手のひらサイズでJaper Lake 第11世代のCeleron N5100を搭載したミニPC「TRIGKEY Green G3」を使ってみました。
TRIGKEY Green G3ミニPCの特徴
TRIGKEY GreenG3は4コア4スレッド 最大2.8GHzで動作するIntel Celeron N5100 を搭載したミニPC。
Celeronでありながら4コア4スレッドという事でCeleronの中では最高峰で、Cinebenchのベンチマークでは第八世代にあたるCore i5 8400Tを超えています。
メモリ+ストレージ構成は2つで、8GB RAM +256GB SSD、16GB RAM+512GB SSD。
ストレージはM.2 SATA で500MB/sのアクセススピードなのでSSDとしては高速ではありませんが、体感上は500MB/sもあれば普通に速いと感じる速度です。また2.5インチのHDD/SSDの増設も可能。
内部構造はこのようになっています。12cm角と超小型ながらも、前述のようにSATA 2.5インチのSSD/HDDが更に増設(最大2TB)可能です。
拡張ポート類も豊富です。
- RJ45 LAN (1000 M)イーサーネット(有線LAN) x1
- USB 3.0 x4
- HDMI x2
- 3.5mmイヤホンジャック
- SATA(内部)
HDMIx2がサポートされているので、最大2台のマルチディスプレイも可能です。
OS はWin11 Proがプリインストールされ、もちろん日本語化も可能です。Proなのでドメインに入れたり、リモートデスクトップのホストPC側になれるので、外出先からGreen G3にアクセスして操作することもできます。
*Banggood様よりお借りしてのレビューです。
主要スペック
製品名 | TRIGKEY Green G3 |
ディスプレイ | – |
CPU | Intel® Celeron N5100 4コア/4スレッド Max 2.8GHz |
メモリ | ・8GB ・16GB スロットは1つ |
ストレージ容量 | ・256GB M.2 SATA3 SSD ・512GB M.2 SATA3 SSD |
OS | Windows 11 Pro |
カメラ | – |
ネットワーク | IEEE 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth 5.0 |
インターフェース | RJ45 LAN (1000 M)イーサーネット(有線LAN) x1 USB 3.0 x4 HDMI x2 3.5mmイヤホンジャック SATA(内部) |
バッテリー/急速充電 | – |
重量 | 295g |
サイズ | 115 x 102 x 41 mm |
同梱物と本体周り
同梱物は、ACアダプタ、HDMIケーブルが短長1本ずつ、マニュアル、ネジ、ブラケットです。30cmぐらいの短いHDMIケーブルはディスプレイ/TV裏に取り付けた際に無駄に垂れ下がらないようになっていて、ケーブルの取り回しの美しさみたいなものを求めている点は好感が持てます。
ACアダプタは日本で使えるコンセントタイプ。
マニュアルは日本語もあります。付属のブラケットはVESAディスプレイに固定できる金具となっていて、そのブラケットの使い方もきちんと書かれています。
前面には赤い電源ボタンとUSB 3.0×2、イヤホンジャック。使い勝手のいいUSB Type-C端子も欲しい所ですが、このあたりは価格との兼ね合いもあるのでしょう。
ボディは全体的にマット調で傷や指紋がメタだたない仕様。上面にはTRIGKEYのグリーンロゴが入っています。
背面にはUSB 3.0×2,LAN、HDMI x2とDCジャック。配置は比較的余裕があり、特にコネクタによっては干渉しやすいHDMI端子は左右に余裕があります。
裏のネジx4を取り外すと蓋が外れて内部を見ることができます。
メモリは1枚のみのシングルチャンネル。 SSDはNVMeっぽく見えますがM.2 SATAとなります。
右にある蓋側にはSATA SSD/HDDが取り付けられるよう、ブラケットが付いています。SATAケーブルも繋がっているので、蓋を外す際は慎重に。
Windows11 Pro 日本語版
初期設定時から日本語がちゃんと選べます。起動後は初めから日本語版OSとして動くので、あとから言語パックをインストールしなくていいのは楽です。
OSもWindows11 Proで、個人使用であればHomeでも問題無いのですが、企業のサーバードメインにログインする際にはProが必須ですし、リモートデスクトップのホストとしても使えるので、出先からリモートでTRIGKEY Green G3にアクセスして操作したいという用途でも使うことが出来ます。Win11 Homeがプリインストールされていると、追加費用を払ってPro版にするか、リモートデスクトップ用アプリを別途用意する必要があるため、追加費用無しで最初からWin11 Proをプリインストールされているのは大きなメリットです。
ディスプレイ裏にマウント
付属のブラケットを使って、ディスプレイ背面に取り付けてみました。
今回はVESAマウントの左側2点のネジ穴を使って、付属ネジにてマウントしてみました。前面のUSB端子/電源ボタン、背面のケーブルの取り回しや抜き差しのし易さを考えるとこのように横向きが正解でしょう。
本体が295g程度と非常に軽い為、2点留めでもしっかりと固定されます。
ベンチマーク
TRIGKEY Green G3の実力をベンチマークで試してみました。
まずはCrystalDisk Mark。256GB SATA SSDを搭載しているのですが、結果は以下の通り。
シーケンシャルリードで522.81MB/sとSATA SSDとしてはまずまず高速です。NVMe PCIe SSDだと1500MB/s以上はでますが、体感レベルではよほど大量のデータ読み込み/書き込みしない限りはSATA3でも高速ですし、価格を考えれば充分許容範囲でしょう。
次にドラゴンクエストXベンチ。こちらは「快適」という結果です。(1280×720での結果)
Celeron機として快適という結果が出ているのはちょっと驚き。
以前Celeron N5095を搭載したBeelink U59のレビューをした際はのスコアは3900ほどだったので、スコアが1500も伸びている事になります。
手のひらサイズでJaper Lake 第11世代のCeleron N5095を搭載したミニPC「 Beelink U59」を使ってみました。 Beelink U59 ミニPCの特徴 Beelink U59はJaper Lake […]
もちろんCeleron機なので、ゲーム等のパワフルな使い方には向いていないのですが、型番も近いN5095より遙かにパワフルなのは大きな強み。実際、Webブラウジング、NetFlix等の動画配信サービス、Office系文章作成は至って快適です。
また至って静音で、リビングのTV裏に取り付けても音が気になる事もなく邪魔にならないのが良いところですね。
まとめと価格
TRIGKEY Green G3はBanggoodにて、8GB+256GB版は169.99ドルと約2.3万円~で販売されます。
先代のTRIGKEY Green G2もほぼ同価格かこれより実際は値が上という事を考えると、非常にコスパの優れたミニPCであると言えます。
更に、スペックもベンチマークも上、Win11 ProがプリインストールされているPCと考えれば、この価格でWindows PCが買えるという事自体が凄い事です。
Celeron N5095よりパワフルとは言え、画像処理やゲームといった高負荷なものは厳しいものの、ネット見たり、Office系文書作成とかレベルの普段使い程度や、何か24時間稼働させたりといった処理なら、これで充分です。
Banggoodでの価格は169.99ドルは発売記念キャンペーンとしての価格です。
169.99ドルは約2.3万円と激安。
販売台数に応じて価格が10ドルずつ上がりますが、それでも1350円ずつあがるだけで、充分安いと感じる価格であることは間違いないです。
1-50台 $169.99
51-150台 $179.99
151-300台 $189.99