【実機レビュー後編】ノッチデザイン『ZenFone5 ZE620KL』のカメラ・ベンチマークの実力は?

ASUSの新スマートフォン『ZenFone5 ZE620KL』のレビュー後編です。

今回は日本語やプリインストールアプリケーションの確認、ベンチマークのスコアはといった基本的な点、そしていつものように外に持ち出してカメラを試してみました。

前回のレビューはこちらから。

【実機レビュー前編】ノッチディスプレイで大きく進化した『ZenFone5 ZE620KL』ファースト・インプレッション

日本語化と技適確認

初期設定ではデフォルトでは中国語でしたが、言語設定変更で日本語設定もあり、セットアップ時から変更できるようになっています。セットアップ後は設定メニューもほぼ全てが完璧に日本語化されています。ZenFone5は5/15~日本でも発売されるので、このあたりはさすがと言った所。

また技適ですが、こちらは残念ながらありません。技適が気になるなら日本で販売されているモデルを買うしかありません。輸入版のほうがクーポン等もあり値引きは早いはずなので、価格を気にするなら輸入版のほうがいいと思います。

プリインストールアプリケーション

以下はプリインストールされているアプリケーションの一覧です。

基本的にASUSのアプリとGoogle謹製アプリしか入っておらず、特にアンインストールしたいようなアプリもないクリーンな状態です。

ベンチマーク結果

ZenFone5 ZE620KLのSoC(CPU)はSnapdragon636で、その実力をAnTuTuベンチマークで試してみました。結果は139085点。

以下比較結果を掲載しましたが、Snapdragon660の先代のZenFone4を上回ったものの、ほぼ誤差の範囲内。636は660と同等レベルという事ですね。

約14万点もあれば使用感も当然良好で、カメラ、Chromeでブラウジングなどは快適そのもの。ちょっとしたゲーム(ツムツム等のライトなもの)をインストールしましたが、引っかかったりモタつくことは皆無。ストレスフリーです。

※AnTuTu Ver7の参考結果

機種名 SoC(CPU) AnTuTu Ver7スコア
XPERIA XZ2 Compact Snapdragon845 265800
XPERIA XZ1 Compact Snapdragon835 205788
HUAWEI honor 9 Kirin960 165134
Elephone U Pro Snapdragon660 140784
ZenFone5 ZE620KL Snapdragon636 139085
ZenFone4 Snapdragon660 137253
HUAWEI honor8 Kirin 950 97517
XPERIA XA2 Ultra Snapdragon630 90087
HUAWEI nova lite 2 Kirin 659 89273
Vernee Active Mediatek Helio P25 79228
KOOLNEE K1 Trio Mediatek Helio P23 67080

カメラの実力をGalaxy Note8と比較

ZenFone5を外に持ち出してカメラ撮影してみました。比較対象としてGalaxy Note8も撮影しています。

まずは風景写真から比較してみます。

*スライダーバーを左右に動かすと比較できます。

[twenty20 img1=”37483″ img2=”37484″ offset=”0.5″]

設定は全て初期のまま(HDRオート)で撮っています。

風景に関しては、ZenFone5は黄ばみがかったような色合いになってしまっています。Galaxy Note8のほうは自然な色合いでまったく不満無し。HDRをAutoからOnにしても変わらないので、デフォルトこの色合いなのかもしれません。ZenFone5はAIカメラ搭載なのでこのAIが周辺状況から判断して若干邪魔しているのかもしれません。Proモードにしていろいろと変えればGalaxy Note8のような写真も撮れるのですが、このあたりはちょっともったいない気がする。

なお、ZenFone5のアウトカメラは広角/標準の切り替えが可能です。

広角で撮ると左右が若干ゆがみますが、広角120°のワイドアングルでの撮影範囲の広さは凄い。

次にポートレートでの撮影。こちらは非常に綺麗で、しかもモードを切り替えるだけで簡単に撮影が可能。左が標準で右がポートレートでの撮影。標準では単なる記念写真のようですが、ポートレートでは背景が自然にぼけて、味わいのある写真になっています。

ちょっとした花もポートレートモードで撮れば結構様になる。これがポートレートモードの良いところ。色合いも自然です。但しポートレートモードのリフォーカス(フォーカス位置修正)には対応していないので、ソフトウエア面ではまだまだHUAWEIに及んでいない。

今回のテストでは風景写真はやや微妙でしたが、近接系の写真やポートレートモードはとても良く撮れています。

まとめ

●Good

  • 6.2インチ の縦長+ノッチディスプレイは見やすく美しい
  • 6.2インチなのに167gと意外と軽量で持ちやすい
  • 背面デザインが美しい
  • ドコモ(B19)/au(B18)/ソフトバンク(B8)と3キャリアLTEプラチナバンドに対応
  • ポートレートモードのカメラは綺麗
  • 背面カメラが広角に切り替え可能
  • これだけの質感とデザインで400ドルちょいは安い

●Bad

  • 状況によっては下手な色合いで撮るカメラ
  • リフォーカスできない

正直な感想として、「ASUS一気に品質上がったなー」と。ZenFone3あたりは価格に対して対ライバルの品質に追いついていない感じでしたが、先代のZenFone4でまずまず価格相応、そしてZenFone5ではお値段以上の品質、そして満足感が得られるスマホに進化したと思う。それはなによりもディスプレイで、iPhone Xライクなノッチデザインなのですが、6.2インチという大画面という事もあり、「ほぼ画面」は圧倒的な迫力がある。またディスプレイの輝度や鮮明さがとても高く、初見で「これは良いものだ」と直感的に分かるぐらいで、「これ凄くない?」と人に勧めたくなる。背面のデザインも円心状に光るZenFoneデザインが更に高級感を増しているのも所有欲を満たしてくれます。

私自身、ポートレートモードが可能なASUSのダブルレンズカメラ初でしたが、背景のボケ具合も不自然さはなく、美しく仕上がっているのに驚いた。これぐらいの美しさで撮れれば競合他社にもひけは取らないでしょう。ただポートレートモードの写真はリフォーカスできない点、また風景写真は今ひとつな面もあったので、ここはまだまだ進化過程なのでしょう。

それでも400ドルちょっとという価格である点、また海外版で3キャリアLTEプラチナバンド対応である点、スナドラ636が660とほぼ同等性能でAnTuTuで約14万点という点を考えれば、コスパとしては充分優れているスマホです。

ZenFone5 ZE620KLの価格

記事作成時点の価格ですが、GearBest では429.99ドルで販売中です。

GearBest販売ページ

送料は基本無料ですが、届くまで1ヶ月程度覚悟する必要があるので、早く欲しい方はオプション配送のExpedited Shipping(DHL)をお勧めします。わずか15.32ドルです。こちらは3-8営業日で届きます。

セール/クーポン情報はこちらに追記していくので、こちらも併せてチェックしてみてください。

iPhone Xライクな『ASUS ZenFone 5 ZE620KL』海外SIMフリー版がETOREN/GearBestで発売中

GearBestでの購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。

・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.comの買い方ガイド :「中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで」

最新情報をチェックしよう!