7.9インチで2K(QXGA)ディスプレイのAndroidタブ「 TECLAST M89 Pro」をGearbest様からお借りしたのでレビューします。
M89 ProはiPad miniと同じアスペクト比 4:3でサイズも同じのため、いわゆるiPad miniクローンタブレットと呼ばれています。
TECLAST M89 Proの特徴
M89 Proのディスプレイは7.9インチ、2048×1536のQXGA解像度で、iPad miniシリーズと全く同じ。iPad miniのようなタブレットがAndroidで出ていたらなぁを叶える仕様です。
CPUはMediaTekのHelio X27。AnTuTuベンチマークでは10万点ぐらいなので、スマートフォンレベルでみるとミドルレンジですね。タブレットとしても高負荷のゲームをしないなら余裕でしょう。
メモリ3GB、ストレージ32GBでこのあたりは140ドルほどの売値を反映した仕様ですが、CPUと同様にタブレットは動画視聴とかネットみたり電子書籍リーダーという使い方が多いはずなので、このぐらいでも余裕です。ストレージに関してはmicroSDも使えるので足りないと言う事は少ないでしょう。
OSはAndroid 7.1.1とやや古めですが、使い方がある程度限定される事が想定された小型タブレットなので、OSが多少古くてもアプリが動けば問題無いでしょう。(最新OSを要求するアプリは厳しいですが)
同梱物
同梱物はUSB充電器/USB Type-Cケーブル/マニュアル。あとはmicroSDスロット取り出すピンがあります。USB充電器は日本では使えないタイプなので、別途用意した方が良いでしょう。(変換アダプタという手もありますが、充電器自体がかなりデカくなるので)
本体周りと使用感
7.9インチのディスプレイですが、解像度が高くやはり高精細です。輝度も高めに設定できますし、ブラウザ、アプリ等で画面がカク付いたりもしません。重いゲームは試していませんが、Kindle等の電子書籍リーダーは快適に動いています。
サイズ感もこのように片手で持てるレベルなので、気楽にネットや電子書籍リーダーとして使えるのがいい。これ以上大きくなるとどうしても両手持ちになってしまうので、このサイズがギリギリでしょうね。
左側面にはmicroSDスロットがあります。
本体は32GBまでですが、このようにmicroSDで補強出来るため、容量的には困らないはず。
上部にステレオスピーカー、USB Type-C、3.5mmイヤホンジャックがあります。フロントカメラがこちら側にあるので便宜上この側面を上部と呼んでいますが、実際使う時はこちら側が「下」になるでしょうね。スピーカーにしてもUSB Type-C端子にしても下のほうが恐らく使いやすいですし。
右側には電源/ボリュームボタンが配置されています。iPadライクにかなり上部側に寄った配置になっているのはやや残念ですが、使い勝手は悪くないです。本当はタブレット持った時に、手に当たるぐらいの中央付近に配置してくれれば、もっと使い勝手はいいのに、、、そこはやや残念です。背面は上部にカメラがあるぐらいで、特に何もありません。メタル材質なのでがっちりしていますが、やはりすり傷等は怖いので、最初から貼ってある保護フィルムはなかなか剥がしづらい。
重量
実重量は329g。公称値は342gですからかなり軽いです。
iPad miniが298.8gですから30gほど重いわけですが、価格的に3-4倍のiPad miniと比較するのは可哀想です。実際329gでも「重い」という体感はあまりなく、むしろ軽めに感じます。片手で持てるのでより軽く感じるのだと思います。
日本語は?プリインストールアプリは?
デフォルトは英語版でしたが、日本語を追加することで簡単に日本語化できます。
またプリインストールアプリも極最小限です。Google PlayとGmail、フォトといった基本的なものだけで、YouTube、Chromeすらありません。極めてシンプル。
ベンチマーク
実力をAnTuTuベンチマークで試してみました。
スコアは94,371と、意外とHelio X27なのに伸びなかった。それでもこのぐらいのスコアなら重いゲームでなければモタつかないので実使用で困ることは少ないです。
アプリは使える?
コメントでジャンプアプリが使えないとあったので、試してみましたが問題無く起動して使えています。もちろんKindle等の他の電子書籍リーダーもOK。あとはサイズ的にYahooカーナビも使ってみましたが、これもサクサク快適に動きます。QXGA解像度で地図が凄く綺麗なので、ホルダーが付けられれば車載にしたいぐらいです。
※ただGPSは非対応のようなので、ナビとしてはいまひとつです。
ただマリオカート ツアーはインストールできませんでした。Android7.1.1だからでしょうかね。
※後ほどコメントでジャンプアプリはログインができないとの事でした
電子書籍リーダーとしては最高
私がよく使うKindleで電子書籍リーダーとして使ってみました。
やはり片手持ちができるので、読書に集中しやすいのが良いですね。QXGA解像度で文字も絵もとても綺麗。
Kindleの場合、ボリュームボタンでページ送りができるのですが、ボタンが上にありすぎて片手で読書はちょっとキツイ。それでもお腹の上とか寝ながらまくらにタブレットを置いたりすれば片手でも読めます。マンガは特に7.9インチというこのサイズはベストサイズでしょうね。
話はややずれますが、価格が100ドル台(1.5万円ちょい)と安いので、子供に貸したりしても比較的安心。iPad miniだとシリコンカバー着けてないと渡せなかったのですが、M89 Proなら裸でもまぁOKかなと思わせてくれます。
まとめ
100ドル台のiPad miniクローンタブレットとして考えると、これは良く出来たAndroidタブです。もちろんCPUパワーやRAM/ROM容量を考えると、iPad mini代替みたいな事は厳しいし、タブレットでゲームをしたいという人達の願いも厳しいです。
それでもQXGAのディスプレイは綺麗で高精細だし、電子書籍リーダーとして軽量/手軽に扱える点は大きなメリット。マンガリーダーとしてもディスプレイの大きさが丁度いいので極上のマンガライフが送れます。
メタルフレーム/筐体はしっかりしてます。ただゴールドというカラーだけでなくシルバーあたりもあれば尚良いですが、この価格でカラバリを求めるのは酷ですね。Android7.1.1という面でややOSは古めで、そのためアプリが非対応のものもありますが、トータルでみれば1万円台そこそこという価格のタブレットですから、ある程度妥協しつつ使えば優秀といえる出来です。
価格
Gearbestでの価格は、140.99ドルで約1.5万円です。(記事作成時点の価格)
配送は7-15営業日で届くPriority Lineが無料、もう少し早く届くExpedited Shipping(3-9営業日配送)は294円なので、できればこちらの方が確実で早いです。
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