5.5インチの2K解像度ディスプレイ搭載のZTEフラッグシップスマートフォン『AXON 7』のレビュー後編です。
前回のレビューはこちら : 5.5インチで美麗2K解像度ディスプレイ搭載『ZTE AXON 7』レビュー! 開梱~外観チェック編
今回はレビュー後編と言う事で、アプリのインストールとペアリング、その他いろいろと使ってみた感想をまとめてみました。
技適対応
まずは基本的な所から。GearBestで取り扱っているAXON7は「A2017G」という型番なのですが、これは日本で発売されているモデルと同じ。そんな経緯もあり技適にも対応しています。
ストレージ空き容量/日本語化
ストレージ空き容量と日本語化をチェック。
64GBのストレージを搭載しているAXON7ですが、デフォルトで13GB使用中。結構使っていますね。ただ残りは50GBほどありますので、まだ余裕です。
日本語化もA2017Gが日本で売っているモデルと同じなので、当然入っています。
ベンチマーク
AnTuTuベンチマーク結果です。AXON7はSnapdragon820搭載ですので軽く14万点越え。ゲームをしても遅いと言う事はないでしょう。当然普段使いならサクサクです。
HUAWEI Mate9とカメラ比較
スマホカメラと言えば最高峰はライカ監修のMate9でしょう。そのMate9と比較してみました。AXON7/Mate9共にHDR Onで、公平を期すためにMate9はワイドアパーチャを無効にしています。また画像はフルHDサイズにリサイズしてますが、クリックして拡大して見ることも可能です。
まずは風景から。
■ZTE AXON7■HUAWEI Mate9
Mate9のほうが明らかに白んでます。どうしたMate9?と言った感じがしますが、実はMate9のほうが肉眼に近いイメージ。AXON7は色の明暗がはっきりしていて鮮やかで、だいぶ見た目よりメリハリをつけて綺麗に撮れている感じがします。
次に近接写真。ファミレスランチ写真で申し訳ない。
■ZTE AXON7
■HUAWEI Mate9やはりAXON7のほうが色がはっきりしていて明るい写真になる。ただ見た目に近い色合いなのはここでもMate9です。AXON7の写真は補正が強いと見るか鮮やかと見るかで評価が分かれそうですが、このあたりは好みの違いですね。見た目より明るく鮮明な色合いの写真が好みならAXON7です。
ハイレゾの使用感
AXON7はハイレゾに対応しています。
但しハイレゾ音源を聞くためにはハイレゾイヤホンが必要です。と言う事で用意してみました。ハイレゾの音源も必要なのですが、手持ちがなかったのでとりあえずmoraのサイトからダウンロードして視聴してみました。オーディオオタクでもない素人の私が聞いても、はっきりと高音域がクリアに聞こえるのが分かります。ハイレゾではない普通のイヤホンに差し替えて交互に聴くと違いが顕著に分かります。
但し、ハイレゾ音源をHUAWEI Mate9にも入れ、同じハイレゾイヤホンを接続して聞き比べて見ると、かなり注意して聞き比べて「あ、やっぱりAXON7のほうが良い音だな」というレベルです。素人目にはどちらも良い音です、、、が、その良い音の中で比べればAXON7に軍配が上がるという差しか無いと思う。
フロントデュアルスピーカーとDolby Atmos
AXON7のハイレゾ以外の大きな魅力の一つにフロントデュアルスピーカーとDolby Atmos対応があります。
これは最初からインストールされている「Dolby Atmos」のデモを見ることで圧巻の体験をする事ができます。透き通るような心地の良い音、響き渡る水滴の音など、空間を感じるぐらいの広がりある音が堪能できます。これはさすがに普通のスマートフォンでは体感出来ないレベル。フロントデュアルスピーカーの良さが全開です。
ただDolby Atmosは一般的に対応したブルーレイディスク視聴がメインなので、AXON7で普通に見ることはデモ以外ではなかなかないのがちょっと残念かな。 それでもフロントデュアルスピーカーがきちっと画面の両サイドにあるから迫力は抜群で、Amazonプライムビデオで映画を観ましたが、こちらは明確にMate9と迫力の違いを体感できるレベルです。
若干不満点も
これだけいろいろと完成度の高いAXON7ですが、デザイン上の不満点があります。それはここ。画面上部とスピーカーの間に黒帯があるのです。左右も狭額縁、上下のスピーカー部も最小限になっていてコンパクトなデザインになっているのに、数ミリ程度の黒帯で無駄な空間に見えます。恐らくここにセンサー系があるのでしょうが、なんとか「無駄」に見えないデザインをしてほしかったなと思います。
良い点/いまいちな点まとめ
●Good
- 美麗な5.5インチ2K解像度ディスプレイ
- 迫力のフロントデュアルスピーカー
- ハイレゾ対応
- メリハリのある写真が撮れるカメラ
- これだけの性能/機能で400ドル前後は安い
●Bad
- 画面上部の黒帯
- Dolby Atmos/ハイレゾなどが活かせない部分
先にいまいちな点から言いますと、既に上記に書いた画面上部の黒帯が私の美意識的に「もったいない」と感じています。また、ハイレゾは付属のイヤホンでは体感できないし、Dolby Atmosはデモ以外ではなかなかその真価を発揮できない。これってちょっと勿体ない。ただこれらの機能がなくても充分高品質な音が堪能できるので、「音が悪い」わけではない。ただせっかく対応している機能がすぐに使えないというのは、片手落ちかなと思う。
しかし、マイナス要素は実質的には黒帯だけで、総じて満足度は高いです。Snapdragon820で充分ハイエンドですし、5.5インチ2K解像度の有機ELディスプレイは発色も良くうっとりするレベル。カメラの色合いもMate9より綺麗です(多少好みの違いはあるかもしれないが)。 フロントデュアルスピーカーはスマホとは思えないほどの迫力を感じられる。
これだけできて、400ドル前後という価格で販売されているのはお買い得です。
ZTE AXON7の価格と購入方法
このZTE AXON7ですが、価格はGearBestにて45,681円というセール価格で発売しています。※価格は記事作成時点GearBest販売ページ: ZTE AXON 7 4G Phablet
ただ、AXON7は日本でも販売していて、最安値は50,000円超で販売されています。下はAmazonでの価格。
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GearBestの配送料は、現時点では無料のFlat Rate Shippingだけとなっています。今後5-9営業日で届くPriority Line(国内は日本郵政/佐川/クロネコヤマト)が追加されると思いますが、現時点では15-30営業日掛かる無料配送だけとなっています。
GearBestでの購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.comの買い方ガイド :「中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで」
関連リンク
・ZTE Japan公式ページ :ZTE AXON 7
紹介記事 : 技適ありの5.5インチWQHDスマホ『ZTE AXON 7』がGearBestで販売中~プラチナバンド対応モデル