップ掛け&モップ洗浄してくれる機能は秀逸で、私のようなフローリングモップ掛け担当を職務から解放してくれます。いままでは妻から「そろそろ床掃除してほしいな」と指令が下ったら「イエッサー」と週末にクイックルワイパーに雑巾を着けてせっせと床を綺麗にしていましたが、TECBOT M1があればほぼこれだけでいい。
床の汚れをゴシゴシ落としてくれるわけではないので、人間によるモップ掛けもまだ必要ではあるものの、それは半年に1回ぐらいで良さそうな印象です。
クラウドファンディングでの価格は39%オフで58,000円です。(一般販売価格は95,000円)
決して安くはない価格ですが、フローリング等のモップ掛けする領域が多い家でしたら、確実に掃除の作業量を減らしてくれるアイテムになりますよ。これこそ時間を買う事ができます。