SONYのフラッグシップスマートフォン「XPERIA 5」の海外SIMフリー版 J9210を自腹購入したのでレビューしていきます。今回は2ヶ月程使って感じた良い点と悪い点をまとめてみました。
前回のレビューはこちらから。
【実機レビュー】海外SIMフリー版「XPERIA 5 J9210」~XPERIA 1と比較しつつファースト・インプレッション~
良い点
買って良かったと思う点をまとめました。
「ちょうどいい」持ちやすさと高級感のあるデザイン
XPERIA 1は21:9アスペクト比のディスプレイが衝撃的で、非常に満足感も高いスマホなのですが、縦長すぎてポケットからはみ出るし、少し手持ちバランスが悩ましい。ダメだというほどではないし悪いわけではないので、こんなものかなぁと思っていたのですが、6.1インチのXPERIA 5を使っているとそういう僅かな不満すらないことに気付く。
XPERIA 5はXPERIA 1を小さくしただけというイメージで、それは間違っていないのですが、6.5インチのXPERIA 1に対して、XPERIA 5は6.1インチ。全幅で72mm→68mmと4mmシェイプアップされたことで、片手で持ちやすく使いやすいサイズとなっています。じつにこれが「ちょうどいい」サイズなんだと使っていて痛感する。
4mm細い分持ちやすく縦方向も9mmコンパクトな為、バランスがいい。最初は女性向きのスマホかなと思っていましたが、充分男性でも使いやすいサイズです。
また四隅が角張っていて、背面はガラスパネルがより引き立ち、デザイン面でも高級感が高いのが好きです。
21:9アスペクト比のディスプレイは明るく鮮明で使いやすい
6.1インチ有機EL(OLED)ディスプレイで、またHDR対応の為、太陽光下でもディスプレイは充分明るく見やすい。
解像度はXPERIA 1の4Kではなく、XPERIA 5はフルHD+(2520×1080)に留まりますが、そもそもXPERIA 1がオーバースペックであり、XPERIA 5のフルHD+は当然明るく充分なほど鮮明です。
「21:9マルチウィンドウ」もあり、2つのアプリを画面分割して表示させる機能も便利です。
快適操作&ベンチマーク
XPERIA 5はSoC(CPU)にSnapdragon855を搭載しています。その実力をAnTuTuベンチマークで試してみました。
AnTuTuベンチマークの結果としては約36万点。以下以前試した機種との比較を載せていますが、以前計測したXPERIA 1よりも少し高い結果ですが、とほぼ同程度のスコアです。もちろんハイエンド。
ブラウザーでネット閲覧、カメラでの撮影、動画視聴、電子書籍漫画リーダー、ゲーム等々、私が普段使うアプリでの動作で不満が出ることはありませんし、もたつきなどもありません。
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTu Ver7スコア |
---|---|---|
OnePlus 7 Pro | Snapdragon855 | 371651 |
XPERIA 5 | Snapdragon855 | 362269 |
XPERIA 1 | Snapdragon855 | 356433 |
Galaxy S10+ | Exynos 9820 | 341168 |
OnePlus 6T | Snapdragon845 | 296894 |
HUAWEI P20 Pro | Kirin 970 | 210380 |
XPERIA XZ1 Compact | Snapdragon835 | 205788 |
honor 10 | Kirin 970 | 204400 |
Cubot X20 Pro | MediaTek Helio P60 | 175458 |
HUAWEI honor 9 | Kirin960 | 165134 |
Ulefoone ARMOR 6E | MediaTek Helio P70 | 142908 |
ZenFone5 ZE620KL | Snapdragon636 | 139085 |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 137253 |
HUAWEI nova lite3 | Kirin710 | 129074 |
XPERIA 10 Plus | Snapdragon636 | 117822 |
HUAWEI honor8 | Kirin 950 | 97517 |
Ulefone ARMOR 3 | Mediatek Helio P23 MT6763T | 95055 |
XPERIA XA2 Ultra | Snapdragon630 | 90087 |
HUAWEI nova lite 2 | Kirin 659 | 89273 |
UMIDIGI ONE Max | Mediatek Helio P23 | 85236 |
カメラ
XPERIA 5の12MP + 12MP + 12MPのトリプルレンズカメラの実力を試してみました。
3眼カメラとなっているので、標準/望遠/超広角と切り替えられるのは便利です。
また以下は作例です。(クリックすると大きく見ることができます。但し容量も大きいのでモバイルの方はご注意を。)
通常の「カメラ」アプリでの作例です。
マレーシアのランカウイに持っていった時の写真ですが、風景や室内写真はメリハリのある色合いで良く撮れています。夜景も真っ暗の中に所々明かりがある程度なのですが、夜景モードではなくオートでも充分綺麗です。
対して、食事の写真は若干暗め。背景をボケさせるポートレートモードはよく撮れていますが、背景の空が白く潰れているのはやや残念です。室内のポートレート写真では潰れはないのですが、まだ詰めが甘いかなと感じます。この点はスマホ界の最強カメラHUAWEI P30シリーズなどには及ばずかな。それでも及第点はあげられるカメラだと思っています。
日本語もありプリインストールアプリケーションはシンプル
日本語は初期セットアップから選択でき、以後は完全な日本語で使用することができます。プリインストールアプリケーションはインストール時に選べるので、以下右のスクショにあるもののみで最小限しかインストールされていません。
いまいちな点
XPERIA 5は実は殆ど不満点はない優等生なんですが、敢えて挙げるとすれば、尖ったところがない点でしょうか。
画面側のデザインは21:9ディスプレイという特殊で特徴のあるアスペクト比ですが、最近のスマホデザイントレンドからすると上下ベゼルはまだそこそこの太さがありますし、デザイン的に棘がありません。中庸的でぱっと見は「へぇー縦長なんだね」と人によっては終わってしまう。使えば良さが分かってきますが、良さが伝わる前に候補リストから切り捨てられる可能性があることだと思います。
カメラも良いのですが飛び抜けて良いわけではないし、海外SIMフリーなら8万円程度ですが、国内キャリア版では10万円以上と同価格帯のiPhoneやGalaxyと比較して何が優れていますか?と聞かれると21:9アスペクト比以外の回答があまりでてこない。
ただ新生XPERIAは始まったばかりで、SONYのスマホがいろいろと良くなっているところではあり、方向性は正しいとSONYも感じているはず。恐らく次はもっと攻めてくるでしょう。
レビューまとめ
上記のようにデザイン的にディスプレイ側は少し攻めが足りませんが、それでも全体的に全てが及第点以上の優等生です。XPERIA 1とスペックの差異はほぼありませんが、6.1インチになったことで「ちょうどいい」サイズ感になり、しっくりと手に収まる感覚は使い倒すと「このサイズが丁度良いんだな」と感じます。
私が買ったのは海外SIMフリー版で、国内キャリア版との違いはFelica(おサイフケータイ)が主な違いなだけでほぼ国内仕様と同じ。価格も3-4万円差でETORENでは7万円台で販売されていますが、正直この価格ならアリかなと思います。10万円以上だと高すぎるしGalaxy S10+やNote10+、iPhone 11とかが見えてきますし、それらのライバルとしては若干役不足です。ですが7万円台という価格ならお買い得感すらでてきます。
大きすぎず、デザインもそこそこ良く、防水、SIMフリーで国内ハイエンド機が欲しいなら、XPERIA 5は多くの人にとって満足できるスマホになると思います。
価格
Sony Xperia 5 J9210のETORENでの販売価格は80,700円。
送料は1,956円で1-3営業日で配送されます。
カラーは4色で全て価格は同じです。
*但し価格は為替とセールで随時変更となりますので、最新価格はETORENでご確認ください。
・ETOREN販売ページ: XPERIA 5 J9210
ETORENについての細かい点は下部にある関連記事をご覧下さい。
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